✒ 【 石の上にも500年 】 きにゅ鉱山 / 暫しのお別れ
──*──*──*── きにゅ鉱山
テントを張っていた攻略者広場で朝食を終えた後、移籍風ランダムダンジョンがある≪ ダンジョン都市 ≫が4つもある≪ セグウェト共和国 ≫に
『 さよなら 』をして、≪ きにゅ鉱山 ≫へ久し振りに向かった。
≪ きにゅ鉱山 ≫の鉱山内はカラフルな鉱山スライムが大量に生息していて華やかで賑やかになっていた。
無事にきにゅとも再会する事が出来て、元気そうなのも確認が出来て一安心だ。
きにゅと3体のドラゴンは『 初めまして 』じゃなくて顔見知りな事もあってか頗る仲が良い。
3体のドラゴンはきにゅにとっても大切な家族の一員でてぃまとは兄弟だと言っても過言ではない。
この場合は、きにゅが家族としての先輩になるから、お兄ちゃんポジションになるんだけど、きにゅは本当に必要な時以外は、お兄ちゃん風を吹かせたりしない。
本当に出来た子だよ、きにゅは。
きにゅに3体のドラゴンの今後の事を説明すると、周りに♥️を飛ばす程に喜んでくれた。
何でそんなに嬉しいのかオレには分からないんだけど、どうやら歓迎はしてくれてるみたいで安心はした。
ばぅむときぃるはきにゅ以外の鉱山スライムに会うのは初めてだから、不安そうにしているけどきにゅとてぃまが他の鉱山スライムとの仲を上手く取り持ってくれると思う。
問題なのは肉食でもあるドラゴンの食事だ。
まさか鉱山夫達を餌にする訳にはいかないからだ。
≪ きにゅ鉱山 ≫で暮らせる事にはなったけど、食事面をどうにかしないとだ。
ベアリーチェ
「 セフィ、てぃま達のゴハンをどうしよう…。
どうやって確保したら良いかな? 」
セフィ:セフィーロ
「 それなら心配しなくて良いです。
≪ きにゅ鉱山 ≫は≪ ランダムダンジョン ≫と繋がっていますから、餌の調達は常に出来ますよ 」
ベアリーチェ
「 調達ぅ?
どうやって調達するんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 瀕死状態の攻略者を妖精達が捕獲して、真っ裸にしてからドラゴン達に与えるようにします。
瀕死状態ですから活きは良くないですけど、100%人肉なので大丈夫です。
鮮度に拘るようなら元気な攻略者を妖精達に捕獲させて専用の餌場に放置しときます 」
ベアリーチェ
「 専用の餌場も作るんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 寝床としても使えるように巣に使う材料も用意しときます 」
ベアリーチェ
「 有り難う、セフィ 」
セフィ:セフィーロ
「 どう致しまして 」
3体のドラゴンのゴハンは妖精さん達にひんむかれて真っ裸にされた攻略者か……。
………………大問題だな。
だけど家族になったてぃま,ばぅむ,きぃるに肉断ちさせて飢え死にさせる訳にはいかないし……。
致し方無いのかも知れない…。
DMは人肉が大好物だし、だからと言って≪ きにゅ鉱山 ≫で働いてくれている大事な戦力鉱山夫達がドラゴン達から無差別に襲われるのは阻止したい。
うん…………致し方無いんだ。
しょうがない事なんだ。
目を瞑るしかないんだ。
攻略者達は顔も名前も知らない赤の他人な訳だし……死を覚悟して≪ ランダムダンジョン ≫に挑んでいる挑戦者達なんだから、別に良いよな?
…………人生には考える事を止めて諦める事も必要だ。
妥協しなくちゃ……。
そうだよ、人生は妥協しないと前へ進めない時もあるんだから、勇気を持って妥協するんだ。
妥協は勇気だぁ!!
