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❗✒ 侯爵令嬢は悪役令嬢になって、王子殿下に「 婚約を破棄する 」と言わせた~~~い!!  作者: 雪*苺
【 一六〇七日目 】 ランシティブ公爵領地 フィールド ─→ 平民街
572/575

✒ 【 正義は誰にあり? 】 ランシティブ公爵邸 / ランシティブ公爵へ物申そう! 3


ブライワレス・フェニルノース

「 クレムレン、お前もだぞ。

  お前(クレムレン)は自分が大公令息だという自覚を持ち、責任のある行動を取っているのか? 」


クレムレン・フェニルノース

「 勿論です、父上!

  僕は自分が大公令息である事に誇りを持って行動を── 」


ブライワレス・フェニルノース

「 誰が誇りの話をしている。

  私は “ 責任ある行動をしているのか ” と聞いているのだ。

  お前(クレムレン)も成人して5年も経っているのだぞ。

  迄も未成年のように地に足を付けないような振る舞いをしていては大公令息としての威信と沽券に関わるぞ。

  ロミバイン君の愚行を誰よりも間近で見ていたのならば、めなければならない立場だったのは明白であろう。

  それをとがめもせず、面白がって見ていたとは……親として恥ずかしい限りだ。

  ディグラマス卿に会いたいのなら、きちんと帝国貴族のマナーとルールを守り訪問前に便たよりを出しなさい!

  大公の家名に泥を塗るような事をするでない!!

  恥さらしめが! 」


クレムレン・フェニルノース

「 父上……ほんとうにどうされたのですか?

  ほんとうに……父上…なのですか??

  少し前の父上は真っ当な事を真顔で言う方ではなかった筈です!!

  ランシティブ公爵になにかされたのですか? 」


ブライワレス・フェニルノース

「 クレムレン!

  口を慎め!

  それ以上、ディグラマス卿を侮辱する事はフェニルノース大公である私が許さん!

  実子じっしだと思って調子に乗りおってからに!! 」


クレムレン・フェニルノース

「 父上…… 」


ロミバイン・リゴオンデート

「 親父…… 」


 クレムレン大公令息もロミバイン子爵令息も実父じっぷの様子と言動が明らかに事に対して、戸惑いを隠せなかった。


 クレムレン大公令息とロミバイン子爵令息が知っている実父じっぷは、率先してランシティブ公爵を“ 成り上がり貴族め! ” と罵り、機会があれば爵位を返納させれないか、爵位を剥奪させる事は出来ないかと支持派の貴族を集めては秘密に会合を行うほどにランシティブ公爵をく思っていなかったのである。


 ランシティブ公爵に対して「 帝国貴族のマナーやルールを守る必要など皆無である!! 」と支持派の貴族達へ公言したのは誰でもないクレムレン大公令息の実父じっぷであるブライワレス・フェニルノースなのだ。


 自分の知っている父親の突然の変わりように子供が戸惑いを隠せず、オロオロと躊躇ためらうのは至極当然の事であろう。


クレムレン・フェニルノース

「( 一体なにがどうなっているんだ?!

  大公を出る時に言葉を交わした父上は、確かに僕の知っている父上だったのに……。

  狩りに出掛けた日から今日きょう迄のあいだに父上の身に何が起きたと言うんだ?? )」


ロミバイン・リゴオンデート

「( 親父が……。

  明らかにっ!!

  どうしちまったんだよ、マジで!!

  なん毛嫌いしてた薄毛タヌキ(ランシティブ公爵)と和気あい(あい)と笑って話してんだよ!?

  薄毛タヌキ(ランシティブ公爵)を “ 公爵の地位から引き摺り下ろす!! ” って誰よりも息巻いてたじゃねぇかよ!!

  頭でも打ったのか??

  それとも重い病気でも発病しちまったのか?!

  分からねぇ……親父の真意が分からねぇよ…… )」


ブライワレス・フェニルノース

「 ディグラマス卿、使用人達の怪我の具合はほどだ?

  入院が必要か? 」


ディグラマス・ランシティブ

「 …………腫れた部分は冷やしせば大丈夫そうだ。

  当分は休んでもらう事になるが…… 」


ルパルデンス・リゴオンデート

「 ディグラマス卿、愚息が済まない事をした……。

  公爵の使用人達へ暴力を振るい乱暴を働く程の馬鹿者だったとは……。

  治療費や通院費が必要ならば愚息に全額支払わせる 」


ディグラマス・ランシティブ

「 ルパルデンス卿、病院へ行く程の怪我ではないそうだ。

  気持ちだけ頂いておこう 」


 クレムレン・フェニルノース

「 ……………… 」


ロミバイン・リゴオンデート

「 ……………… 」


 クレムレン大公令息とロミバイン子爵令息は互いの顔を見合いながら目の前で繰り広げられている3人の会話を聞きながら、「 有り得ない事が起きている!! 」とショックを受けながら首を左右に振っていた。


