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✒ 【 帝都、最後の日 】 商店街 / 最後のショッピング 2


 帽子屋ムーンラビハットパム(パムミメーラ)へ贈る帽子をセフィーロに買って貰ったら、セフィーロに正規の形で帽子のオーダーメイドも注文してもらった。


 ティモリさん、今にも泣き出しそうな顔で喜んでくれたなぁ。


 《 リーチェ商会 》の代表取り締まり役をしている親子から注文が入ったんだから嬉しいのは分かるけど……顔に出過ぎだよぉ。


 名刺を渡しはしたけれど「 偽者だろう! 」と疑われても困るから、セフィーロには前金として帽子1つのオーダーメイド分の支払いをしてもらった。


 オーダーメイドって言ってもランクがあるみたいで、初めてのオーダーメイドだから取り敢えず標準価格を支払わせてもらった。


 足りない分と残りの支払いは完成品を見てからって事になった。


 前金を支払うなんて普通はしないみたいで驚かれたけど、セフィーロが現生で支払ってくれたから《 リーチェ商会 》の関係者だって事は信じてもらえたと思う。


 そんなこんなでセフィーロと一緒に帽子屋ムーンラビハットを出たんだけど、少しだけ人の数が減って緩和されたように見える。


 それでもほかの店へ入るのはむずかしそうだ。


セフィ:セフィーロ

「 ベリィ、《 商店街 》の混雑は貴族の馬車同士が起こした横転事故が原因みたいですよ 」


ベアリーチェ

「 貴族の馬車が横転?

  それって大惨事なんじゃないの? 」


セフィ:セフィーロ

「 そのようですね。

  馬車の1台は店舗へ突っ込んで怪我人が大勢出ているそうですよ。

  1台は川へ転落して引き上げる作業が難航しているそうです。

  1台は歩行者をなんめいも引き殺しながら壁に激突して横転しているそうです。

  最後の1台は── 」


ベアリーチェ

なに!?

  馬車って4台も事故ってるの?

  なんでそんな事に…… 」


セフィ:セフィーロ

妖精達(光の玉)からの報告ですから、ワタシにはなんとも。

  事故の真相を調べさせますか? 」


ベアリーチェ

「 …………気にはなるけど……いいや、別に。

  それよりさ、明日あしたはランシティブ公爵邸へ行くんだろ?

  ≪ 帝都 ≫最後の買い物(ショッピング)を楽しみたいよ! 」


セフィ:セフィーロ

「 ベリィが望むなら事件は放っときましょう。

  次は──、あの店に入ってみましょうか 」


ベアリーチェ

「 おぁっ、靴屋だな!

  どんな靴が売られてるのかな?

  セフィ、早く行こう! 」


セフィ:セフィーロ

「 そうですね 」


 オレ(ベアリーチェ)はセフィーロの手を引っ張って靴屋へ向かって歩き出した。


 4台もの馬車が横転した事故の真相が気にならないと言えば嘘になるけど、事故なんてもんはかしらで起きているものだ。


 自分が無関係の事故を気にし過ぎるのはくない。


 だってオレ(ベアリーチェ)は刑事でもなければ、探偵でもないからだ。


 オレ(ベアリーチェ)は他国の侯爵令嬢であって、身分を隠して≪ 帝都 ≫の《 商店街 》でショッピングを楽しんでいる未成年の少女なんだから、危険な事故に首を突っ込んで関わる必要なんか微塵もないんだよ。


 未成年の少女が事故を無視したって誰からも責められたり、裁かれたりなんてしない。


 気持ちを切り替えて大いにショッピングを楽しもう!


──*──*──*── 靴屋


 靴屋の店内にはにも「 カネなら腐る程、持ってるゼ! 」って顔に書いてる裕福そうな人達で賑わっている。


 この店内で1番カネを持ってるのはセフィーロだけどな!


ベアリーチェ

「 凄い人ぉ~~!

  パーパ、お洒落なお靴が、いっぱいあるね! 」


セフィ:セフィーロ

「 気になる靴はあるかな? 」


ベアリーチェ

「 うん、見てみるぅ~~ 」


 店内を歩きながら未成年の女子専用の靴が並べられている棚を見て回る。


 お洒落と言うより、可愛いデザインの靴が多く並べられていて、例え買えなくても見ているだけで十分に楽しい。


 サイズが違ってもセフィーロが靴のサイズをオレ(ベアリーチェ)に合わせて修正してくれるから安心して気に入った靴を買えるのもがたい。 


 気に入った靴を見付けて「 欲しい! 」って思って「 いざ、買おう! 」としたらサイズが無くて致し方無く泣く泣く諦めた事って、誰にだって1度や2度は経験した事あるんじゃないだろうか?


 そんなストレスをセフィーロが魔法でパパッと解決してくれるんだからほんがたいんだぁ♥️


 魔法って──いや、精霊って凄いよね!!


