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魔王転生Ⅱ(2)

第2巻です!はい。言いたいことは1巻と同じ、ぶっ飛んでます。(いうてあんまりかも)


第1章「月と少女」

とある神社。少女と狐が座って月を眺めながらお茶を飲んでいた。「もうここで私が働き始めて1億5340年と6ヶ月かぁ・・・時が立つのも速いねぇ・・・」そうしみじみと少女が言う。「おぬし、数えておったのか。」「暇だし、掃除と日にちを数えるぐらいしかやること無いんだもん。なにか遊び無いの?」そう問い詰める。「はぁ・・・仕方ないの。ただ、仕事の時は仕事をするんじゃぞ。」「はーい!」完全に家族である。そして狐が出したのは、ガッツリ現代なゲーム機だった。「なーに?これ。」「ゲーム機だよ。」やはり忘れておるのか。狐はそう思った。「ゲームってことは遊びなんだよね?どうやって遊ぶの?」そう聞いてくる巫女の前で電源をオンにする。「すごっ!これ、液晶画面ってやつだ!・・・なんで知ってるんだろ。まあいいや。」その後はなにやら少し憶えているらしく、楽しそうにゲームをしていた。「顔から離してやるんだぞ。目が悪くなる。我々は通常の人間と違って、寿命でも命に関わる傷でも死なない。目は一生物だぞ。」そう。私たちは死ねない。巫女の方は我が魂を解放すれば天へと解き放たれる。が、そんなことはしない。神(私)だって1人はさみしいのだよ。


