第ニ話 47
「さ、さすがに冗談だろ!コレ?」
「いいえ!ジョーダンではございません!!!この屋敷は先代が愛した、ただ一つの家なのでございます。他の成金が酔狂で、建てたような代物ではございません!!その屋敷は由緒正しい建築家の………」
エルウィンが、屋敷のウンチクを語りだしだが、宗介は白目を向いたままだったので、全く耳に入っていなかった。
「……こほん。と言うわけで、こちらの修理費用はン億でございます」
エルウィンが話し終えた時は、宗介は白目を向いたまま、まっしろに燃え尽きたかのように、座り尽くしていた。
「ですが。ン億という大金。どこぞの社長ならともかく、一学生にとても払えるような金額ではございません」
「………?」
「ですから、私から提案がございます。どうでしょう?立花様。石畳の弁償代をここで、働いて返済するというのは?」
虚ろな目で宗介は、エルウィンを見上げる。白目を向いたまま死んでいた宗介の瞳に光が戻ってくる。
「マジで?そんな事出来るのか?」
「ええ。働くというよりも、石畳は立花様に、修復してもらうとして……貴方にもやっていただきたい事があるので、弁償ついでという形になるでしょうが」
「マジでぇぇぇええ!!そっちの方が嬉しいんですけどぉぉぉ!!!」
宗介の顔が明るくなり、宗介の顔が赤みを帯びてすっかり血色の良い顔色になっていた。蓮は、エルウィンが言っていた“石畳は”という言葉が気になっていたが、宗介は余り気にしていない…というよりも気がついていないようなので、そのまま放っておくことにした。
「もちろん!石畳の修理だけでは、ン億という額は到底、返済出来ないので、屋敷の掃除や炊事、洗濯その他諸々はやって頂きますよ」
「全然やるし!!いやー助かるわ!」
「まぁ…出来なければ死んだ方がいいと思いますよ。と言いますか、私が地獄へ落とします」
「毒えげつない!!」




