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Voyage:03 魂を満たす晩餐と星の処方箋

はじめまして、ご覧いただきありがとうございます!


本作は、不思議な「造船図書館」を舞台に、心に悩みを抱えた人々が自分の「時の書」と向き合い、人生を新しく整えていく連作短編(オムニバス形式)の物語です。


1話ごとに読み切りのように楽しめる構成になっていますので、ぜひ気軽にお楽しみください!

2階ラウンジへとたどり着いた。

ラウンジは建物の真ん中にあり。

月の光が煌々と降り注いでおり、

天井がひらけて見える仕組みになっていた。

ラウンジの中身にキッチンカウンターがあり、二人の女性が見えた。

カウンター席の他にも5つの机席も設けられており、

沙耶はその中に一際目立つように凛とした雰囲気を醸し出す

ロングのゴールドウェーブで顔も美しい……と

自然と心の声が漏れてしまうほどの品のある女性が

私が持っている本と同じものを読みながら、

コーヒーカップに手に取り飲んでいる。

所作も美しい品がある方だと次は心の声が漏れないように

ぐっと堪えながら思った。

ところがジッと眺めていたので

「わたくしになにかご用かしら?」唐突に問われ、

沙耶はしどろもどろになりながら

「すみません。あまりにも美しくて」

女性は「あら!そんなこと。存分に見ておきなさい!

わたくしの美しさを!」

視線はすぐに本へと向いたので、

沙耶は気を緩めると反対側にも人がいることにようやく気づいた、

しかもこの図書館に来て初めて男性を見ることができた。

だが服装がかなり目立っていた、

結婚式の新郎が着るような純白の燕尾服に

オレンジ色のネクタイをしていた。

その男性は若く20代前半ぐらいに見えた。

彼は月光の下でヴァイオリンを奏で始めた。

沙耶は思わず結婚式みたいと思った。

音色もなんとも心地よく、沙耶は心身共に疲れていたが。

音色を聞きいっていると疲れが和らいだように足取りも軽くなり、

精神的な疲れもマシになっていることに気がついた。

そんな沙耶はお腹が空き、喉も渇いたと思い。

カウンター席に腰掛けた。

黒に近いネイビーブルー。

月光が当たると、微かに青いサファイアのように輝く髪色に、

サイドアップをしている女性が

「若林沙耶様ですね?私は献酒(けんしゅ)の女神スポンデと申します。

そして隣にいるのが、晩餐の女神・アクテーと申します。」

沙耶はどうしてここに人は私の名前を知っているのだろうと

疑問をもったが相手に悟られたくないので

「そうです!よろしくお願いします。あの〜メニューは?」

するとアクテーは

「メニューはないのよぉ!

ただね、あなたが受付でもらった『時の書』を

貸していただけるかしら?」

沙耶はメニューがない店なんてあるのかと思いながらも

言われ通りに受付でもらった本をアクテーに渡した。

するとアクテーは中を覗き込むと

「ふむふむ、わかったわ。貸していただきありがとうね。

この『時の書』は後でクロノス館長がいらっしゃるので

そのときにクロノス館長に渡してね」と丁寧な手つきで返してくれた。

沙耶はアクテーはすごくおおからな親戚のおばちゃんみたいだなぁと

思ったのと同時になぜか裸にされるような恥ずかしさが込み上げてきた。

アクテーはゴールドの髪色に少しだけふくよかな体つきをしていたのだか、

次の瞬間、アクテーは目にも止まらぬ速さで

巨大な肉の塊を捌き始めた。

その無駄のない動き、

温度を見極める鋭い眼差し。

(……すごい。さっきまでの、

親戚のおばちゃんみたいな雰囲気はどこにいったの?)

