第ニ話 18
そんなことを考えている内に、高台の一番上に着く。
あとは、大きな公園を歩けば目的の屋敷が見えてくる。
宗介は、公園を歩き始めた。
公園内の敷地は広く、子供用の遊具はもちろん、噴水広場などがある。
宗介は、周りを眺めながら屋敷を目指して歩く。
しばらくすると、大きな屋敷が見えてくる。この公園には少し、不釣り合いな気もするが、屋敷はどうゆうわけかこの場所に馴染んでいた。
宗介はもう何回驚いたかわからない程、驚いていた。
自分が思っていたよりも、屋敷はずっと大きく美しかった。
宗介は、屋敷のすぐ近くまで寄り、黒い大きな扉の前に立つ。
そして、呼び鈴的なものを探す。だが、いくら探しても呼び鈴的なものが見つからない。
宗介はしばらく、門の前をウロついていたが、ついに見つからなかった。
途方に暮れていると、メイド姿の女の子が宗介に声をかけた。
「あの…何かご用でしょうか?」
宗介は、声の主の方を見ながら、ふと考える。この女の子になんと言って屋敷に入れてもらうかを。
蓮と闘いに来た…違う。蓮のデータを取るために来た…違う。仕事で来た…違う。宗介が、しばし沈黙していると、女の子が怪訝そうに宗介の様子を伺っている。
恐らく、女の子の中では警察を呼ぼうか、この屋敷の主であるエルウィンを呼ぼうか考えているはずである。
宗介は、頭をフル回転させる。
そうして、考えに考えた結果。宗介から出た言葉が「立花と言う者ですが、黒崎居ますか?」だった。




