✒ 【 初めての帝国旅行 】 アブカニズダ帝国 / 帝都 / 懐かしい再会 1
──*──*──*── アブカニズダ帝国
──*──*──*── 帝都
≪ きにゅ鉱山 ≫を出た後、実体化を解いたセフィにお姫様抱っこされて≪ アブカニズダ帝国 ≫に到着した。
到着した場所は、帝都民から「 帝国の中心部 」だの「 帝国の中心地 」だの「 帝国の顔 」だと呼ばれている≪ 帝都 ≫だ。
なんと≪ 帝国 ≫の道路には線路が引かれていて帝国列車なる物がはしっているんだ!!
とは言っても未だ人が乗る物ではないらしく、物資や資源,家畜なんかを遠くへ運搬する為に使われている貨物列車みたいなもんだ。
だけど、それでも異世界人として産まれて14年も経つけど初めて本格的な線路と貨物列車を見た。
鉱山夫達の作業がし易くて少しでも捗るようにって妖精さん達に頼んで≪ きにゅ鉱山 ≫にも線路を引いてもらったけど、鉱石を入れて運搬するトロッコ用だからなぁ。
ベアリーチェ
「 はぁ~~~……貨物列車を異世界で見られるなんて思ってもいなかったよ。
前世で偶に見てた近代的な貨物列車と違うのは当たり前だけど、中世時代の貨物列車って感じがしてファンタジーだなぁ…… 」
セフィ
『 帝国の貨物列車の動力源になっているのは魔鉱石を加工した魔道具ですよ 』
ベアリーチェ
「 へぇ~~そうなんだ。
薪や石炭じゃないんだな 」
セフィ
『 出来た頃は薪が使われていましたよ。
時代が変わり石炭が使われるようになりました。
貨物列車の動力源を魔鉱石を加工した魔道具に改良したのはタシルドレテクです 』
ベアリーチェ
「 えっ、マジ!?
身代わり妖精さん、やるぅ! 」
セフィ
『 貨物列車の動力源を魔道具に変えた事は多大な功績となりました。
薪や石炭を使うと黒い煙や煤が出て帝国民も困っていましたからね。
魔道具に変えた事で煙や煤が出なくなり、帝国民からも喜ばれていますよ 』
ベアリーチェ
「 へぇ~。
帝国民に喜ばれるなんて凄いなぁ 」
セフィ
『 帝灯も魔道具に変えられて、日が暮れると明かりが自然に灯るようになっています。
半径1m ~ 5mを照らせるようになっていて、魔法力で調整が出来るようになっています 』
ベアリーチェ
「 そうなんだ… 」
セフィ
『 前の帝灯は明るいと虫が寄って来て、下に虫の死骸が落ちている事が日常茶飯事で帝国民も困っていました。
魔道具に変えた事で虫が寄り付かなくなり、帝灯の下に虫の死骸が落ちている事も無くなり、帝国民に喜ばれていますよ 』
ベアリーチェ
「 へぇ~~。
虫除け効果を付けたんだな 」
セフィ
『 折角≪ 帝都 ≫へ来たのですから、観光してからランシティブ公爵領へ向かいましょうか。
出迎える準備もあるでしょうし、1週間後には到着すると手紙を出しますね 』
ベアリーチェ
「 うん。
じゃあ、1週間は≪ 帝都 ≫で観光を楽しめるんだな! 」
セフィ
『 そういう事です。
ランシティブ公爵家ではシュケルハン侯爵令嬢として振る舞わなければいけません。
羽目を外せるのは≪ 帝都 ≫に滞在する期間だけです 』
ベアリーチェ
「 は~~~い 」
セフィ
『 観光前にタシルドレテクと合流しましょう 』
ベアリーチェ
「 そうだな。
今後の打ち合わせをする必要があるもんな。
身代わり妖精さんとは何処で待ち合わせしてるんだ? 」
セフィ
『 滞在中に宿泊する宿泊施設ですよ。
既にチェックインさせています。
《 宿泊街 》へ向かいましょう 』
ベアリーチェ
「 うん。
《 宿屋街 》じゃないんだな 」
セフィ
『 帝都には宿屋はありませんからね。
あるのは宿泊施設だけですよ 』
ベアリーチェ
「 へぇ、だから《 宿泊街 》なんだな。
≪ 帝都 ≫って何かと金が掛かりそうだな… 」
セフィ
『 何せ帝国の中心部ですからね 』
セフィーロの姿に変わったセフィと手を繋いで《 宿泊街 》を目指して歩き出した。
帝国民は上位貴族しか魔道具の使用を禁じられているらしいけど、歩いているだけでも彼方此方で魔道具を見掛ける事になった。
≪ 帝都 ≫は魔道具で発展していると言っても過言ではないだろう。
魔道具を平和的利用されているのを直に見ると嬉しく思う。
皇帝は魔道具を軍事利用する事を視野に入れているだろうけど、身代わり妖精さんは魔道具の軍事利用は許さないだろう。
≪ アブカニズダ帝国 ≫は軍事力に力を入れている国家だって事は学んで知ってるけど、魔道具を軍事利用すれば、軍事力は飛躍的に上がるだろう。
隣国ではない≪ バルハロン王国 ≫も影響を受けるかも知れない。
≪ バルハロン王国 ≫は他国に頼らないと自国すらマトモに衛れない日本程ではなくても平和ボケをしている困った≪ 国 ≫だったりする。
身代わり妖精さんに魔道具の軍事利用化阻止を頑張ってもらうしかないと思う。