ベアリーチェ
「 じゃあ、ゴハン問題と寝床問題は解決だな。
鉱山夫達の安全と安心は確保出来ると思って良いのかな? 」
セフィ:セフィーロ
「 大丈夫ですよ。
鉱山夫達がドラゴンに襲われないように妖精達に見張らせます。
一定距離を保たせて近付かないようにします 」
ベアリーチェ
「 有り難う、セフィ 」
セフィ:セフィーロ
「 どう致しまして 」
ベアリーチェ
「 セフィ、大好き♥️ 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィの為ですからね(////)」
ベアリーチェ
「 きにゅ、てぃま,ばぅむ,きぃるの事、呉々も頼むな 」
鉱山スライム:きにゅ
「 にゅにゅ~~!
にゅにゅにゅ~~にゅ! 」
きにゅは自信満々に返事をしてくれる。
心強いよ、きにゅ!!
セフィ:セフィーロ
「 折角ですし、用意をした新しい住み処兼餌場を見に行きましょうか 」
ベアリーチェ
「 そうだな。
移動手段は転移ポートだよな? 」
セフィ:セフィーロ
「 そうですよ。
ドラゴンにも転移ポートを使えるように改良しました。
鉱山夫達の宿泊施設へは行けないようにしてます 」
ベアリーチェ
「 それなら多少は安心だな 」
セフィ:セフィーロ
「 ドラゴンの住み処兼餌場へは鉱山スライムと鉱山夫達は行けないようにしてます。
きにゅは家族ですから行けるようにしてます 」
鉱山スライム:きにゅ
「 にゅにゅ~~♥️ 」
ベアリーチェ
「 良かったな、きにゅ 」
セフィ:セフィーロ
「 行きましょうか 」
てぃま
「 キキィキキィ~~~ 」
ばぅむ
「 キィキィキィ~~ 」
きぃる
「 キルキルキィ~~ 」
てぃま,ばぅむ,きぃるも新しい住み処と餌場が楽しみなのか嬉しそうにはしゃいでいるみたいだ。
くぅう~~~~、可愛い~~~♥️
そんなわけで、オレ達はセフィーロの案内で≪ きにゅ鉱山 ≫の中に新しく作られたドラゴン専用の住み処と餌場を目指して鉱山内を移動したんだ。
──*──*──*── 住み処兼餌場
ベアリーチェ
「 ふわぁ~~~~!
此処がドラゴンの住み処と餌場かぁ~~!
広いじゃん!
これだけ広ければ伸び伸びと過ごせるんじゃないかな? 」
セフィ:セフィーロ
「 天井も高くして飛ぶ練習も出来るようにしました 」
ベアリーチェ
「 そっかぁ、小さいサイズで飛ぶ事は出来ても、元の姿に戻って飛べなかったら困るもんな 」
東京ドーム何個分あるのかな?
3体のデカいドラゴンには東京ドーム1個分は狭いもんな。
1体に東京ドーム1個分かな?
3体が寛げる巣も作るんだから東京ドーム3個 ~ 4個ぐらいの広さはあるかも知れないな。
セフィ:セフィーロ
「 ドラゴン達を元の姿に戻しますね。
転移ポートに近付くと姿が小さくなるようにしました 」
ベアリーチェ
「 住み処に戻って転移ポートから離れると元の姿に戻るんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 そうですよ。
住み処では本来の姿で生活する事が出来ます 」
ベアリーチェ
「 セフィ、優しいな~~ 」
可愛い姿から本来のカッチョ良くてガチリアでおっかない姿に戻ったてぃまはばぅむときぃるを連れて巣を作る為に置かれている材料の元へ向かって歩いて行く。
家族水入らずで巣を作る作業に取り掛かるみたいだ。
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ、行きましょうか。
ドラゴンの巣作りを邪魔をしてはいけませんよ 」
ベアリーチェ
「 うん 」
セフィーロに言われてオレは転移ポートて使って住み処兼餌場から出た。
きにゅに別れを告げたら、オレはセフィーロと一緒に≪ きにゅ鉱山 ≫から出た。




