第二話 2
エルウィンは一気に語り始めた為、蓮の脳内処理が追いつかず、パニックになっている。元々、蓮の脳内の情報処理能力はあまり優れていないので、頭の中では、はてなマークがかなり並んでいる。
蓮なりに、エルウィンの能力を整理してみると、血継能力ってのは王族や貴族?の遺伝する能力で、異名能力ってのは、二つ名…つまりアダ名と同じ名前の能力ってこと…か?
なるほど。わからん。…ますますはてなマークが浮かぶ。
「ちなみに若様の血継能力は血刀でしたな。自身の血液を刃物として自在に操れる能力でした」
「こ、こーどなんちゃらは?」
整理できてない頭のまま蓮は、質問する。
「本来、血統能力と異名能力が同時に現れることは稀なのですが、若様は特別で七色の万華鏡と呼ばれる能力を持っており、七色に輝く瞳を持ち七種類の能力を操る‥‥若様の異名でもありました」
「ほ?ほー、へー、ふーん」
返事はするものの蓮は、今一つピンときていなかった。しかし、自分にもその能力が覚醒し始めているため、なんとなくの感覚で理解することにする。
そして、蓮は、最もな質問をぶつけてみようと思った。
「じゃあ、俺もひょっとしたら血統能力って能力も使えるんかな?」
「ふーむ……」
と、言ってエルウィンは考えこんでしまった。
蓮は、なんとなくドキドキしながらエルウィンの返答を待っていた。
「黒崎様は、通常と異なる方法で吸血鬼化していますから‥まあ。まだ完全な吸血鬼化ではないですが…。普通とは違う方法で変化なさっているので、使えない可能性の方が高いと思われます」
「そうか。できないのか。てか、通常と異なるってどういう意味だ?」
「通常、吸血鬼という存在は、生まれながらの吸血鬼か吸血鬼により血を吸われて吸血鬼になるかのどちらかなのです。黒崎様には、後者の説明の方がわかりやすいでしょうな」
「たしかにそうかもな」
「しかし、黒崎様は真祖の‥‥それも王族クラスの吸血鬼の身体の一部を移植されて吸血鬼になった存在。イレギュラーな事態が起こっても不思議ではないですな。案外、私では考えの及ばない力が、突如目覚めるかも知れませんよ」
エルウィンはそう言って、ほっほっほと、笑った。




