表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
10/59

初めての休日

「ふっふふ~♪」


メディアバーニヤに来て半年は経過したけど未だ市街地へと繰り出したことはなかった

別に行っては駄目な訳じゃなかったんだけど検証であまり動けなかったり調査のために遠征に出たりと意外と忙しくドタバタしていて出歩けなかった

だから、一週間も休みを貰ったので一人でショッピングに出ることにしたんだよね


「先ずは服! 可愛い服を買いたい!」


私の私服は一着しかなく後は騎士団の公式の服を五着持ってるだけで服が全くない

野外活動用の装備を私服にはしたくないし女の子なんだからお洒落も当然したい

最低でも夏服を一週間、毎日着替えれるぐらいは買っておきたいんだから


「えっと西区が商店街か」


騎士団がある庁舎は中区で北区が高級住宅街、南区が一般の住宅街で東区が冒険者たちが集まる場所となってると聞いた

なら、私が向かうのは当然ながら西区だ。歩いていくには少々遠いから乗り合い馬車に乗って大移動だ


「うわぁ、凄い人だかり」


活気溢れるとはこの事を言うよね。王都ではお金がなかったからショッピングなんてしたことがなかったけどお金を手にした今なら好きなものを買いたい放題だ

何せ宿泊費や食費は基本的にタダな環境に住んでる私はお金の使い道が基本的にない

まぁ、装備の点検や維持などは自費でやらなきゃ駄目だけど必要なアイテムは騎士団のを使っていいし。私用で動くなら自費で賄えって言われてるけど気にせずホイホイ使えちゃうもんね


「可愛いお嬢ちゃん、美味しいアイスはどうだい?」


「食べます!」


西区は誘惑が多くてついつい色んなものを買い食いしてしまう。でも、目的の服は着々と集まり可愛い服を大量にゲット出来た

お昼は買い食いで満たしたしまだお昼過ぎだけど帰ろうかなって思っていたら商人さんたちの立ち話が耳に入ってきてしまった


「スポットが見付かったらしいぞ」


「本当か? ここ数年落ち着いていたと思ったのに」


「今回は発見が速かったそうで大きくないがエミリア副団長が直々に十名近い騎士と三十人以上の守備隊を連れてスポットを消滅に向かったそうだ」


「小さくても全力で対処か。でも、小さいのをよく見付けたな?」


「何でも新しい新人が発見したらしい。相当優秀で辺境伯様のお気に入りらしいぞ」


あれ? シュゲルツさんが行くって話だったんじゃ………何か変更があったのかな? 急ぎの用件が出来たとか?

そんなことを考えていると話題は私の話になってどんどん話が膨れ上がっていった


エミリア副団長よりも美人でスタイルもいいだとか


将来はバーニア団長も超える人材だとか


この暗黒歴史を終わらせる勇者だとか


聞いてるだけで胸が痛くなってくる。と言うか胸を触って感触がないまな板を見て悲しくなってくる

エミリアさんみたいに大きい胸が欲しいけど………私には無理だろうな


「もう一人の新人はあれだろ? 問題児だろ?」


「そっ、暴れに暴れて城門を破壊しちまった。一昨日なんて冒険者十人をフルボッコだぞ? 勇者のような新人もいれば問題児の新人もいる。バーニア団長は尊敬するけど人選は考えた方がいいと思うけどな」


「間違いないぜ」


もう一人の新人? 私はそんな話を聞いてないし聞いたこともない。と言うか騎士団のメンバーを全員把握できてる訳じゃない


私も訓練には参加するけど別メニューを基本的に組まれてる

その理由は今の私は嫌われ者の称号を使いこなすことを重要視されてるからだ

未だに謎の悪口の力の存在もあるし陰口も使いこなせていない。それに幼くて体も出来上がっていないから厳しい訓練を課すと体が壊れてしまう可能性もあるんだって

だから、ほどよい訓練を中心に嫌われ者の称号を知ることを優先されてるんだよね


だからメンバー全員と顔を合わせた訳じゃないし紹介もされていない。エミリアさんからは紹介の機会を作るから少し待ってくれと言われてる

何か、称号持ちの人が全員集まってからって話だったから


「もしかしたら私のような新人も集まりきれてないのかな?」


本来なら私は六月に卒業する予定だったんだけど称号持ちの人たちは優先的に卒業認定を受けて卒業させて貰ってる

今が七月に入ったぐらいだから新人さんが来てるとしたら今ぐらいだと思う

そう考えるとエミリアさんが出ていった理由は………


「新人を歓迎するに至って余計な問題を残しておきたくなかったのかも」


うん、きっとそうだと思う。どんな子が入ってくるのか楽しみだな。仲良くなれるといいな。何だかんだと同年代の友達とかいなかったもんな


「ちょっとだけ先輩だし私に新人教育とかさせて貰っちゃったりして」


女の子だといいな。一緒に訓練もしたいし遠征も行きたい。休みの日はショッピングとかランチとか行きたい。凄く憧れてるから楽しみでしかないや


そう考えると胸が踊ってきた。部屋に戻ってトレーニングでもしよっと


そんなこんなで充実した一週間で西区しか行ってないけど顔を覚えてくれた人もいる。休みに鍛冶屋探しもしたけどいいところは見付からなかった。私は杖を主に使ってて接近された時の対策として短剣を持ち歩いてるんだけど短剣を取り扱ってる店が少ない少ない。ほとんどが闇の魔物ではなく普通のそこらの魔物を倒した時の解体用のナイフしかなかったから違うんだよね


「まっ、魔法使いが短剣も使うなんて普通じゃあり得ないし短剣を使って戦う人も少数派だし仕方ないか」


そのうちいい店が見付かると信じて今日は大人しく部屋に戻ろう。そんな平穏が今日が最後だとは知らずに

いいねや高評価してくれると嬉しいです。ブックマークが増えると作者は小躍りします。誤字、脱字の報告何時でも受け付けてます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