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未来…ばっどえんど

「任務、失敗か…」


通信を切った大統領補佐官は、頭を抱える。

作戦は大失敗、多くの損害と犠牲者を出した。


ツィーチェを捕獲するために総動員された軍力は全損。

作戦指揮を執っていた婆様も、応援に向かったアルトリアも戦力値にならないほど瀕死状態。

そして行方知れずとなったツィーチェを追う他の戦力など、国には残っていない。

鎖の外れた左手を止めることは、もう誰にもできなかった。


…だが彼女には一つの弱点がある。

左手という任故に、彼女は『自分の意志で無関係な人間を無意味に襲うこと』が、ない。

誰かが彼女を使おうとしなければ、脅威に値しない。

…誰かが、使わなければ。


補佐官はせめて位置だけでも特定させようと、衛星を使わせた。

データはすぐに送られ、彼女は洞窟にいると分かった。

すぐさま保護区に指定し、出入りを何人も許さない区域にした。動きがあれば即捕獲に移れるように、24時間監視態勢に。


だがツィーチェは、その洞窟から3年間動くことはなかった。



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