 そんなわけで、オレ(ベアリーチェ)は靴のサイズを一切気にする事なく、気に入ったデザインの靴を選ぶ事にした。


 出来ればネリィ(ハンネリィート)と御揃いのデザインを靴を買いたいなぁ~~~なんて思ってたり。


 あんよが出来るようになったら履いてもらいたいんだよなぁ~~。


 ふへへ(////)


 ハッ──、いかんいかん!


 ネリィ(ハンネリィート)のばっかり選んでたら駄目だよな。


 ちゃんとアル(アスカルレット)の分も買わないとだぞ、オレ(ベアリーチェ)


 双子のなんだから、ちゃんと平等に接しないとだ。


 アル(アスカルレット)がグレちゃったら困るよ。


ベアリーチェ

「 パーパ、男の子用のお靴も見たぁ~~い 」


セフィ:セフィーロ

「 男の子用?

  あぁ……、弟の靴も買うんだね 」


 セフィーロと一緒に幼児用の靴が並ぶ棚を探して歩く。


 男の子用の靴は女の子用の可愛いデザインとは打って変わって紳士的なひんを感じるようなカッコいいデザインが多い。


 オレ(ベアリーチェ)が男だったら絶対に「 履きたい! 」って思う。


 男じゃないのが悔やまれるぅ~~~!!


 幼児用の靴でレベルなら、未成年用のレベルはなってんだかな。


 流石は男尊女卑が当たり前の世界だ。


 自分用の靴,弟妹用の靴をセフィーロに買って貰ったら、靴屋を出た。


──*──*──*── 商店街


 入店する次の店を選びながら暫く歩いたら、目を引く外観の雑貨屋を見付けた。


 次に入る店は雑貨屋だぁ!!


 どんな雑貨が売ってるのか楽しみだな♪


──*──*──*── 雑貨屋


 雑貨屋の店内でセフィーロと楽しく商品を見ていたら、店内から叫び声が聞こえた。


 なにごとかと思った矢先、店内に銃声が響いた。


 うん?


 銃声──だと!?


 この異世界に拳銃って存在してたっけか??


 ≪ バルハロン王国 ≫には拳銃っぽい武器があった筈だ。


 所有しているのはクレル(クレリエンヌ)の実家──、ローゼルグイン公爵だけだった筈……。


 鉛,鉄,火薬は一切使わないで、マーナを込めて撃つ遠距離攻撃の出来る破壊力がヤバくて、訓練を受けた〈 マナ 〉にしか扱えない武器だった筈……。


ベアリーチェ

「 セフィ、≪ 帝都 ≫にも拳銃があるの?? 」


セフィ:セフィーロ

「 マーナ銃はローゼルグイン公爵が独自開発し、独自製造している代物ですけど、≪ 帝都 ≫にも〈 マナ 〉がるのですから、マーナ銃に似た銃を思い付く発明家はます。

  材料や製造工程は異なるでしょうけど、威力,範囲,攻撃力がれ程なのかは未知ですね 」


ベアリーチェ

「 じゃあさ、≪ 帝都 ≫が製造してるマーナ銃をローゼルグイン公爵にプレゼントしたら喜ばれるかな? 」


セフィ:セフィーロ

「 マーナ銃を更に改良する事が出来るでしょうから喜ばれるかも知れませんね。

  拝借しますか? 」


ベアリーチェ

「 勿論だよ!

  店内で発砲するなんて許せないもん!! 」


セフィ:セフィーロ

「 ベリィは犯人をですか。

  覆面をした男が4名もいますけど 」


ベアリーチェ

「 う~~~ん……こんな事する犯人達の事情は知らないけど、2度と馬鹿な事を仕出かす気にならないようにしてやろうよ!

  武器は奪って、丸裸にして逆さ吊りにしてやろうよ。

  タロットカードの “ 吊るされた男 ” みたいにさ! 」


セフィ:セフィーロ

「 ベリィは裸にするのが好きですね 」


ベアリーチェ

「 セフィが言うかなぁ?

  セフィだってにするじゃん 」


セフィ:セフィーロ

「 反応が面白いですからね。

  では早速、逆さ吊りにしましょうか 」


ベアリーチェ

「 セフィ、向かいの建物と繋いだ縄にさ、洗濯物を干すみたいに吊るしてやろうよ!

  前からも後ろからも丸見えだよ。

  隠せないように腕は頭の上で縛ろう 」


セフィ:セフィーロ

「 優しいですね、ベリィ。

  邪魔になるので両腕は切断します。

  血が垂れて地面が汚れますけど、2度と店を襲撃するなんて出来なくなりますよ 」


ベアリーチェ

「 やり過ぎな気がするけど……誰がしたか分からないんだから別にいっか? 」


セフィ:セフィーロ

「 全て妖精達(光の玉)にさせますから大丈夫ですよ 」


 セフィーロが言った矢先、男達の悲痛な叫び声が店内に木霊したんだ。

◎ 変更しました。

  魔弾銃 ─→ マーナ銃

  魔法力 ─→ マーナ

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