✒ 【 正義は我にあり! 】 馬車の中 / 成敗しちゃうぞ! 3
ベアリーチェ
「 ──あっ……なぁ、セフィ 」
セフィ:セフィーネ
「 どうしましたか、ベリィ 」
ベアリーチェ
「 リゴオンデート子爵令息宛に届けさせた封書って、どんなの? 」
セフィ:セフィーネ
「 至って普通の封書ですよ。
帝国貴族が一般的に他の領地へ向かう前に早馬で届けさせる便りと変わりませんね 」
ベアリーチェ
「 へぇ、そうなんだ?
でもさ、相手は大公令息とグルッてるヤバい子爵令息なんだろ?
一般的な便りと同じで大丈夫なの? 」
セフィ:セフィーネ
「 問題ありませんよ。
そこそこの便箋を使っています。
そこそこの封筒に入れて、そこそこの封書として届けさせました。
何事も無難が1番ですよ 」
ベアリーチェ
「 …………セフィが言うならそうなのかもな?
オレには帝国貴族の彼是は分からないもんな。
セフィが全部してくれるから助かってるよ。
何から何まで有り難う、セフィ 」
セフィ:セフィーネ
「 どう致しまして。
ベリィの為ですからね、手は抜きませんよ 」
セフィはベアリーチェに対して、“ そこそこの便箋,そこそこの封筒,そこそこの封書 ” と言ったが大嘘である。
セフィの誤魔化しにベアリーチェが気付く事は生涯ないだろう。
ベアリーチェ
「 ──《 平民街 》かぁ。
ドレスを変えないとだよな?
地味なドレスではあるけど、《 平民街 》では目立っちゃうだろうな 」
セフィ:セフィーネ
「 着替えは持って来てますよ。
到着する前に着替えてしまいましょう 」
ベアリーチェ
「 うん!
有り難な、セフィ 」
セフィーネが予め用意してくれていた《 平民街 》を見て歩くのに適した衣服類に馬車の中で着替える。
髪のセットアップをしてもらったら完成だ。
どっから見ても、裕福な貴族令嬢には見えないぞ!
例えるなら準男爵令嬢か男爵令嬢かな?
貴族には変わりないからOKだよな!
セフィ:セフィーネ
「 ベリィ──、そろそろ《 平民街 》へ到着しますよ 」
ベアリーチェ
「 は~い! 」
馬車が《 平民街 》の手前で停車した。
セフィ:セフィーネ
「 降りましょうか 」
ベアリーチェ
「 うん。
教会に寄って結婚式の日取りを聞いたら、少し見て回ろうよ 」
セフィ:セフィーネ
「 良いですね。
折角ですし、昼食も済ませてしまいましょうか 」
ベアリーチェ
「 うん!
《 平民街 》で昼食も良いね!
一寸した観光になるな 」
セフィ:セフィーネ
「 そうですね 」
オレはセフィーネにエスコートされて停車している馬車から降りた。




