✒ 【 正義は我にあり! 】 馬車の中 / 成敗しちゃうぞ! 2
──*──*──*── 馬車の中
ベアリーチェ
「 ──セフィ、あんな感じで良かったのかな?
ちゃんと悪役令嬢っぽく嫌味を言えてたかな? 」
セフィ:セフィーネ
「 大丈夫ですよ。
それよりも、ステイルの顔を見ましたか?
面白かったですね 」
ベアリーチェ
「 ステイルさん?
あぁ…使用人の?
面白かったの?
まぁ…主の代わりにグダグダと嫌味を言われた身だから、良い気はしてなかったと思うけど?
オレだったら確実に腸が煮え滾ってたね!
使用人のステイルさんが気に入ったの? 」
セフィ:セフィーネ
「 ベリィは気付きませんでしたか? 」
ベアリーチェ
「 ん?
何に?? 」
セフィ:セフィーネ
「 使用人のステイルさんが、ロミバイン・リゴオンデート子爵令息御本人でしたよ 」
ベアリーチェ
「 へ?
は?
いや──、『 使用人 』って自分でも言ってたじゃん!
相手は腐っても子爵令息だぞ。
自分から使用人の変装なんかするかな?
──仮にだよ、使用人のステイルさんがリゴオンデート子爵令息本人だったとしてだよ、真っ青な顔でガッツリと謝ったりするかな?
人間に無害な怪物を面白半分で襲うようなイカれたキチガイ野郎だよ?
幾ら何でも、あんなにペコペコ頭を下げたりするなんて有り得ないと思う。
本人だったら確実に殴り掛かって来てた筈じゃないかな?
それにさ、テントの中には “ 誰も居なかった ” って事になるじゃんか。
オレ、テントの中にリゴオンデート子爵令息が居ると思って、聞こえるように態々声を大きくしてはなしてたんだぞ!
無駄な努力しちゃったじゃんかぁ!! 」
セフィ:セフィーネ
「 そうでもないですよ、ベリィ 」
ベアリーチェ
「 そうでもないって?
どういう事だよぉ……。
結構恥ずかしかったんだからなっ(////)」
セフィ:セフィーネ
「 テントの中にはクレムレン・フェニルノース大公令息が居ました。
ベリィの声はちゃんとクレムレン・フェニルノース大公令息に届いてましたよ 」
ベアリーチェ
「 は?
え??
テントの中にクレムレン・フェニルノース大公令息が居たって?!
それ……、マジで言ってんのかよ? 」
セフィ:セフィーネ
「 勿論です。
冗談で言いませんよ 」
ベアリーチェ
「 嘘だろ……。
オレ……クレムレン・フェニルノース大公令息の名前、出しまくってたじゃんかよ!! 」
セフィ:セフィーネ
「 出してましたね 」
ベアリーチェ
「 ヤバくないの?!
オレの方が、帝国裁判に掛けられちゃったりしないか?? 」
セフィ:セフィーネ
「 大丈夫ですよ。
そんな事にはなりません。
ワタシと妖精達が居る限り、ベリィが法廷に立つ事はありませんし、連行される事もありません 」
ベアリーチェ
「 セフィ~~~~(////)」
セフィ:セフィーネ
「 それに……クレムレン・フェニルノース大公令息もリゴオンデート子爵令息も20歳を過ぎた成人男性です。
正常な良識が欠片でもあるなら、至極真っ当な正論を発言した侯爵令嬢を法廷へ連行させるような愚行はしない筈です 」
ベアリーチェ
「 ………………正常な良識が欠落してるから無許可でランシティブ公爵領地内で怪物狩りなんてふざけた真似をしてるんだろ~~~。
マジでヤバいかもぉ~~~~!!
セフィ、リゴオンデート子爵令息がフェニルノース大公令息と一緒にランシティブ公爵邸へ文句を言いに向かったら、どうすりゃいいんだ?
