↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIで書いた小説  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/67

三話目

ネオンの光が人工の海のように煌めく、地球の巨大沿岸都市「ネオ・トウキョウ」。 

平和を謳歌するその街の夜空を切り裂き、一筋の赤黒い流星が激突した。 


ドゴォォォン!! 


轟音と共に、工業地帯の埋立地に激しい土煙が舞い上がる。 

クレーターの中心に立ち上がったのは、左右非対称の歪な巨躯を持つ怨念の塊――ガイスト・リベンジャーだった。二連動同調システム(ツイン・エーテル・ドライブ)が不規則な重低音を響かせ、機体の隙間から毒々しい紫色の熱粒子を排気している。


「ここが、奴らの守る街か……」 


モニターに映る美しい夜景を見つめながら、アルスは低く呟いた。 

エンパイヤの地下ドームでは、人工光すら制限され、子供たちが冷たい配給のスープを分け合っている。この豊かさは、自分たちの犠牲の上に成り立つものなのか。胸の奥から湧き上がる怒りを抑え込むように、アルスは操縦桿を握り直した。 

今回の作戦目的は、都市のインフラを破壊することではない。沿岸部にある地球防衛軍の「エーテル貯蔵プラント」を急襲し、故郷へ持ち帰るためのエネルギーを強奪することだ。


「アルス、プラントの制圧を急げ! アースセイバーが来れば、持ちこたえられんぞ!」 


通信回線からボルクチーフの焦燥を含んだ声が響く。 

アルスはガイスト・リベンジャーを跳躍させ、プラントの防壁へと迫った。しかし、その時、夜空の雲が文字通り「割れた」。


『見つけたぞ、宇宙の悪党め! これ以上の悪事は、このアースセイバーが許さない!』 


天空から降り注ぐまばゆい黄金の光。 

超エネルギーの翼を広げ、超常の威容を誇るスーパーロボット『アースセイバー』が、夜の帳を昼間のように照らし出しながら降臨した。


「来たか……正義の化け物が!」 


アルスは歯を剥き出しにし、ツイン・エーテル・ドライブの出力を強引に引き上げた。 

コックピット内に不吉な警告音が鳴り響き、アルスの全身に凄まじい重力負荷(G)がかかる。脳が揺れ、視界が赤く染まるが、レバーを引く手に迷いはなかった。


『ボクの街をこれ以上傷つけさせない! 喰らえ、セイバー・スラッシュ!』 


アースセイバーが手から光の巨剣を形成し、一瞬で距離を詰めて一閃した。 

並のロボットであれば、その機動力についていくことすらできず、一刀両断されていただろう。だが、アルスはあえて回避しなかった。


「うおおおぉぉぉッ!!」 


アルスはガイスト・リベンジャーの強固な右腕――亡きガルバ隊長の機体から移植した装甲――を突き出し、光の剣を真に受けて止めた。 

ギギギギギギ、と金属とエネルギーが激突する狂気的な金属音が鳴り響く。隊長の形見である装甲が、摩擦熱でまたたく間に真っ赤に融解していく。しかし、アルスは冷酷に笑った。


「肉を切らせて、骨を断つ……! この瞬間を待っていたんだ!」


『なにっ!? ボクの剣を受け止めるなんて……!?』 


アースセイバーのパイロット、トオル少年が驚愕の声をあげる。 

ヒーローの動きが一瞬、硬直した。アースセイバーはこれまで、圧倒的な力で敵を蹂躙してきたがゆえに、「攻撃を受け止められ、至近距離で泥臭く組み合う」という泥濘の戦いを経験したことがなかったのだ。


「ボルクチーフ! ドリルのリミッターを解除しろ!」


「おう! いけ、アルス! 地球の神様を引きずり下ろせ!」 


アルスは左操縦桿のトリガーを全力で押し込んだ。 

ガイスト・リベンジャーの左腕に装備された、工業用の巨大掘削ドリルが、二基のエーテル炉の全出力を受けて超高速回転を始める。キィィィィィンという、鼓膜を破らんばかりの高周波が周囲の空間を支配した。


「喰らえぇぇぇッ!! リベンジャー・ドリルッ!!」 


火花を散らしながら、アルスはアースセイバーの胸部、あの七色に輝く絶対不敗の障壁へとドリルを突き立てた。 


ガガガガガガガガガガッ!!! 


黄金の光の障壁と、泥にまみれた暗灰色のドリルが激突する。 

アースセイバーの障壁は強固だった。しかし、アルスのドリルは単なる武器ではない。星の底を穿ち、資源を掘り起こすために作られた、エンパイヤの執念の塊だ。さらに、二連動同調システムによる過負荷のエネルギーが、ドリルの刃先に赤黒いプラズマとなって集中していく。


『う、嘘だ……!? ボクのバリアが、破られるなんて……そんなの、間違ってる!!』


「間違っているのは、お前たちのその傲慢な正義だ!!」 


バリィィィン!!! 


ガラスが砕けるような絶叫と共に、アースセイバーの絶対障壁が霧散した。 

突き進むドリルは、そのままアースセイバーの美しい黄金の胸部装甲へと食い込み、火花と金属片を撒き散らしながら、その肉体を確かに「抉った」。 


ドズゥゥゥン!! 


衝撃波が周囲のビル群のガラスを一斉に粉砕する。 

アースセイバーの巨体が、初めて大きくよろめき、背後のコンテナヤードへと倒れ込んだ。


「やった……傷をつけたぞ……!」 


アルスは荒い息を吐きながら、手応えを噛み締めた。 

しかし、喜びも束の間、コックピットのモニターには「ツイン・エーテル・ドライブ限界まであと90秒」の文字が冷酷に点滅していた。そして、倒れ伏したアースセイバーから放たれる気配は、衰えるどころか、むしろ底知れない狂気へと変質し始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。