第ニ話 25
「アンタが、エルウィン=デア=セルヴァンテスか。成る程…凄い力を感じる」
「私の事はともかく…どなたが黒崎様のデータを欲しがっているのでしょうか?」
「…別に依頼主を庇う訳じゃねーけど、悪いがそれは言えない。守秘義務って奴だ」
「なるほど…そうですか。では…もう一つ。貴方は人外狩りの方でしょうか?」
「いや?俺は違う。その依頼主が俺の力を見て依頼してきただけだ」
「左様ですか。しかし、私にはデータを取ることと、黒崎様と貴方が闘う事が今一つ結びつかないのですが?」
「データつっても、プロフィールとかそんなんじゃなくて、技とか戦闘中のデータとかが欲しいらしいぜ?」
「ほう?」
エルウィンの鋭い質問が功を奏したのか宗介が、この屋敷に来た理由が明かされた。蓮は、理由を聞かされても宗介と闘う気は起きなかった。宗介が、仕事なのは理解できたが蓮には闘う理由がない。
「アンタが、ここに来た理由は分かった。…けど、悪いけどこっちに闘う気はねーよ。茶ァくらいなら出ると思うけどな」
「だよな…お前さんには、俺とやり合う理由なんてないわな。俺の都合で闘ってもらおうってんだし。あーどうするか…」
頭をガリガリ掻きながら、宗介はごちる。
彼が本当に、困っている様子は伺える。しかし、蓮には本気で闘う理由はない。
宗介は、蓮達をそっちのけであーでもない。こーでもない。と独り言をブツブツ言っている。
しばらく悩み抜いた後、宗介はある考えが浮かんだ。