第2章「狂乱」

俺達はいつも通りスヴェリアからの攻撃に警戒し、同時に太陽光を使わない光兵器も作成していた。その試行錯誤で俺が何回死にかけたか・・・・それは触れないでおこう。「おーい、ベニーズ。出来たか・・グホァッ!」あれぇ?花畑だぁ。あ、おばあちゃ・・・って、何回目だよ!あとなんでこんな意識しっかりしてんだよ。本日n回目の三途の川であった。そして1週間後・・・またキノコを食べ、4日部屋の中で過ごした。「こんなんやってたら奇襲されちま・・・・」来た。向こうの方から砂煙を上げて何かが来る。「大群かなんかではなさそうだ。」感知できるのはとてつもない魔力を秘めた一つの物体のみ。「ちょっとヤバいのが1体、来るぞ。」そして見えてきたのは・・・「なんだあれ?!」べリムが言う。「あの光沢・・・あの特徴的な色・・・あいつ、表面が全部ビリオド鉱石で出来てやがる!」ビリオド・・・なんだそれ。「また新しい鉱石かよ・・・俺鉱石知らないんよな。」「ビリオド鉱石はベリハルコンとかよりは固くねぇけど、魔力吸収効果があるから魔法が効かねぇぞ!」何だって?!魔法特化な俺達にはきつい相手だな。「なら・・・俺が行くしかねぇか。」そう言って俺は走り出した。まず一撃叩き込む。「やっぱかってぇな。」そう言ってから俺は腕をクリスタルで覆う。「クリスタルライズ!」そう言って機体に凹みをつける。「よっしゃ!」そういった瞬間・・・アームがこちらへと向かってくる。「やべっ・・・!」俺はふっとばされ、地面に叩きつけられる。「クッソ・・・オラァ!」またもや走っていき、今度は・・・「魔力吸収といったって、熱には弱いよな。」そう言って俺は手をかざす。「アドラフレイム。」一筋の赤い光が鋼鉄の本体を貫く。が、「んだよ、穴が空いただけで本体にはノーダメージってか・・・」そう。こいつ、中身がすっからかんだ。「くっそ・・・」俺は下に潜り込み、下から地面ごと押し上げる。「グランドピアサー!」機体はひっくり返り、動かなくなった。「よっしゃ!」そう言ってガッツポーズをした時・・・ガコッと機体の装甲が内側から外へと凹む。いや、こっちから見れば凹よりも凸の方だな。機体は内側からボコボコにされ、とうとう装甲が剥がれた。「なるほどな・・・」そこには・・・小型の人型ロボットが浮かんでいた。「俺に見立てたロボットか。能力まで一緒かどうかは置いといて、俺はそんなに表情死んでねぇからな。」そう言って突っ込む。相手も突っ込んでくる。このロボットが本命だろう。でなければ機体の中に空洞、いわば待機室を作るわけがない。「強さはどっちが上かな?」俺が言うと、「俺のほうが上だと思うぜ?」と返してくる。俺はすぐにそいつから離れ、身構える。「受け答えも出来るのかよ。」そう言ってから攻撃を仕掛けようとする。「まてまて、もう戦う必要はない。お目当ての人物が1人で出てきてくれたんだから。」どういう意味だ?「俺は、第4の世界のお前だ。」第4・・・そうか。「一緒に龍ノ王を倒しにきた。」「お前の世界とは無関係だろ。」そう言うと、ロボは指を左右に振る。「違うんだなぁ、それが。どうやら今のあいつは全世界線で同じことを成し遂げようとしているため命が一つになっているらしい。」・・・ちょっと何言ってるかわからない。「要するに、この世界、第1〜第4までの世界が全部一つになっちまうんだ。」あ・・・あ?「えっと・・・つまり・・・」「当然俺達は消える。そしてお前だけが生き残る。第2の世界は第3第4の元になった世界だ。だから当然第1と第2の存在しか残らない。」なるほど・・・ということは・・・「そう。俺達第3第4の住民は助けてほしいわけだ。」なるほどな。「でも、俺には関係ない話だけどな。」「その通り。お前は消えないから関係ない。だけど、第1と第2の世界が一つになったら・・・それはそれで厄介だろ。」たしかにそうだ。でも、そんな膨大な力を持ったやつ・・・どうやって倒すんだよ。「ただ、今のところまだ戦力が足りない。第3の世界の俺は死んでるんだよな。」「ああ。第3の世界のケントから聞いた。」そう話しているうちに・・・黒霧たちがやって来た。「ティル様!そのロボットは・・・」「あぁ。俺と同じティルだ。」黒霧と咲良はキョトンとしている。その裏から・・・「まって、スゴ!どうやって浮いてるのそれ?!一回解体させて!」とベニーズが近寄ってくる。「なんだこいつ・・・」「お前の世界にもいないのか。」「ああ。」ロボの俺は頷く。「というか俺がこんなにたくさんいると訳わかんなくなるな。」「まあ、どうかんだ。」ロボの俺も言う。「その前に第3の世界のティルを復活させようぜ。」まあ、そうした方が速いのか・・・「とりあえず、ケントが居ればいけるんだろうけど・・・」あたりを見回す。「いねぇな。」「ああ。居ねぇ。どうする?」俺はロボの俺に聞く。「ポータルを使うか。ついてこい。」そう言われ、俺は装甲の剥がれた機体の中に入っていく。「中はこんなになってんのか。すげぇ。てか、お前なんで機械なん?」「俺か?転生したらすでにこの体だったから分かんねぇな。」まあ、そうだろうな。「よし。ポータル開通だ。第3の世界はかなり殺伐としてるから、気をつけろよ。」俺は無言で頷く。そして2人でポータルへと入っていった。咲良と黒霧は・・・「俺達、行ったほうが良いのでは?」「いえ、私たちを呼ばなかったということは1人で行くのでしょう。」と話している。そう。俺はこいつらを巻き添えにしたくなかった。


