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吾輩日記  作者: 紀 ゾマ之
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繁茂の段

だんだん顔見知りの人間が出てきた。

いや、顔見知りって言うと語弊があるのだが、「あれ?お前あのとき屠った奴の子孫?」みたいな感じの人間がぼちぼちでてきた。

よく似てるんだ、親御さんと。あいつらの性別、吾輩には見分けが付かないからお父さん似だかお母さん似だかは不明ではあるものの、ここにいるってことはもしかして?と思う奴がたまにいる。

奴らのような単細胞には吾輩の姿を覚えておくことは不可能なので向こうは特に意識してないみたいだけど。で、この単細胞たちも親同様にとにかくでっかくなって繁殖している。ので改めて根絶やしにする。そしてまた気が付くと「あれ?もしかしてあの時の・・・?」みたいな輩がいる。

そう、つまるところここだ。ここに吾輩うんざりしている。根絶やしって難しい。親の代で一族郎党完璧に掃除を済ませたつもりだというのに意外に「あれ?あの子?」という奴が時を経て出てくる。駆逐した人間はすぐに根こそぎ片づけて二度と現れないように気を配っているはずだ。一体どういうことなのだ。もちろん新顔もどんどん来るし。

とはいってもこちらはすぐに屠るような真似はしない。吾輩の流儀として見たことのない種族の奴はいったん様子見をするようにしている。吾輩の城と調和するいい子の可能性もあるし。

そうそう、前にも書いた新顔の子供も順調に成長している。同じ種族の友達もできて楽しそうだ。

仕事中の雑談でそのことを話したら同僚が「益人かもしれませんよ」と言っていた。益人はでっかく成長することなく増え、うまく誘導すれば領地にはびこって他の害ある人間どもの侵入を拒むそうだ。同僚の見せてくれたサイトにはそういった益人が何種類か紹介されていて、なるほどあの子供に似た種族も載っていた。あの子たちがそうであることを祈る。


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