私もプロの端くれだ。

接客やディスプレイに命をかけてきたからわかる。

この人たちは、自分の「役割」に圧倒的な誇りを持っているんだ。

圧倒されている私を見て、スポンデが

「なぜメニューがないのかお答えいたしますね、

「時の書」に記されたあなたの心身の状態にあった料理を

晩餐の女神・アクテーが瞬時に作りあげるのです。」

なるほどと沙耶は納得をしたのと楽しみになった。

「あの〜いくつかお聞きしたいことがあるのですが、いいでしょうか?」

この際だと思い、ここに来てからの疑問をいくつかぶつけることにした。

スポンデは「もちろんですとも、なんなりとお申し付けくださいませ。」

沙耶は安心して

「ありがとうございます!あの〜ここは何をする所なのでしょうか?」

スポンデは微笑みながら

「あらっ!

受付のケイモンとエイアーは何も教えてくれなかったのですか?」

沙耶は困惑しながら

「はい。ここが

『魂の造船図書館・クロノス・ライブラリー』という場所であることと、

この本を絶対開けずに

2階のラウンジへと向かってほしいと言われただけで」

スポンデは少し困惑した後に

「それは、大変申し訳ないことを!

よく2階のラウンジまで不安なまま、お越しくださいましたわ。」

沙耶はただただ疲れていたので、

(何も考えずに言われた通りに進んできただけなんだけど)

と思いながらも苦笑いをした。

スポンデは先ほどの困惑した表情からにこやかになり

「では、改めてご説明いたしますね!

ここは『魂の造船図書館・クロノス・ライブラリー』といい、

この図書館は普通の書物を保管するところではございません。

ここにある書物は『時の書』と呼ばれており、

この世に存在するすべての生き物、物や建物などの時間を記した書物を

保管する場所となっております。

人の場合ですと生まれた時から何を選択し、

何を感じ生きてこられたかが記されているのです。

そしてあなたがこれからの人生で、

どんな『航海』をするかによって、

その白紙のページは黄金にも、灰にもなり得るのです。

ですから先ほどアクテーは現在のあなたにあった料理がわかったのです。

怖がらないではくださいね。

人生という荒波を越えるには、

それ相応の『丈夫な船』が必要でしょう?

私たちは、

あなたがその船の舵を取り直すためのお手伝いを全力でするだけです。

そしてここを管理するのがギリシャ・ローマ神話での時の3兄弟。

長男でオーナーであられる、アイオーン様。

次男でこの図書館の館長であられる、クロノス様。

そして三男であるカイロス様は

この世すべてにチャンスという名の分岐点を与えるのです。

そして、私達はこの図書館の運営をしております。

“ホーライ“と称される女神達でございます。

そして”ホーライ”は第一世代から第四世代まであり、

それぞれの世代で管轄するものが異なるのです。

そしてここに入館するには若林さんもお受け取りになられた、

神々からの招待状(ステラ・パス)が必要になるのです。

少し長くなってしまいましたが、ご理解いただけましたでしょうか?」

沙耶は長かった説明にも関わらずなぜがスルスルと

頭に入ってきて理解できたのだった。

「わかりやすかったので、いくつかの疑問は解消しました。

ありがとうございます!

あともう一つございまして……

スポンデ様が司る“献酒“とアクテー様が司る“晩餐”とは

どう意味なのでしょうか?言葉に疎いもので」

スポンデはバカにするでもなく

「“献酒“とは本来、神や仏、ご先祖(霊)に対してお酒を

お供えすることにございます。そして、

“晩餐”とは豪華な夕食、またはお客様を招きおもてなしをする

夕食(ディナー)の意味がございます。

ですが、ここでは招待された迷い人に現在の心身にあった料理やドリンクを提供することとなります。ちなみにドリンクはお酒だけとは限りませんのでご安心くださいませ。」

スポンデの丁寧でわかりやすい説明に沙耶は疑問は解消され、

より料理とドリンクの楽しみの期待値が大きくなった。

体感時間15分もしていないのに、

アクテーが「出来上がったよ!たんっとお食べ!」

とサラダにメインのお肉に主食のパンがでてきた。

運ばれてきたお肉からは、

食欲をそそる香ばしいスパイスの香りと、

どこか懐かしいハーブの香りが立ち上っていた。

昔一度だけ家族でレストランで食べたことを沙耶は思い出した。

(あの時たしかお父さんが一度ぐらいは子供達に小さいうちにレストランで食べさせるんだと意気込んでいたってけなぁ。)

