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第一話 19
「左様でございますか。…それにはまだまだ、時間がかかりそうですが、黒崎様は黒崎様の道を歩んでいって下さい。どのような道であろうと私は、貴方の選んだ道を、見守っていくのが使命です」
エルウィンは、蓮を真っ直ぐ見据えながら言った。辺りは、すっかり薄暗くなっており、太陽が傾きかけていた。
「もうこんな時間ですか。そろそろ屋敷に戻りましょう。今夜は、腕によりをかけて、ご夕食を用意致しますよ。…うちの料理長が」
「アンタじゃないのかよ!!!」
こうして、蓮の長い一日が、終わる。
数ヶ月前なら考えもしなかった、護りたいものを護るということ。
今は、大事なものがある。蓮は、それを精一杯護ると誓った。
この日は、特区に夜風が優しく吹いていた。