 ブライワレス・フェニルノース大公とルパルデンス・リゴオンデート子爵がディグラマス・ランシティブ公爵邸で働いている使用人達の安否を気にしているのである。


 いた(いた)しい使用人達の姿に対して、心底こころを痛めて心配したり、優しい言葉を掛けているのだがら、有り得ない姿を直視しているクレムレン大公令息とロミバイン子爵令息がショックを受けてのは当然だろう。


ディグラマス・ランシティブ

「 遠方からわざ(わざ)訪問していただいたのに……。

  本日は申し訳無い… 」


ルパルデンス・リゴオンデート

「 ディグラマス卿はなにも悪くないではないか。

  謝るのは此方こちらの方だ……。

  ──折角の会談がお前(ロミバイン)の仕出かしてくれた迷惑行為で台無しになってしまったではないか!! 」


ブライワレス・フェニルノース

「 それを言うならば、私の愚息クレムレンの所為もある。

  日を改めて会談するしかあるまい… 」


ディグラマス・ランシティブ

「 ところで……クレムレン大公令息様とロミバイン子爵令息は私になにようで我が屋敷へ御訪問されたのですかな?

  私に無断で領地へ侵入し、無断でテントを張り、無断で怪物モンスターりをしておられる事を謝罪しにてくださったのですかな? 」


ルパルデンス・リゴオンデート

「 ──なんだと!?

  ディグラマス卿、それは事実なのですかな?!

  おい、ロミバイン!

  お前(ロミバイン)ほんとうにディグラマス卿の領地に無断で侵入して怪物モンスターりをしているのか!?

  どうなんだ! 」


ロミバイン・リゴオンデート

「 そ、それは………… 」


ブライワレス・フェニルノース

「 クレムレン、どうなんだ!

  お前(クレムレン)そばながら── 」


クレムレン・フェニルノース

「 …………申し訳…… 」


使用人:D

「 旦那様、ベアリーチェ侯爵令嬢様がロミバイン子爵令息様宛に封書を送られております。

  ロミバイン子爵令息様が怪物モンスターりにて捕らえた怪物モンスターを不注意でがしてしまわれた事に対して、とてもおいかりになっておられました 」


ディグラマス・ランシティブ

「 ベアリーチェ侯爵令嬢がか?

  それはかね? 」


使用人:D

「 はい。

  稀少怪物モンスターとされているセブラミゼードドをる為にランシティブ公爵領地に無断で侵入されたからで御座います。

  セブラミゼードドは怪物モンスターの中でも珍しく人間に危害を加えない怪物モンスターです。

  当然ですが、人間がセブラミゼードドへ危害を加えれば、人間を敵だと認識して襲ってます。

  人間が近付いたり手を出さない限りは安全な怪物モンスターで御座います。

  ベアリーチェ侯爵令嬢様は人間を襲わない怪物モンスターを狩っては楽しむロミバイン子爵令息とクレムレン大公令息に対して、いかっておられました 」


ディグラマス・ランシティブ

「 ベアリーチェ侯爵令嬢が……。

  稀少怪物モンスターの為に……。

  息子タシルドレテクの婚約者は優しいのだな… 」


使用人:D

「 旦那様、それだけでは御座いません。

  ロミバイン子爵令息がしてしまったセブラミゼードドの親鳥がランシティブ公爵邸の庭園へ逃げ込んでていたのです 」


ディグラマス・ランシティブ

なんだと!?

  それはほんとうなのか!? 」


使用人:D

「 事実で御座います。

  深傷を負い、激しい興奮状態だったセブラミゼードドの親鳥は、庭園で仕事をしていた使用人達へと襲い掛かりました。

  庭園を散歩されていたベアリーチェ侯爵令嬢様も親鳥から子鳥と運悪く遭遇してしまわれて……。

  さいわいな事にベアリーチェ侯爵令嬢様は使用人が身を呈してかばわれた事もあり怪我をせずに済みました。

  ですが、興奮状態で危険なセブラミゼードドを庭園で暴れさせておく事は出来ず……使用人達が深傷を負いながらも倒しました。

  倒したセブラミゼードドの親鳥と子鳥の死骸はベアリーチェ侯爵令嬢様がみずから埋葬しとむらいたいとおっしゃられ……。

  今朝早くに大怪我を負った使用人達を馬車へ乗せて病院へ連れて行かれたのです 」


 本来の使用人達は、各自の部屋でセフィ(セフィ)の熟睡魔法によってガッツリと眠らされている。


 セフィ(精霊)が〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した使用人の肉体(抜け殻)に入り動かしている身代わり妖精は、脚色した内容を涙まじりに訴えるように語った。


 当然の事、涙は臨場感を出す為の仕込みである。


 なんどもも言うが、クレムレン大公令息とロミバイン子爵令息の立場を思い切り悪くする為の演技──芝居である。

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