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8.婚約者がいたそうですわ

お越しくださりありがとうございます。

のんびりまったり悪役令嬢(仮)物語進行中です。


タイトルだけですと、内容が分かりづらかったので「悪役令嬢(仮)の主観的考察」から、「悪役令嬢(仮)の華麗なる(主観的)考察記録 -悪役令嬢に転生したような違うような。自分の立ち位置しっかり見極めて、目指すは、ほのぼののんびりライフですわ-」に変更しました。


金曜日ですね。今週もお疲れ様でした。

 髪も乾き、現在絶賛全身香油マッサージ中、セリーヌ=マクラインです。

 

 私の好きなベルガモットの香りの香油で、全身くまなくもみほぐされています。

「い、痛いですわ」

「お嬢様、美の為には我慢です」

 一向に手を緩めてくれません。美に容赦のない侍女さん達です。

 部屋から一切出ていないのです。セリーヌの美貌にだまされていましたが、かなりむくんでいたようです。


 お肉に香辛料を付けても見込むと、味がしみこみ余計な水分が落ちて美味しくなります。

 今私は唐揚げになる前の鶏肉と同じ境遇です。


 ちなみにお肉は白ワインにつけておくと軟らかくなりますわ。


「そういえば、サラ=アンは魔力はありますの?」

 今私の太ももを捻っているサラ=アンに聞きます。

 前世の私ならともかく、この体、絞り出すほどの脂肪なさそうですわよ。だからそんなになじらなくても……いたっ! いたたたたた……。

「いえ。私は魔力がありませんでしたので、一般化に在籍しておりました」

 王立学園に通っていたのですね。

 ということは、私よりも最低4歳は上なのですね。

 ではサラ=アンもどこかの令嬢なのかしら。

 あら嫌ですわ。これ以上の詮索はコンプライアンスに引っかかってしまいますわね。

 雇い主である私(実際はマクライン家当主のお父様ですが)があれこれ聞くとパワハラになってしまいますわ。

 いたたた……!

 サラ=アン、脇腹にも贅肉なぞ付いておりませんわよ。いたっ!


 なにはともあれ、この体で目覚めて以来初めての入浴最高でした。

 名誉の為に言っておきますが、毎日浄化の魔法陣が描かれた水魔法石で体を清めていたので、ずっと清潔でした。でも日本人(元)としてはお風呂は別腹です。


 全身マッサージで、もともと美人なセリーヌがむくみが取れますます光り輝いています。

 これが私?

 いえ、冗談ではなく本当に私なのでしょうか。

 いまだにこの顔に慣れません。


 髪をハーフアップでまとめてもらい、軽く化粧をし、普段よりおしゃれなドレスを着て、やっと完了です。

 まさか、あの着け続けると内臓の形が変化するという噂のコルセットを着けるのではと、戦々恐々しておりましたが、基本舞踏会以外は着けなくでいいとのこと、安心いたしました。

 でもいつかは着けるのですね……。

 入浴からマッサージ、着付け、化粧とフルコースです。

 開始から終了まで午前一杯かかりました。

 疲れました。

 

 なぜ家なのにこんなにおしゃれをしているかと言うと、本日私の婚約者が来られると、昨晩先ぶれがあったのです。


 そう。いたのです、婚約者!

 誰も教えて下さらなかったので、いないのかと思っていました。

 家族曰く、全て忘れている私に沢山情報与えるのは酷だろうと、少しずつ情報を小出しにしていたんだそうです。

 見ている限り、我先に自分を思い出してもらおうと、それぞれ自分の事のみ最優先させてお話されておりました。

 存在を忘れていただけ……なんてことありませんわよね。

 みなさん「しまった」って顔してらっしゃる気がするのは……きっと気のせいですわよね。

 

 なんだかうちの家族が可愛いですわ。


 話を戻します。

 私の婚約者様はなんと公爵家ご嫡男だそうです。


 公・爵・家!


 なんだか攻略対象者の可能性がプンプンします。

 きっと銀髪に違いありません。


 私は常々、乙女ゲームや悪役令嬢ざまあ系ラノベでは、主要登場人物は髪の色で分かりやすくキャラクター分けされている場合が多いと思っています。

 

 乙女ーピンクブロンド、ブロンド

 悪役令嬢ー赤、黒

 王子・王太子ーブロンド

 公爵の息子ー銀

 宰相の息子ー緑、青

 騎士団長の息子ー赤

 大魔導士(または魔法使い)ー黒

 大商人の息子ーブラウン


 この法則で行くと、悪役令嬢の可能性が高い私がブロンドなので、早くも考察は瓦解されています。

 そう考えると、私の婚約者様は銀髪ではないのかもしれません。


 どうでもいいですか? そうですか。

お読みくださりありがとうございます。

気に入ってくださいましたら、是非評価お願いいたします。


なんだか暑くなってきましたね。

ちなみに秋田土産のきりたんぽがもうすぐ賞味期限なので、今夜の私の夕飯はきりたんぽ鍋です。

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セリーヌが生まれる前のサラ=アンの物語を不定期で連載しています。こちらもどうぞ!

お嬢様の幸せはカルダン家にかかってる -お嬢様のお相手は、乙女ゲームで「選ばれなかった」攻略対象者のようです-

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