思い出にふけっていると。

今度はスポンデがアクテーが出した料理を見た途端に、

これまた凄いスピードで手際良く、

フルーツをカットしてミキサーにかけ、スムージーっぽいドリンクと

バーテンダーのようにシャカシャカとカクテルを作り、

小さめのグラスに注いだ。

即席でドリンク2つも作り上げたので

沙耶はこの二人の仕事モードの時と話しをしている時の差が

カッコいいと思った。

スポンデとアクテーは声を揃えて「召し上がれ!」

沙耶はまだ食べていないのに感嘆するのであった。

「説明もなしだと、

何を食べているかわからなわよね!私達ったら。はっはっは〜。!」

アクテーは豪快に笑い説明してくれた。

「まずは、前菜から『春野菜の温サラダ』

豊穣の女神・デメテル様が育てた野菜を蒸篭(せいろ)で蒸したサラダよ。

胡麻ドレッシングをかけて召し上がって!

メインの肉料理は、『ジビエステーキ〜赤ワインソース添え〜』

あなたの月星座:蟹座にちなんで月と狩猟の女神・アルテミス様が

射留た鹿を、あなたをここに導いた、後ろでバイオリンを奏でている燕尾服を着た男性、光明神・アポロン様が栽培しているハーブとスパイスを

使ったのよ!

そしてソースはローマのサトゥルヌス様が作った赤ワインを使っているわ。

主食は『五穀パン』

これもデメテル様が育てた小麦などを使用したパンなのよぉ。」

続けてスポンデが

「こちらが『ピーチ&ハニーヨーグルトスムージーで』ございます。

果樹園の女神・ポモナ様が育てた桃に、

アポロン様の牧場で陽の光をのびのびと浴びた乳牛から採れた生乳で

作りました、ヨーグルト。

そしてアポロン様のご子息

養蜂の神・アリスタイオス様が育てた蜂から採れたハチミツ。

そして、カクテルは『サクラ・マティーニ』と申しまして、

ジンをベースに桜リキュールを加え、

飾り付けに桜の塩漬けをしようしておりますので、

桜の塩味もご堪能ください。」

沙耶は色んな神々の名前と料理名に加えドリンク名も説明されて

頭の中は大混乱していた。

アクテーとスポンデは沙耶が混乱していることに気づいており。

「まぁ、美味しければいいのよ!

今、あなたがしなけれはならないことは私達の説明を

理解するとではなくて

美味しく食べて、英気を養うこと。

それで私達の仕事は完遂するんだから!

はっはっは〜。さぁ!お食べ!」

アクテーの言葉を聞いて沙耶は

「いただきます。」次々と食べ進めた。

(贅沢だなぁ、おいしい)