第3章「殺伐」

第3の世界は・・・想像以上に殺伐としていた。いたるところで町が破壊されていて、第2の世界で言う俺の魔物の村はすでに一部しか残っていない。その一部に案内された。「ここは貯蔵庫。いろいろと保管されている。」街の作りが少し違うな。ここはべリムの鍛冶屋だったはずだ。「色々は第3のケントから聞いただけだから殆どは知らないが、この地下に全員引きこもっているそうだ。」「この下・・・」そう言って見下ろす。この石造りの床の下に・・・そう考えているうちにロボの俺は先に進む。「さて、第3のティルが死んだ場所は向こうだ。だいたいあそこら辺に行くとモンスターに襲われるんだ。RPGのイベントみたいにな。」イベント・・・現実世界では待ち望んでいるものなのに、それが現実となるとこんなにも恐怖が湧くのか・・・「行くぞ。」そう言われて俺は上を向く。「あ、ああ。」そう言ってロボの俺についていく。「確かここらへんに・・・おっと、まさかの今回もみたいだな・・・」空からなにかが降りてくる。巨大な鳥獣だ。「さっさと片付けるぞ。」「ああ。」俺達は反対方向に走り出し、両方から胴体をぶん殴った。「上腕ブースト、全開!」「クリスタルバレット!」やはり技名も違う。鳥獣はもがいてから引っ掻いてくる。俺の前にロボの俺が瞬間的に移動し、攻撃を硬い体で防ぐ。「とどめを刺すぞ。」「分かってる!」そう言って2人同時に飛び上がり、「掌口・・・解放!」「アドラフレイム!」黄色と赤色の線が走り、鳥獣は倒れた。俺達はグータッチをして歩き出す。「自分と共闘ってこんな楽しいんだな。」ロボの俺が言う。「ああ。チームで戦うことはあっても自分自身と一緒に戦うなんてまずないからな。」そう言ってから、「急ごう。早くしないと第2の世界ではもうすでに王が目的に向かって動き始めてる。」俺は頷く。「でも、俺の心臓が必要なんだろ?」「それはもうすでにこの世界で手に入れてしまっている。」そうか・・・「第3の俺の心臓・・・」「そうだ。だけど、この世界での俺達ティルを蘇らせればその心臓も消える。そして第2のまだ力がこっちの世界ほどない時の王を倒してやつの存在を世界線全部から消滅させる。」なるほど。なんとなく話が見えてきた。「ただ、そう簡単には行きそうにないな。」見ると、俺の死体があった。その周りにはこの世界で言うスヴェリアの騎士団らしき者たちが居た。第3の世界の俺は俺にそっくり・・・というか全く一緒だった。「なあ、見た目が違うのって第4だけなのか?」「ああ。ただ、第3の世界は全体的に大人びている。そもそも第1の世界以外の世界には年を取るという概念が無く、俺等魔王は見た目が変わんねぇからな。」たしかにそうだ。そう考えているうちにも、騎士団の1人がこちらに気づいて「オイ!別世界から来たぞ!」と言って他の奴らを集めた。「さっさと片付けて蘇生するぞ。」「だな。」そう言って俺達は目にも止まらぬ早さで騎士団を無力化していった。最後の力を振り絞って手を伸ばしている騎士団の手を踏みつけ、魔法でとどめを刺す。「ちなみに、第1の世界が全ての元。第2の世界は魔法、魔物。第3の世界は魔物。技は物理しか無い。第4の世界は、科学って感じだ。」なるほど。「だから、お前が蘇生するんだよ。」あぁ、そうか。そう言って俺は第3の俺の胸部手を当てる。「蘇生・・・!」力を入れ、魔力を注ぐ。緑色の光が降り注ぎ、第3の俺が目を覚ます。「・・・んん・・・?ここは・・・」「しっかりしろ。」俺がそう言うと、「うわっ?!って・・・俺?え?俺夢でも見てるんかな・・・」そう言って目をそらす。「夢じゃない。早くきてくれ。早くしないとこの世界も含めた全世界が消える。」第3の俺はキョトンとしていた。「そもそも俺はなんで生きて・・・」「俺が魔法で蘇生した。」「蘇生・・・魔法・・・俺は魔法使えないのに・・・別世界線だと仕える・・・面白いな。マルチバースってほんとにあったんだな。」そう言って立ち上がる。「俺も行く。この騒動を終わらせるんだろ。」さすが俺。飲み込みが早いね。


