第二話 3
☆☆☆
それから、しばらく血統能力云々の説明を聞いて、気が付けば、昼近くになっていた。
あれから、能力のことはあれこれ聞いたが、実際のところ、エルウィンの能力はおろか、若様の異名能力の詳しい詳細は、あまり聞けなかった。
なんでも、血統能力に関しては、先祖累々同じ能力で語りようがあるらしいが、異名能力は、千差万別でエルウィンも若様の持っていた、七色の万華鏡の全ての能力は、知らないようだった。
ちなみに、エルウィンの能力は単純に内緒らしく、いずれ判りますよ。といわれたきり、その話は有耶無耶にされてしまった。そもそも自分の能力はあまり他人に語らないのが鉄則らしい。
やがて、昼食の時間がきてしまい。テーブルにつく。ここは元々、若様の屋敷で、ぶっちゃけかなり広い。
エルウィンでさえ、部屋の数を正確に把握しておらず、たまに自分の部屋を間違えるほどらしい。
屋敷には、立派な庭があり、今日は、天気が良かったため、外で昼食をとることになったのである。
そして、蓮はここぞとばかり、エルウィンに疑問をぶつけてみることにした。
昼食中に相応しい話題ではないが、曲がりなりにも蓮は、人外狩りに殺されかけているのである。連中のことは、しっかり知っておきたいと思った。
何故、貧民街に住んでいた人外達は殺されなければいけなかったのか?何故、あんなに、簡単に殺すのか?人外狩りとは?
「彼らは、人外狩りと呼ばれている者達です」
「人外狩り?」
「ええ。人外‥と言っても妖怪、魔物など種族は様々ですが我々は闇の眷属と呼称しています」
「闇の眷属?」
「私も、なぜそのように呼んでいるのかわかりませんが我々の存在は悪夢のようなもの、と、言う揶揄なのでしょう」
「悪夢‥か」
「あるいは、我々が闇に生きる者達だからそう呼ばれているとも考えられますが‥由来はわかりません」
「なるほど。けど何にも罪がないもんを簡単に殺そうしているのはどうしてだ?…あいつ等は、その、闇の眷属が存在しているだけで罪だと言っていた。一体何が悪いんだ?」