噛み締めるたびに、硬く閉ざされていた心の結び目が、

温かいスープのようにほどけていく。

美味しそうに食べてくれて微笑みながら、スポンデが

「一つだけ覚えておいてほしいことがございます。

私たちの名前は覚えなくてもよいのです。

ただ、私達神々はあなたに力強く自分の『人生という名の荒波』を

どんな時でも自分だけは信じて突き進んでほしいのです。」

アクテーは腰に両手を添えてそうそうと頷いているのが見えた、

沙耶は涙を溢れ落ち、慌ててぬぐって晩餐を堪能した。

カクテルと料理を完飲完食し終えると、

背後から

「スポンデ、ホットコーヒーを1つ頼むよ」落ち着いたトーンで

注文をする男性の声が聞こえてきた、

追いかけるように『僕はねメロンフロート!」

とても元気そうな声で注文をする声も聞こえてきたので

沙耶は振り向いてみると、

30代前半ぐらいの男性はスーツ姿に紫色のネクタイをしており、

沙耶は大人っぽさを感じつつも少しピリピリと威圧感も感じて、

自然と背筋が伸びた。

それに踏まえて元気に注文した20代前半の男性は、

服装もパーカーとデニムパンツと

学生っぽさを感じる服装をしており、

彼はニコニコしていて話しかけやすさを感じた。

「私はここの図書館の館長をしている。時の神・クロノスだ。

また土星の惑星神も兼ねている。以外お見知りおきを。」

スーツ姿の男性が丁寧に自己紹介をしてくれた。

「兄さん。固いよ、僕はね刻の神・カイロスだよ。

『時』と言っても、時刻の『刻(こく)』でチャンスを司っているんだぁ。

よろしくね。若林沙耶さん」

沙耶は急に名前を呼ばれたので慌てて

「よろしくお願いします。」と応えたと、

同時になにが始まるのか不安になりながら

二人の顔色を伺った。

「早速、君の良い武器を悪い使い方したね。」

クロノスは見た目とは違い柔らかい口調で問いかけてきた。

沙耶はなんのことかわからず困惑した。

「そう。わかっていないから、君はアポロンにここに招待されたんだ。

今、悩んでいることや不安になっていることを思い出してごらん。」

沙耶は緊張のあまり残っていたスムージーを少し飲んで

心を落ち着けて、思い返してみた。

「来月の4月から、店次長に就任することになったんです。

でも、私は今の職場で最年少なんです。

私が推された理由が先輩スタッフの方々は

みんなママさんで店長と今の店次長がママさん達だと仕事とプライベートの両立は難しいと判断したのと、私が周りの意見を汲んで動いていたことを、

会社は『リーダーシップがある』と評価して推してくれたんですけど……

ほんとは自分の意見を言うのが怖くて、

自分を守るためだけに周りの意見や

顔色を伺っていただけで、これから、今の店次長みたいに、

みんなをまとめていける自信なんて、まったくなくて。

正直……今すぐに逃げ出したいです。」

途中で怖くなり、

何度かクロノスの顔を見るとうんうんと頷いてくれていたので、

沙耶は勇気を振り絞って最後まで曝け出すことができた。

全て聞き終えたクロノスは胸元から懐中時計を取り出して、

ボタンを押すと円形の様々な見慣れないマークと

赤い線と青い線が立体的映し出された。

沙耶は思わず

「うわぁ。魔法陣みたい」

口から言葉が漏れてしまった。

すると、クロノスはクスッと微笑みながら

「魔法陣か。これは“ホロスコープ“というものだ。

今出しているのは君の生まれた時の君だけの情報なんだよ。」

沙耶は「はぁ〜」とイマイチ、ピンときていなかった。

クロノスは沙耶の顔を見て

「君はさっき

“人の顔色を伺って自分の本音を言えない“

と言ってくれたよね?」

沙耶は頷いた。

「それはね、君の太陽星座と水星星座が天秤座なんだ。

天秤座の方は高い社交性とバランス感覚を持っている。

けれど、均衡を保とうとしすぎるあまり、

自分と他人の意見を天秤にかけて、

自分の皿を空っぽにしてしまうことがよくあるんだ。

そうすると、どうしても自分の意見を押し殺したり、

周りの意見にフラフラと流されやすくて、

周囲の人からは八方美人に見えてしまうことが多かったり、

自分自身でそう見えているんだと錯覚しやすいだよ。

それが君の言う『顔色を伺う』の正体なんだよ。

でもね、周囲はそれを『君の意見がない』とは見ていない。

むしろ、荒波を鎮める立派な調整役……

『リーダー』として評価しているんだよ」

沙耶はクロノスの目から目を離さずに話しを聞いていた。

クロノスも真剣に聞いてくれていることを理解して。

「だから私は最初に

“君の良い武器を悪い使い方した”