第4章「帰還」

俺達は元来た道を引き返して行った。「なあ、ちょっと黒霧達に行ってくるってことだけ伝えてくるよ。」と地下へ通っていった。その後、ドカンとなにかにぶつかった音が数回してから咲良や刹那の泣き声が聞こえてくる。その後・・・「はぁ・・・やっぱあいつら、どんなときでもお構い無しで飛びついてくるよな・・・でも、それだから守りたいんだよな。」そのとおりだ。いつもは面倒くさいようなものだが、いざそれがなくなるとなるとソッチのほうが嫌な気もする。そういったハプニングとかがあってこその人生だよな。そう考えながらポータルの元へと行き、「さて、第3の俺。久しぶりの青空が見れるぞ。」ロボの俺が言うと、「青空か・・・王がこの世界を支配してからずっと緑っぽい空だったからな。」そう言ってからポータルをくぐった。その後、俺達もポータルをくぐり、第2の世界へと行く。「懐かしいなぁ・・・この青い空。」第3の俺が言う「てかさ、全員ティルで分かりづらくね?なんか呼び名つけようぜ。」「え?ティル1とかにするのか?」ダサいだろそれ・・・でも、正直俺も考えてた。「普通に考えてカガクとかブツリとかでいいんじゃね?」「「いや、ダサい。」」「だよな。そう言うと思った。」ロボの俺が言う。「もう良いんじゃね?俺等意思疎通できるし、自分同士だから考えてることもほぼ一緒だし。」確かに。なら呼び名いらないじゃん。そう思いながら第2の世界の俺の家へと歩いていった。


第5章「混乱と決意」

「え?え?」帰ると梨花が意味不明そうな顔をして見てくる。「お兄ちゃんが・・・3人居る・・・?????」梨花が倒れた。「梨花ァァァ!」梨花の頭からは煙が出ていた。「思考が追いつかなくて脳がオーバーヒートしたか。」そう言って俺達は梨花を梨花の部屋に運んで寝かせた。「どうすんだ?ベッド一つしかねぇけど」それもそうだ。「いや、ここはもともとこの世界のティルが使うべきだ。俺はあれで寝る。」そう第3の世界のティルは藁を指した。「藁ァ?!そんなので寝るのか?!」ロボのティルが正気か?!という顔で見る。「こっちではいっつもそうだが・・・」世界線ごとに生活も少しずつちがうのか・・・「俺は充電ポットで寝るが・・・ここには電気は通ってないよな。」「だったら俺の魔法で・・」「いや、そうするとお前が寝れないぞ。」え?「俺の充電時間は10000vでも6時間かかる。お前の魔法の力は何vだ?」「やってみれば分かる。」そう言って俺はプラグが刺さるであろう場所に手を置き、一瞬雷を放電する。「充電・・・満タン・・・?!」いや、普通に考えて俺の電流が10000vなわけない。だって俺の電流、100000000000vだから。「俺の電流、めっちゃ強いだろ。」「さすが俺達の元の第2の世界のティルだ。桁違いだな。」第3のティルが言う。「ともかく、今日はもう遅い。」青空が広がっていた空はいつの間にか暗くなっていた。「こんなきれいな夜空も・・・もう長くは眺めていられないぞ。」ロボのティルが言う。「そうならないためにも・・・」「ああ。」「王を倒す!」そう言って俺達3人のティルは拳を合わせた。


第6章「出発」

俺達は3人だけでスヴェリアへと出発した。「もしかするとこのむらともおさらばかもな・・・」「そんなこと言ってたらほんとにそうなるぞ。」ロボのティルに言われて、「分かってるよ。」と返す。なんか、やっぱり自分がもう2人居るっていうのは不思議な感じがする。俺達は走り出し、スヴェリアの方角へと向かった。「待ってろよ・・・龍ノ王!」


〜完〜

魔王転生Ⅱ第2巻、どうでしたか?第3巻もどうぞよろしくお願いします!

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