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第ニ話 26
しかし、その考えとは余りにも自分本位で自己中心的な考えだった。
だが、一応は依頼主がいる仕事だ。
自分の感情で、仕事をしないわけにはいかない。
宗介は、意を決して考えを実行する。
「…ま。お前さんが闘う理由がないのは分かっている。なら…俺と闘う理由を作っちまえばいい」
「?」
そう言うと、宗介は、肩にかけていた紫色の布袋に覆われている長い棒のようなものを降ろす。
布袋に、括られている紐を解きその中に手を入れた。
その中から宗介が取り出したのは、およそ70cm程の長さの日本刀だった。
宗介が、軽々と持つそれは、時代劇の中でしか見たことのない本物の日本刀であった。
「ほう!見事な日本刀ですな」
日本刀を目の当たりにしたエルウィンは懐かしがっていた。
まず、現代って刀を持てるのかという疑問があったが、おそらくは持てるのだろう。その辺の知識はなかったが、宗介が持っているのは、紛れもなく本物だった。それは、蓮にも理解できた。
「お。見たことあるのかい?…いいもんだよな刀ってのは」
そう言いながら、宗介は刀を軽く振っている。
「俺も、久々にこいつを持ったんだが。やっぱり刀はいい。落ち着く…」
「確かに!立派な日本刀です立花様。…ですが、このタイミングで日本刀を出した理由をお聞かせ願いたいのですが?」




