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魔王転生Ⅱ(3)

Ⅱは少し早めで3巻で終了です。最後まで読んでくださいね~

第1章「自然の変化」

俺達は森を歩いていた。「なあ、これ・・・」「ああ、見たこと無い植物だ。」「俺は見たことあるよ?支配されたあとに大量にはえてた。きっともうすでに影響が出てきてるわけだ。てか、俺達って必要になるエネルギー源でしょ?こっちから行って良いのかな・・・」「良いだろ。捕まらず死ななければいいだけの話だ。」そんな話をしていると・・・「グギャァァァ!」と上から何かが降りてくる。「噴出孔解放。」そう言って冷気を噴出し、そいつを凍らせる。「おぉ〜冷凍保存だ。」そんな感じで笑っていた。すると前から・・・「おっと、こいつは・・・」自我を持って俺等を噛みちぎれそうな牙もついている巨大な植物が居た。「フレイム。」「ガァァァァァ!」「おぉ〜緑だからよく燃えるね〜」こんな奴らもう敵ではない。その後、進んでいくと・・・巨大なゴーレムだ。村にいるやつとは違って自我がなさそうだ。「おっと、一筋縄じゃいかなさそうなやつが・・・」「えいっ」第3のティルが拳を振るう。ゴーレムは一瞬にして粉々になった。「わぉ。すげぇな。」「こっちは頼れるのがおのれの力だけだからな。」確かに。魔法とか科学とかがないからかなり面倒くさい設定だな。で、こいつ、どうする?目の前にはいつの間にか巨大なドラゴンが居た。「ドラゴンは苦手だ。」「「同感」」久々に強いやつがでてきてちょっと全力100%は出せないかな。そう思いながらも俺は高く飛び、ロボのティルと手を前に出し構える。その隙に第3のティルがドラゴンの腹に拳をめり込ませ、宙に浮かせる。そして・・・「「ダブルフレイム!」」ロボのティルの噴射口と俺の手から炎が吹き出し、ドラゴンを包む。が、ドラゴンはそんなに貧弱じゃない。「やっぱり耐えるか。今度はこれだ!」俺と第3のティルはドラゴンの頭上で構え、一気に急降下する。「オラァ!」「クリスタル・ナックル!」ドラゴンの体が地面に沈む。が、まだ起き上がってくる。「・・・やっぱドラゴンは言葉が通じねぇしタフだな。」そういった直後、今度はドラゴンがブレスを吹いてくる。「うおっと?!」第3のティルと俺は急いで避け、ドラゴンが俺達を狙っている間に裏からロボのティルが冷気を放つ。「絶対零度・・・」周りの草木まで凍っていく・・・が、「やっぱこいつ意味分かんねぇ。絶対零度で凍らない凍死しないって頭おかしいって・・・」そう言いながらも氷ごと俺はクリスタルライズで砕く。少し凍った鱗が割れる。「お?!」「行けるぞ!」そう言って俺達はその傷口に総攻撃を仕掛けた・・・その後・・・3人は地面に大の字で寝転んでいた。「ははっ・・・」「アッハハハ!」なぜだか笑えてきた。3人で笑ったあと、「今回の食料ゲットだ!」そう言って第3のティルとハイタッチをする。「え、ドラゴンって食えるのか?」ロボのティルが聞いてくる。「あ、そういやお前は食事は取らないんだっけ。」ロボのティルは頷く。「俺には電気があれば十分。また食べ物が食べたいよ。」そうしみじみという。「もう・・・大好物のからあげさえ味忘れちまった。」気の毒になってくる。「食える体質ではあるんだな・・・?」ロボのティルはこっちを見て、「ああ、そうだが、味は感じないぞ。」味を感じないだけなら・・・「脳は機械になってないな?」ロボのティルは頷く。「なら、味覚を復活できるぞ。」「・・・え?マジで?!?!?!第2の世界神すぎる・・・」そう言って俺の前に来た。「ちょっとまってろ・・・」俺が手をかざす。すると・・・「ん?!なんかすっごいまずい!口の中がなんかすっごいまずい!」そりゃ機械だろうからな。「ところで、もう夜だぞ。」そうだな。「ドラゴン肉の唐揚げでも作るか!」そう言ってからそこら辺にあった卵、ロボのティルがなぜか持っていた揚げ物のやつで肉をあげる。「いい匂いだ・・・」「ああ。そもそも自然の臭いとかも嗅げなかったから味がわかるようになったのと嗅覚も復活したことに感謝だ。」良かった。「じゃ、いただこう!」そう言って俺達は焚き火を囲んで話し合った。