パパ様に迷惑を掛けちゃうよ…… 」
セフィ:セフィーネ
「 その心配も無用ですよ。
既に手は打ってあります 」
ベアリーチェ
「 どゆこと?? 」
セフィ:セフィーネ
「 ランシティブ公爵には自室で眠ってもらっています。
ランシティブ公爵邸の使用人達にも同じく眠らせています。
屋敷に居るのは全てワタシの用意した身代わり妖精達です。
序でにリゴオンデート子爵とフェニルノース大公の身代わり妖精も用意しています。
文句を言いに行ったランシティブ公爵邸に自分達の父親が客人として招かれていたら、2人はどんな顔をするでしょうね? 」
ベアリーチェ
「 やるなぁ、セフィ!
想定外の親子の顔合わせは気の利いたサプライズだよ!!
一波乱も二波乱もありそうだな 」
セフィ:セフィーネ
「 怪物に襲わせるのは意気消沈してテントへ戻った後でも良いでしょう。
使用人達は可哀想ですけど、妖精達を憑依させます 」
ベアリーチェ
「 …………本当に可哀想だよ…。
妖精さん達が抜け出し後は廃人になっちゃうんだろ?
他に方法はないの? 」
セフィ:セフィーネ
「 妖精達に喰べさせますか? 」
ベアリーチェ
「 それも酷い~~~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 そうですね…。
後は……拉致した場所で眠らせて、身代わり妖精に使用人をさせるしかないですね。
リゴオンデート子爵家の使用人を演じる事は出来てもなりきる事は出来ずボロが出そうですけど… 」
ベアリーチェ
「 うぅ……確かにな…。
姿が見えてるわけだからミスする事もボロを出す事も出来ないよな……。
他の使用人達に怪しまれたら一貫の終わりだよ… 」
セフィ:セフィーネ
「 どうしますか?
ハイリスクを犯して使用人の身代わり妖精として潜入させますか? 」
ベアリーチェ
「 …………怪物に扮した身代わり妖精さんに襲わせるんだよな…。
使用人達は妖精さん達に喰べてもらおう。
残りの人生を廃人として生きるのは可愛そうだしさ…。
クレムレン・フェニルノース大公令息とロミバイン・リゴオンデート子爵令息が出掛けてから使用人達を妖精さん達に喰べてもらって、怪物に襲われて大怪我をした風に装わせよう。
ランシティブ公爵邸から帰って来たら、怪物に2人を襲わせて怪我を負わせるんだ。
使用人を大怪我させて、自分達にも大怪我を負わせた怪物が暴れていれば、嫌でもランシティブ公爵領地から逃げ出すだろ?
大怪我をした使用人達を見捨ててランシティブ公爵領地から逃げ出せば、リゴオンデート子爵家と大公家を訴える事が出来るだろうし、大怪我をした使用人達の命を助けるば、フェニルノース大公家とリゴオンデート子爵家に恩を売る事も出来るんじゃないかな?
『 ランシティブ公爵家が勝手にした事だから知らん! 』って突っぱねられる可能性もあるけど、病院で詳細な診断書を用意してもらえば、証人も確保出来るから揉める事はないかも?
信憑性を出す為に2.3人は入院させても良いかも? 」
セフィ:セフィーネ
「 ベリィ……。
悪知恵が働くようになりましたね 」
ベアリーチェ
「 止めてよ、その言い方ぁ~~~ 」
セフィ:セフィーネ
「 褒めてるんですよ。
流石、ワタシのベリィです 」
ベアリーチェ
「 そりゃどうも(////)」
セフィ:セフィーネ
「 後ろの馬車は別行動させます。
ランシティブ公爵邸へは戻らせず、〈 テフ 〉へ変換させます。
妖精達
ベアリーチェ
「 屋敷の中を探らせるのか? 」
セフィ:セフィーネ
「 まさか。
フェニルノース大公もリゴオンデート子爵も元準男爵のランシティブ公爵の事を良
タシルドレテク
ベアリーチェ
「 容赦ないな… 」
セフィ:セフィーネ
「 邪魔者は早目に始末する必要がありますからね 」
セフィが心無しか楽しんでるように見える。
セフィが楽しんでるなら良
もう、「 どうにでもなれ! 」って感じだ。




