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黒崎くんは吸血鬼  作者: 工藤啓喜
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第ニ話 8

蓮は、自分の毒で死にかけた事件を思い出した。

何度思い起こしても、後味悪い結末の事件だった。

今でも、自分のやった事に後悔をしている。


「まあ、あの件は後味の悪い結末でしたからね。…貴方も色々思う所があるのは無理もありませんが…」

「ああ…」

「ですが。もう二度としないで下さいね」

「ん。ああ?あん?」

「全く。部屋に入ったら死んでるとか。マジで無いですな」

「……」

「ありえないですな。死ぬとか」

「……ハイ」

「あの夜、私達は、あまりの衝撃で誰一人として食事にありつけなかったんですからね。責任はとって頂かないと」

「うっそ!マジで?!」

「嘘です。ぶっちゃけ、貴方がのたれ死んている間に、我々は高級な食材を用意し、超超一流のシェフが拵えた最高級の食事を楽しみました」

「え、え?!ウソでしょ?」

「マジです。とても、美味しゅうございました」

「え、俺、何気に死にかけてたのに、何してんの?何なの?」

「それは、単純に貴方が悪いから、そんな事になるのではありませんか?」

「あれ?おかしくね?俺が悪い…のか?」

「まあ、それは、冗談ではないのですが。…貴方を心配していたのは、冗談ではなくて事実ですよ。皆さん…ね」

「…すまない」

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