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7.ファンタジー好きにはたまりませんわ

ゆっくりのんびり悪役令嬢(仮)生活やってます。


タイトルだけですと、内容が分かりづらかったので「悪役令嬢(仮)の主観的考察」から、「悪役令嬢(仮)の華麗なる(主観的)考察記録 -悪役令嬢に転生したような違うような。自分の立ち位置しっかり見極めて、目指すは、ほのぼののんびりライフですわ-」に変更しました。


今日から6月ですね。蒸し暑くなってきました。

ご自愛ください。

 こんにちは、ただ今入浴中のセリーヌ=マクラインです。


 なんだか猫脚のついたゴージャスな風呂桶が、だだっ広い浴室の真ん中に、でんっと設置されています。


 サラ=アンが髪を洗ってくれています。私の髪は腰まであり、自分で洗髪は大変そうだなと思っていたので、とても楽です。サラ=アンのしてくれる頭髪マッサージ最高です。

 他に手足を洗ってくれる侍女さんと、お湯が冷たくなったら温かいお湯を追加してくれる侍女さんの3人がかりできれいにしてくれています。


 でもさすがに胴体部分を洗うのは丁重にお断りしました。今世の記憶が戻ったら、こういうことも平気になるのでしょうか。


 お風呂から出ると、二人がかりで体を拭いてくれました。 

 日本人の感覚から行くと、無防備な姿を侍女さん数人がかりで奉仕していただくのはかなり抵抗があるのですが……

 

 私、今世ではナイスボディで良かったです。


 ファッションショーなどでは、モデルさんは素っ裸で早着替えやメイクをするそうです。このボディでしたら、自分はモデルだと暗示をかけてやりすごせそうです。

 私はモデル……、パリコレモデル……!

 やっぱり恥ずかしい~~~!

 だってパリコレモデルなんてなった事ないですもの〜!


 体の後は髪を乾かしてもらいます。

 髪を乾かすのはドライヤーではなく、櫛のような道具に風魔法が詰まった魔法石を入れて使用します。


 そう。魔法があるのです!

 ファンタジー好きにとってはたまりません。


 サラ=アンに髪を乾かしてもらいながら、色々教えてもらいました。

 魔法を使うには体内に魔力が必要です。

 魔力持ちかどうかは、14歳の誕生月に教会へ行って計ってもらいます。

 私は去年測ってもらい、魔力があることが確認されたそうです。もうそれだけでテンションが上がりまくりです。


 貴族の間では、魔力の強い者同士政略結婚で繋がってきた過去もあり、魔力持ちもそこそこいて、逆に平民で魔力持ちは少ないそうです。


 貴族に魔力持ちが多いとはいえ、数的には魔力持ちはとても少なく貴重です。

 教会での計測で魔力があると分かると、その場(控えている、王宮から派遣された文官により国に即座に登録され、登録と同時に個別認識番号を与えられます。

 徹底管理が半端ないです。


 そして貴族・平民関わらず15歳になる年の春、国で指定された魔術科のある王立学園で魔法を学ぶことになります。

 ブレージア王国に、魔術科のある学園は3ヶ所あり、2ヶ所は王都の両端に、もう一箇所は北のルモンニュ山脈の奥地にあるそうです。私が4月から通う予定のエリュカレーヌ学園もその内の一校で、王都の南にあります。

 そこがマクライン領から一番近かったから家族全員一致でそこに決まったそうですわ。


 ちなみに、それだけでは魔法は使えません。

 魔法は、魔力を体中に張り巡らせて魔法を使うのですが、張り巡らせるための管と魔力の間に強力な栓があるため、子供の頃は魔法を使うことができないそうです。

 では取ってしまえばいいじゃない、と思いますが、子供の体だと管が魔力に耐え切れず破裂し、最悪の場合死に至るため、禁止されているそうです。

 そのため、王立学園へ入学後1年間は学園で基礎魔法知識学を学び、その間に魔力に耐えうる体に成長したと認められれば、早ければ16歳の誕生日を過ぎた春花祭(4月)か豊穣祭(10月、日本でいうところのハロウィンですね)の年に二回、魔力測定検査を受けられる機会を得られるそうです。


 魔力測定検査で適性を判断し、その後適正のある属性の神官に栓を取ってもらい、そこでやっと魔力を使用できるようになるそうです。


「たまに気に入った魔力の持ち主がいたら、精霊が現れて契約してくれることもあるんですよ」

「精霊もいるんですの? どんな姿をしているのか知っていて?」

「精霊は本当に極まれにしか現れないですから、正確には分からないのですが。20年前に現れた精霊は赤い鳥の形をしていたとか。それと、確か去年水の王国アクィアで、第一王子が精霊と契約したと大陸中で話題になっていましたね。噂では透き通った虹色のイルカだとか」


 なんだかイベント臭プンプンします!

 それに、そのアクィア王国の第一王子様、攻略対象者の可能性高いですわね。契約した精霊さんがイルカだなんて、それだけでイケメンオーラプンプンしますわ。

 きっとブレシーア王国に留学に来ますわよ。私のおやつをかけてもいいですわ。


 ちなみに魔力が無くても優秀な方達は王立学園の一般化に入り、教養やマナー、剣術に領地経営と広く一般に学び、魔術以外の分野で大成されている方もたくさんいらしゃるそうですわ。魔力なしが虐げられる世界ではないようで何よりですわ。


 なんとなく悪役令嬢っぽい立ち位置の私は、やはり闇魔法でしょうか? 

 悪役令嬢と言えば、膨大な魔力量を持つ闇魔法の使い手か、全く魔力を持たないか両極端な場合が多いです(当社比)。


 光はあるのに闇の属性の話が出てこないのが少し気になる所です。


 ところで、まだ私の髪乾燥中です。一度風魔法石を入れ替えていました。

 恐ろしい毛量です。

お読みくださりありがとうございます!

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セリーヌが生まれる前のサラ=アンの物語を不定期で連載しています。こちらもどうぞ!

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