✒ 【 僕ら、遺跡探検隊❗】 遺跡風ランダムダンジョン 4
攻略者:A
「 馬鹿なガキだぜ!
人間様じゃなくてドラゴンなんかを庇うなんてな! 」
攻略者:B
「 君、危ないからドラゴンから離れるんだ!! 」
攻略者:C
「 ドラゴンの前に飛び出すなんて何を考えてるんだ! 」
攻略者:D
「 ドラゴンを守るって、馬鹿じゃないのか?
ドラゴンの魔石は最上級で金になるんだぞ! 」
攻略者:E
「 おい、お前等ぁ!
あの馬鹿な子供ごと殺っちまえ! 」
奴隷の子供達
「「「「「「 はいっ!! 」」」」」」
攻略者達がオレに向かって色々と好き放題な事を言っている。
奴隷の子供達にオレごとドラゴンを殺せと命令を出すなんて、攻略者は性根が腐りきっている。
確かに攻略者側からすれば、DMは貴重な収入源だ。
ドラゴンの魔石は涎が出るぐらい誰もが欲しがる金のタマゴなんだから、何が何でもドラゴンを倒して手に入れようとするだろう。
オレはそんな攻略者達の邪魔をしている訳だから、なぶり殺しにされても文句は言えない事をしている状態だったりする。
だからと言って、此処で尻尾を巻いて逃げる事なんか出来やしないんだ!!
オレだって妖精さん達にDMを倒してもらってる立場だから、攻略者達の事を非難する事は出来ない。
普通ならオレも妖精さん達にドラゴンを倒してもらってる間に地下へ下りてると思う。
だけど……怪我をして弱っている我が子を懸命に守ろうとしている親ドラゴンを前にして倒そうなんて思わないよ!
多分な、多分!!
オレは……オレは…………人間よりも亜人、亜人よりも動物の味方をしたいんだ!!
身勝手な人間に虐げられる動物を……助けたいんだぁぁぁぁぁ!!
ベアリーチェ
「 ──妖精さん達ぃ、お願いだからオレの代わりにドラゴンの親子を守ってくれぇーーーーー!!!! 」
なんて叫んでも当の妖精さん達はオレの周囲にフヨフヨと浮いているだけで、「 なんでDMを守るの~?? 」って感じで戸惑っているみたいだ。
せやったな。
オレを護衛してくれてる妖精さん達はDMからオレを守護るようにセフィから命じられているから、オレの代わりに倒す対象のDMであるドラゴンを攻略者達から守ってくれる筈がないんだ。
分かってはいたよ。
「 もしかしたら 」っていう淡い希望を抱いて試してみただけだよ。
無駄だったけどな~~~。
だけど、ドラゴンは守ってくれなくてもオレを守護ってくれるんだから、オレが死に物狂いで身体を張ってドラゴン親子を守れば良いだけだ!!
オレが怪我をする事はないんだから、奴隷の子供達の攻撃を正面で受けてやるんだ!!
オレなら出来るぞ──、多分な~~~。
主である攻略者達からの命令に逆らえない奴隷の子供達は、武器を構えると「 うわぁーーー!! 」と叫んで走りながら突っ込んで来る!
だからオレはゴールキーパー宜しく、ドラゴン親子を守る為に奴隷の子供達を攻撃を自ら受ける為に走った。
一体何れぐらいの時間を1人でドラゴンを守っていただろう。
攻略者達の背後にセフィーロの姿が見えたんだ。
セフィ:セフィーロ
「 ──ベリィ、何をしているんですか!! 」
セフィーロがオレに向かって叫んでいる。
ベアリーチェ
「 ──っ、セフィ!!
来てくれたんだ?
遅ぇよ…… 」
おっと、いけない!
つい本音がポロっと口から溢れ出てしまったよ。
どうかセフィーロには聞こえていませんように!!
セフィーロは攻略者達から何かを言われているようだ。
攻略者達は明らかに機嫌が悪そうだからセフィーロに文句を言ってるのかも知れない。
セフィーロと攻略者のやり取りが気になる所だけど、奴隷の子供達がヘロヘロになりながらもドラゴンに向かって来るのを止めようとしないから、相手を続けないといけない。
オレが必死に奴隷の子供達の攻撃を自ら受けに行くのを繰り返していると、安全圏に居て奴隷の子供達へ命令や指示を出していた攻略者達の悲鳴が聞こえた。
完全武装をしている攻略者達が甚も簡単に吹っ飛んで壁に身体をメリ込ませた状態で気を失っている。
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ!
1人で向かったと思ったら──、何をしているんですか! 」
ベアリーチェ
「 ははは……。
セフィ……御免なさい… 」
わぁおぉ~~~、セフィーロが珍しく怒っている??
人間の姿をしているから怒りっぽいのかな??
セフィ:セフィーロ
「 お前達……、ワタシのベリィに危害を加えましたね。
覚悟しなさい 」
そう言ったセフィーロは、雷の魔法を発動させると奴隷の子供達へ落雷のような電撃を放った。
ビリビリと痺れて感電した奴隷の子供達は叫び声を上げながら地面に崩れ落ちるようにバタバタと倒れた。
身体の彼此が焦げているようにも見える。
ひぃえぇ~~~こっわぁ~~~!!
