✒ 【 僕ら、遺跡探検隊❗】 遺跡風ランダムダンジョン 5
ベアリーチェ
「 セフィ、翼まで治してくれたんだ。
有り難う! 」
セフィ:セフィーロ
「 どう致しまして。
タマゴは妖精達に任せるとして──、ベリィはドラゴンに名前を付けてください 」
ベアリーチェ
「 えっ?
名前?
セフィ、オレはテイマーじゃないよ 」
セフィ:セフィーロ
「 知ってます。
名前が無いと呼ぶのに不自由でしょう。
ずっと親ドラゴン,子ドラゴンと呼ぶつもりですか? 」
ベアリーチェ
「 えっ……あ…あぁ……そうだよな。
どうせなら呼び易い名前が良いもんな。
う~~~と……赤い親ドラゴンは……てぃま。
黒い子ドラゴンは……ばぅむ。
どうかな? 」
セフィ:セフィーロ
「 ティマとバゥムですね。
それで契約してしまいましょう 」
ベアリーチェ
「 契約ぅ? 」
セフィ:セフィーロ
「 DMが≪ ランダムダンジョン ≫から出ると大騒ぎになります。
騒ぎを起こさない為の一時的な契約です 」
ベアリーチェ
「 そんな契約もあるんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 彼等の安全を守る契約でもあります 」
ベアリーチェ
「 有り難う、セフィ 」
セフィーロが魔法を発動させるとてぃまとばぅむが魔法陣に包まれた。
セフィ:セフィーロ
「 終わりました。
これで、ティマとバゥムが≪ ランダムダンジョン ≫を出ても騒ぎにはなりませんし、捕まったりしません 」
ベアリーチェ
「 有り難う、セフィ!
何がどう変わったのか全然分からないけど…… 」
セフィ:セフィーロ
「 他人には魔道具で動くぬいぐるみに見えるようにしました。
誰もぬいぐるみを盗んだりはしません 」
ベアリーチェ
「 ぬいぐるみに見える??
そんな事も出来るなんて魔法って凄いんだな~~ 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ、先へ進みましょう 」
ベアリーチェ
「 う、うん……。
あっ、だけど──、奴隷の子供達と攻略者達はどうするんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 とっくに死んでます。
放って行きましょう。
DMが片付けてくれます 」
ベアリーチェ
「 …………せめて奴隷の子供達の死体だけでも回収してくれないかな 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィを攻撃していた相手ですよ 」
ベアリーチェ
「 そんなの分かってるよ。
隷属の首輪の所為で攻略者達の言葉に逆らえなかったんだから仕方無いだろ。
パーパ、お願い♥️ 」
セフィ:セフィーロ
「 ………………仕方無いですね… 」
ベアリーチェ
「 やったぁ❗
パーパ、有り難ぉ~~♥️ 」
根負けした感を出しながらセフィーロは感電死した奴隷の子供達の死体を回収してくれた。
一切の躊躇なく攻略者と奴隷の子供達を一撃で殺しちゃうなんて、セフィーロは容赦がないな。
流石は精霊様……怒らせると恐い……。
セフィ:セフィーロ
「 次の階層で昼食にしましょう 」
ベアリーチェ
「 うん。
そう言えば安全地帯が未だないけど、何処にあるんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 遺跡風ダンジョンに安全地帯はありませんよ。
安全そうな場所を見付けてキャンプする事になります 」
ベアリーチェ
「 えぇ~~~そうなの?!
安全地帯が無い……。
じゃあ、DMを寄せ付けない魔道具が必要になるんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 そうなります。
本来は10名以上のチームを組んで行動するものです。
小数チームで攻略はしませんよ 」
ベアリーチェ
「 マジかよ… 」
セフィ:セフィーロ
「 ティマとバゥムも増えましたし、心強いでしょう? 」
ベアリーチェ
「 そだな…。
てぃまとばぅむも戦えるんだ? 」
セフィ:セフィーロ
「 ドラゴンですからね。
バゥムは子供ですから対して戦力にはなりませんけど、ティマは戦力になりますよ。
体は小さくなりましたけど、備わっている能力はそのままです 」
ベアリーチェ
「 そうなんだ?
ドラゴンが味方だと頼もしいよな。
テイマーじゃないのにドラゴンと一緒に≪ ダンジョン ≫を探索する事が出来るなんて夢みたいだよ 」
セフィ:セフィーロ
「 今回は特別ですよ 」
ベアリーチェ
「 は~~~い♥️ 」
セフィ:セフィーロ
「 妖精が階段を見付けてくれました。
行きましょう 」
ベアリーチェ
「 うん 」
セフィーロに手を握られたオレは、保護したドラゴン親子を引き連れて地下11階に続く階段へ向かって歩いた。
途中には大人や子供の白骨化した死体がゴロゴロある。
これは……もしかしなくてもてぃまとばぅむの餌食になった攻略者や子供達の成れの果てなのか??
ドラゴン……だもんな。
そりゃあ、倒した人間は美味しく頂いちゃうよな??
ドラゴンは肉食だもんな??
………………オレのした事は間違いだったのかなぁ?
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ、どうしました? 」
ベアリーチェ
「 えと……白骨死体が多いなぁ……って思ったりして? 」
セフィ:セフィーロ
「 ドラゴンに喰べられた攻略者達ですよ。
ドラゴンは肉食ですからね 」
ベアリーチェ
「 だよな……。
ははは… 」
セフィ:セフィーロ
「 子供の骨を回収したいですか? 」
ベアリーチェ
「 …………そう…だなぁ……。
じゃあ…そうして…… 」
セフィ:セフィーロ
「 分かりました 」
階段へ到着する迄の間に転がっている子供の白骨死体だけをセフィーロに回収してもらった。
本当なら大人の白骨死体も回収して一緒に弔うべきなんだろうけど、奴隷の子供達を犠牲にするような非道な大人も居るから止めた。
身勝手な大人達の犠牲になった子供達の慰霊碑を作ってやりたいと思う。
慰霊碑を作ったからって、冥福を祈ってくれるような攻略者が居るとは限らないけどな。




