第ニ話 19
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蓮は、エルウィンと話をした後、自室に居た。能力を使用するのは、体力を使うらしく疲れが出ていた。
蓮はベッドに横になり、ゴロゴロしていると、ドアの向こうから、ノックが聴こえた。
左近寺なら、無視をしよう。蓮はそう思って、ドアの覗き穴から様子を伺う。すると、ドアの向こうに立っていたのはエルウィンだった。
蓮は鍵を開けドアを開く。
「失礼致します。黒崎様」
丁寧にそう言うと、蓮の部屋に入る。
「どうしたんだ?じいやさん?」
「いえ、対した用事ではないのですが黒崎様の異名能力についてなのですが」
「能力?…俺の能力ってやばいのか?」
表情が、真面目だった為、蓮はおっかなびっくりな様子でエルウィンに問いかける。
すると、またいつもの優しい微笑みを浮かべながら「ああ。いえいえ。ヤバくはないですよ?」と言って話を続けた。
「私、考えていたんですけど、やっぱり名前は大事だと思います」
「名前?」
「ええ!名前です。能力の」
「あー名前か。名前…ね。名前…」
蓮は、考える。どうせ名前をつけるならかっこいい名前をつけたい。
けど、あんまりカッコつけすぎるのも正直恥ずかしい。
厨二っぽいのは憧れはするが…。憧れよりも羞恥心の方が先に来てしまうお年頃である。
蓮が、頭を抱えてモゾモゾ悶えているとエルウィンが、満面の笑みで蓮に言う。
「ですので!!私が名付けましょう!大丈夫ですよ黒崎様。私、こう見えて名付けは得意なんです」
「お、おう」
エルウィンの勢いに押され、蓮が若干引き気味になっている。
「えーおほん!!では………紫色の死毒と…いう名はいかがでしょう?」
「え!!!予想以上に厨二なんだけど!!」
「カッコ良いじゃありませんか!!紫色の死毒」
「いや?いいけど…なんか!テンション高くね!?」
「お気に召しませんか?…紫色の死毒」
「何回も言わなくていいから!!なんかムズムズするから!!」
「カッコイイと思うのですが…。紫色の死毒」
「あぁぁぁ!!もういいや!!それで!」
ということで、晴れて蓮の第一の異名能力は紫色の死毒という名前に決定した。
…エルウィンには、厨二病の気があるのかなあなんて、密かに蓮は思った。一方で、名付けのエルウィンは満足そうな表情で頷いていた。
そんな、エルウィンを見ているとなんか能力の名前が、厨二臭くても大丈夫なような気がしてくる……訳もなかった。
いい歳(実は19歳)こいて紫色の死毒っていかがなものか…技名とか大声で叫ばなくてはいけないのだろうか。などと、色々考えが廻ってしまう。