ベアリーチェ
「 セ……セフィ…… 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ!
無茶な事をしましたね。
怪我は……してませんね 」
ベアリーチェ
「 セフィ…………妖精さん達が守護ってくれたから大丈夫だよ! 」
セフィ:セフィーロ
「 当然です。
無傷でなければ妖精に護衛をさせている意味がありませんからね 」
ベアリーチェ
「 オレは大丈夫だけど、ドラゴンは大丈夫じゃないんだ!
セフィ、ドラゴンの傷を手当てしたいんだ!
手伝ってよ 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ……。
ドラゴンはDMですよ。
ベリィが身体を張って守る必要はありません 」
ベアリーチェ
「 それは……そうかも知れないけど……。
でも、怪我をして弱っている子供を守ってたんだ!
このまま放っとくなんて出来ないよ! 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ… 」
ベアリーチェ
「 此処に居たら後から来る攻略者に攻撃されちゃうんだ!
セフィ~~~お願いだから、ドラゴンを助けて!! 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ… 」
ああぁぁぁぁ……セフィーロが珍しく険しい顔をしてるぅ~~~~!!
微笑みや笑顔を絶やさなかったセフィーロが険しい顔をしてるよぉぉぉぉ!!
こりゃ駄目かも知れない…。
セフィーロに「 駄目です 」って言われたら……逆らえる気がしない…。
折角…此処まで頑張って守ったのに……。
ベアリーチェ
「 セフィ……お願いしますっ!! 」
セフィ:セフィーロ
「 …………身体を張って迄DMを守ったベリィの熱意と想いを汲みましょう 」
ベアリーチェ
「 セフィ!! 」
セフィ:セフィーロ
「 親ドラゴンは助けません。
ワタシが目を瞑るのは子供とタマゴだけです。
良いですね 」
ベアリーチェ
「 ……子供とタマゴだけ…… 」
セフィ:セフィーロ
「 それが嫌ならドラゴンの事は諦めなさい 」
ベアリーチェ
「 ………………っ… 」
セフィ:セフィーロ
「 ドラゴンにはワタシが話しましょう 」
ベアリーチェ
「 セフィってDMと話せるの? 」
セフィ:セフィーロ
「 精霊ですからね 」
セフィーロはドラゴンに向かって何かを言っている?
言葉が聞き取れないからドラゴンと何を話しているのか全く分からない。
暫くするとドラゴンがタマゴと怪我をしている子ドラゴンをセフィーロの前に出した。
親ドラゴンは子ドラゴンと会話でもしてるんだろうか。
子ドラゴンは親ドラゴンから離れたくないのか悲しそうな瞳をして見上げている。
親ドラゴンは目から涙を流しながら子ドラゴンに言い聞かせているんだろうか…。
子ドラゴンは弱々しい声で鳴いている。
お父さんなのかお母さんなのかは分からないけど、子ドラゴンは親ドラゴンと離れたくないんだ…。
ベアリーチェ
「 セフィ──、親ドラゴンを子ドラゴンみたいに小さくする事は出来ないの?
小さく出来たら連れて行けるよな!
小さくしてよ!!
親ドラゴンも子ドラゴンとタマゴと一緒に助けて!! 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィ… 」
ベアリーチェ
「 セフィ、お願いします!!
離れ離れにしたくないんだ!! 」
セフィ:セフィーロ
「 …………ドラゴンを小さく…ですか。
出来なくはないですよ 」
ベアリーチェ
「 セフィ、じゃあ── 」
セフィ:セフィーロ
「 ベリィのおねだりなら聞かないわけにはいきませんね 」
ベアリーチェ
「 おねだり? 」
セフィ:セフィーロ
「 おねだり、です 」
ベアリーチェ
「 ……………………。
パーパ、ベリィのお願い、聞いてぇ~~~♥️ 」
セフィ:セフィーロ
「 ふふっ……。
……今回は大目に見ましょう 」
ベアリーチェ
「 パーパ、有り難ぉ~~♥️ 」
セフィーロめぇ、オレに恥ずかしいおねだりを要求しやがってぇっ(////)
でも、そのお蔭で親ドラゴンと子ドラゴンとタマゴは離れ離れにならなくて済むんだから、安いもんだ!
セフィーロが魔法を発動させると親ドラゴンの足元に魔法陣が現れて光った。
光が消えると親ドラゴンは子ドラゴンと同じ大きさに変わっていた。
子ドラゴンは小さくなった親ドラゴンに驚いていたけど、嬉しそうに鳴くと親ドラゴンに甘え出した。
よっぽど嬉しいみたいだ。
セフィ:セフィーロ
「 子ドラゴンの怪我を治癒しましょう 」
セフィーロが魔法を発動させると子ドラゴンの身体が光に包まれて、身体中に刻まれていた痛々しい傷が跡形もなく消えていた。
ベアリーチェ
「 傷が──治った!? 」
セフィ:セフィーロ
「 傷だけではなく体力も回復させました。
翼の骨も折れていたので治しましたよ 」
ベアリーチェ
「 翼の骨が折れてた?
そんなに重症だったの?! 」
翼が折れていたなんて気付かなかったよ……。




