第ニ話 22
「いえ、敵意を向けているというよりは闘気のような…上手くは言えませんが、挑発しているような感じですな」
「俺たちにってことか?」
「恐らく…。昔を思い出しますな」
「昔?」
「ええ。当時、若様がご存命の頃に、若様を倒して名を上げようとする輩が頻繁に来ましてね。ま。道場破りのようなものですかな」
「ど……っ。…マジかよ!」
「ああ!!道場破りというよりも屋敷破りと言った方がしっくりきますね。ほっほっほ」
「いや、そっちじゃねーよ!!!」
などと、話してるうちに、玄関口まで辿りつく。
エルウィンと蓮だけではなく、屋敷に使えるメイド達や使用人、左近寺もエルウィンからの連絡で、集まっていた。
「おいおい。皆集まってんのかよ?」
「ええ!!!!お二人を御守りするためなら、たとえ火の中、水の中、草の中、森の中、土の中、雲の中、果てにはあの子のスカートの中です!!!」
「…左近寺さん…セクハラです…」
「そうっす!セクハラっす!左近寺さん!!」
「ってか?それってぇ〜目指せポ○モンマ○スターの歌詞じゃね?丸パクリ?ウケる!!」
「せ、セクハラ!!!いや、違います!!違いますよ黒崎さん!!」
相変わらず、声がでかい男性の使用人の左近寺とおかっぱ頭の大人しそうなメイド、ショートヘアのメイド、色黒のギャル系メイドの四人で会話している。蓮とエルウィンは、苦笑しながら会話を聴いていた。
エルウィンは扉を開けようと、取っ手に手を掛けると眼鏡をかけたおしとやかそうなメイドの女の子が、今まさに、屋敷に入ろうとしていたところだった。
「黒崎様。お客様がおょ、あっ…オヨ、オヨヨ、お呼び…じゃなくて!お客様がいらっしゃっていまする!!」
「お、おお、ちょっと落ち着いて?誰が…来たって?」
「オキャ、お客様ですっ!!!」
「…何という名前のお客様ですか?」
「えええ、えと、ソソソ、その…たっ、立花様と仰っていました!!」
「たち…?」




