✒ 【 初めての帝国旅行 】 宿泊街 / 宿泊施設 / 懐かしい再会 2
──*──*──*── 宿泊街
──*──*──*── 宿泊施設
──*──*──*── 宿泊室
《 宿泊街 》に入ると≪ 帝都 ≫らしい高級感が漂う外装の宿泊施設が両脇に並んでいた。
外装だけを見ると何の宿泊施設も値段が高そうに見えるんだけど、防犯設備には期待出来ないらしく、宿泊代は意外と御手頃価格だったりするらしい。
《 宿泊街 》の宿泊施設を利用する客の大体は仕事で単身赴任をしている帝国民だったり、仕事の為に泊まりで遠方から来ている帝国民だったり、旅を目的にしている旅行者,怪物狩りを主とする冒険者,護衛なんかを主とする傭兵とか≪ 帝都 ≫に自宅がない人達が利用するそうだ。
防犯設備に力を入れず、自己責任制にする事で宿泊代を下げて御手頃価格で宿泊が出来るようになっているんだとか。
日本で言う所の格安で利用が出来るビジネスホテルって感じかな?
例え世界が違ってもお財布に優しい宿泊施設の存在は有り難いもんだよな。
≪ アブカニズダ帝国 ≫では素質のある〈 マナ 〉は成人の儀を迎える日までに必ず防犯魔法を覚える事が義務付けられているらしい。
〈 マナ 〉には成人の儀で防犯魔法を披露してランクを決めるイベントがあるらしく、高度な防犯魔法を使える〈 マナ 〉は就職先を斡旋してもらえるらしい。
優遇されるぐらいだから、それだけ防犯魔法ってのが≪ アブカニズダ帝国 ≫では重要なんだって分かる。
反対に言えば、手癖の悪い人達が多くて治安が悪いって事なんだろうけど……。
素質のない〈 ノマ 〉の場合は防犯魔法を使えないし、頼れないわけだから、自力で防犯対策をしないといけない事になる。
防犯設備を整えるのって、やっぱりお金が掛かるみたいだから、頭を悩ます原因になってるんだと思う。
魔道具に頼らない防犯グッズを開発して売り出せば儲かるじゃん!
よし、これをセフィーロと身代わり妖精さんに提案してみよう!
妖精さん達なら防犯グッズだって簡単に再現出来ちゃうだろうしな!
なんて事を1人で悶々と考えていたら、セフィーロに声を掛けられた。
タシルドレテクの姿をした身代わり妖精さんも心配そうな顔をしてオレを見詰めている。
初めて会った時から4年も経っていると美形度に拍車が掛かっているのが分かる。
眩しくて直視が出来ないレベルじゃないかな?!
セフィ:セフィーロ
「 ──では今後の事を話し合いましょう 」
ベアリーチェ
「 そだな。
滞在中、色々と世話を掛けるかもだけど、宜しくな 」
タシルドレテク
「 はい。
此方こそ宜しくお願い致します。
ベアリーチェ様 」
ベアリーチェ
「 う~ん……婚約者を演じる訳だし、滞在中は “ リーチェ ” で良いんじゃないかな? 」
セフィ:セフィーロ
「 そうですね。
不振に思われても困ります。
タシルドレテクはベリィの事を “ リーチェ ” と呼ぶようにしましょう。
ベリィは “ タシィ ” と呼ぶのでしたね 」
ベアリーチェ
「 うん。
愛称呼びだし、仲良しさをアピール出来ると思うよ 」
セフィ:セフィーロ
「 1週間後に≪ 帝都 ≫を経ちます。
ランシティブ公爵家には16時頃到着にしましょう。
タシルドレテクはベリィの訪問を知らない事にしましょう。
ベリィの訪問はサプライズにします 」
ベアリーチェ
「 じゃあ、ランシティブ公爵家で会う時が4年振りの再会になるんだな 」
セフィ:セフィーロ
「 ランシティブ公爵にもサプライズである事を手紙に書き加えておきます。
きっと快く協力してくれますよ 」
ベアリーチェ
「 そうだと良いけどな…。
ランシティブ公爵って基本的にどんな人なんだ?
悪い人ではないんだよな? 」
タシルドレテク
「 はい、善人ですね。
養父としては申し分無くチョロい御方です。
扱い易くて助かっています 」
ベアリーチェ
「 チョロいんかよ… 」
セフィ:セフィーロ
「 元々は準男爵ですからね。
物腰が低くて謙虚な善人で有名です。
言い方を変えれば、絶好のカモです 」
ベアリーチェ
「 ひでぇ……。
準男爵ってカモられ易いって事? 」
タシルドレテク
「 養父は奥様を亡くされてからカモられるようになり、財産が底を尽きかけていました。
ワタシが養子となり、借金で破産する事は免れました 」
ベアリーチェ
「 破産しなくて良かったな~~。
今はタシィ専用のカモってわけか 」
タシルドレテク
「 はい。
新しい事業を始める度にカモらせてもらっています 」
ベアリーチェ
「 その新しい事業に関してなんだけど──、防犯魔法に頼れない〈 ノマ 〉を対象にした防犯グッズを売り出したら、帝国民に喜ばれるんじゃないかと思うんだ。
防犯対策に力を入れると出費が多くて生活に困る事になるだろ?
手軽に買える防犯グッズは帝国民に受け入れてもらえると思うんだけど、どうかな? 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ、商売上手ですね。
元手はタダ同然ですから、防犯グッズを安く販売しても利益しか出ません。
〈 ノマ 〉の帝国民は防犯グッズに飛び付くでしょうね。
防犯専門店を建てましょう 」
タシルドレテク
「 リーチェ様、素敵な提案を有り難う御座います。
早速、防犯グッズの作成に取り掛かります 」
ベアリーチェ
「 幾つか知ってる防犯グッズがあるから、イメージイラストを描くよ。
前世に防犯グッズマニアの友達が居てさ、色々と教えてもらった事があるんだ。
近代的過ぎる物が多いけど、妖精さん達なら時代や文化に合わせて上手く調整して作ってくれると思うから大丈夫だよな? 」
セフィ:セフィーロ
「 過去にも存在していたかも知れませんね。
〈 テフ 〉でも構成してみましょう。
有れば改良して大量生産も出来ますからね 」
ベアリーチェ
「 うん!
有