と言ったのを覚えているかな?」

沙耶は

「はい!覚えてます。

そのときはなにをおしゃっているのかわからなかったんですけど。

今はわかりやすく説明していただけたので理解できました。」

クロノスは頷きながらコーヒーを啜った。

「ありがとう。それなら続けるよ。

水星星座も天秤座と伝えたと思うんだけど、

水星はコミュニケーション能力や仕事や勉強のシーンに力を発揮するんだ。

自分のことよりも相手のことを意識しすぎて

判断力が鈍くなってしまうことがある。

ただ君は、無意識のうちにこのバランス力を使えているんだよ。

自分のことよりも他人のことを考えて行動できているだろう?

これを意識してこのバランス力を使ってみると、

しっかりと自分の意見も伝えることができるはずだよ。」

沙耶は不安げに頷いていた。

クロノスは続けて

「そして、

外でそれだけ気を遣う君にとって、一番大切なのが『月』の癒やしだ。

君の月星座は蟹座。12星座で最も感受性が豊かで、

感情の揺れを力に変える星座なんだよ。

外で天秤を支えて疲れた心を、

家では映画などを見たり、

本を読んだりして思い切り泣いたり笑ったりして、

感情の防波堤を決壊させていい。

そうやって心を満たせば、

君の天秤はもっと強く、

自分の本音すらも乗せられるほど頑丈になるはずだ」

沙耶はクロノスの話しを聞いたがどうしてもあと一歩勇気が出ず、

小さな声で「はい…..」とか細く応えた。

ーーパンッ!

乾いた音がラウンジじゅうに響いた。

「まったく美しくないわ!」

沙耶は振り返ると同時に背筋が今以上に伸びた。

神々達は「ハァ〜」と溜息をついた。

先ほどまで美しく品のある雰囲気を醸し出していた

女性が鬼の形相をしていた。

彼女はこちら向かって歩いて来ていた。

クロノスは小声で沙耶が聞こえるように

「彼女は愛と美の女神・アフロディーテだ。

彼女は天秤座と牡牛座の守護神。金星の惑星神。」

沙耶はアフロディーテの顔を見ながら

クロノスの言葉には軽く頷いて返事をした。

鬼の形相で近づいてきたはずなのに、

バラと石鹸が混ざったような、

目が眩むほど良い香りに包まれた。

「あなたはさっきからまったく美しくないわ!

あなたは逃げていないことに気づきなさい!」

一言キツイ言葉を突きつける。

(いままで頑張ってきたのに怒鳴られた)と思った。

でも

瞬時に柔らかく優しい雰囲気に戻り

「いい?あなたは逃げていないの、

確かに自分の意見を伝えることができていない。

でもね、あなたはいままでもしっかりと

その場所の『調和』を守り抜いてきたのよ。

そこに気づいてあげなさい。

よく……よくいままで一人で耐え抜き頑張りました。」

沙耶の頭を優しく撫でた。

沙耶はアフロディーテの言葉を聞いて涙が溢れてしまった。

「さぁ思う存分泣きなさい!

あなたは今自分の天秤を強固な物に変えていっているのよ。」

沙耶は気が付くと

アフロディーテの胸の中で子供のように泣きじゃくっていた。

アフロディーテは泣き終えるまでずっと優しく抱きしめてくれていた。

そして泣き終える頃合いにポケットからティッシュを取り出し

沙耶に渡した。

「さぁ顔をあげなさい。涙を拭いて、少しは気が楽になった?」

優しく微笑みながら問うてくれた彼女の手は、驚くほど温かかった。

沙耶は差し出されたティッシュで鼻をかみ、

「はい!」と今日一番の声で応えた。

最後までお読みいただきありがとうございます!


もし「世界観が好き」「続きが気になる」「星読みや図書館の雰囲気に癒やされた」と感じていただけましたら、ページ下部の【ブックマーク追加】や【評価(★★★★★)】をいただけますと、執筆の大きな励みになります!


次回も更新をお楽しみに!

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