第2章「巫女」

更に進んでいくと・・・「なんだ?ここ。」ある建物のようだ。「入ってみるか・・・」石の壁を通り抜け、先に出る。「わぁ・・・」そこには・・・なにやら懐かしいような風景が広がっていた。「この世界にも、寺ってあるんだな・・・」そう言って入っていくと・・・「え?!妖狐さん妖狐さん!!!!初めての人だよ!!!!」そう言ってはしゃいでいる巫女が居た。「はじめまして!!!私、この神社の巫女やってます。初奈導(ハナルベ)です!」初奈導さん・・・?「ど、どうも。」なんかこいつ・・・既視感・・・誰だ?「何だ騒がしいのう。」狐だ。狐が出てきた。「私は妖狐。この神社に〝祀られている者〟であり、この場を〝守る者〟である。」何やらムズカシイことを言っている。「あの・・・ここって通り抜けできますか・・・」「待ってください!通り抜けなんてもったいないです!」そう言って巫女が前に出る。「賽銭・・・入れてください!」は?金なら持ってるけど・・・「賽銭・・・」巫女が寄ってくる。ちょ、まて。なんでこんな強制的に・・・「ありがとうございまーす!」結局入れてしまった。流石にあれは断れないだろ。あんなずいずいとくる・・・まるで三石だ。・・・ん?待て、三石?いや、あいつは男だ。絶対にない。「あなた達は・・・兄弟?顔がものすごく一致してるけど・・・」「兄弟ではない。全員同一人物だ。」「・・・あぁ〜・・・えっとぉ・・・」焦らし方が三石っぽい。まさかとは思うが・・・そんなわけ無いよな。「なるほど。他世界からの客か。そして、そなたがこの世界の・・・魔王だな。」なんだこいつ・・・「私は一応神をやっていてね、大体のことは分かるんだよ。ティル君もとい、壱君?」俺は一瞬ビクッとした。こいつ、前世の名前まで・・・「ふふふ・・・まあそう怖がるでない。お前達はあの王を止めるために来たのだろう?なら、一つ助言だ。奴が弱点とするのはただの光ではない。」それを聞いて俺は腰に下げていた完成した光兵器に手をかざす。「その兵器では、到底叶わないだろう。奴が弱点としている光は神光(コウシン)だ。」神光・・・「それは・・・」「こういったものだ。」そう言って妖狐はひかり始めた。そんなに光は強くないがなぜか目が開けてられない。「普通の光と違うことが分かっただろう?」ああ。十分なほどに分かった。「で、その光を・・・どうやって王に浴びせるんだ?」妖狐は少し頷いてから、「今話そうと思っていたよ。私を連れて行くと良い。初奈導、留守を頼んだぞ。」「分かりましたぁ!」そう言って神社の奥に走っていった。〈初奈導〉私は部屋の奥に行ったあと、我慢していた苦しみを解放した。「はぁ・・・はぁ・・・頭が・・・痛い・・・」壱・・・そう。壱って・・・私、知ってるがする・・・なのに思い出せない・・・なんで・・・・そう考えながら思考が途切れていく・・・「私の・・前世の友達・・・斎藤・・・壱・・・」そこまでは思い出せたのだが、自分にとってどういった存在だったのかまでは思い出せなかった。私の前世・・・どうだったっけ・・・・そんな事も覚えていない。そしてそこで記憶が途絶える。


第3章「不穏」

出発と同時に、神社が消えた。「え?」「慌てるな。私がいない間は外から入れないようにするだけだ。初奈導1人では危ないだろうからな。」そう言って歩き出す。「てか、こんなところに神社あったんだな。」そう第3のティルが質問する。「ああ。しかし、ここ1億年以上そなた達のような来客はなかったがな。」一億・・・?!「長くねぇか?」「ああ。そして、あの巫女に何か既視感を持ったとは思うが・・・」と俺に言ってくる。まさか・・・「そのまさかだ。初奈導は君の友達だった三石君さ。」あいつ男だぞ?なんで・・・「私が契約してあの体になった。」は?「あの時は強引で、申し訳ないと思っている。」いや、「俺の友達に手を出したってことか?」その言葉は自分でも驚くほどに冷たかった。「ああ。すまない。」「軽く口出しすんな。お前がそんな事してなければあいつは・・・俺と会えてたはずなのに・・・」狐は下を見る。本当に申し訳なさそうだ。「本当に済まない。だが、三石の体はすでに終りを迎えている。だから、あの姿で過ごしことが最善だ。」それもそうだが、そもそもなんで手を出した。「まあ、とりあえず・・・この話はここまでとして・・・」「出来るかよ!」第3のティルを俺は怒鳴った。「一生許さねぇからな。」そう言って俺はそっぽを向いた。「本当に申し訳ない。そのことは今でも悔やんでいる。」じゃあなんで・・・そもそも俺には友達が数人しかいなかった。その友達を・・・奪って・・・なんなんだよ・・・泣きそうになるが涙をこらえる。「先に進もう。」少し震えた声で俺は言った。「お、おう・・・・」ロボのティルもすこしとまどって言う。


第4章「対面」

「あれが・・・」スヴェリアは、想像以上に大きかった。「変装して入り込むか・・・あ、でも・・・変化が仕えるのは俺とクソ狐だけか。」俺はクソを強調して言う。妖狐は黙っている。「どうする?俺は機械だし、お前は魔法使えないし・・・」悩みどころだが・・・「思い切って正面突破するか。」妖狐は、は?と言う顔になる。「そうだな。」「ああ。」「いや、3人とも待ちたま・・・」「いっくぞー!」「「おー!」」こやつら、馬鹿だ。そう妖狐は思った。「私が奴らの姿を変化させることが出来るというのに・・・」そう言いながらもついていく。「カチコミじゃぁ!」そう言って騎士団をなぎ倒していく。少し進むと広場のようなところに出る。なぜか国の住民はおらず、騎士だけが存在した。その中から隊長と思われる大柄な男が馬に乗り、やってくる。「お前・・・いや、お前らが魔王か。」「「「あぁ。そうだ。」」」「なるほどな。他の世界線も有るわけだ。みな、こいつらを捕まえろ。生死は問わない。」一気に周りの兵が押し寄せる。「ちょ、数が多い!」そう言いながらも俺達はそいつらを蹴散らしながら進んでいく。「ウィンドウバースト!」俺はまた新しく覚えたスキルを使いながら前へ進んでいく。「そろそろ終わらせるぞ。」「ああ。」そう言って、まず俺が上に飛び、まんべんなく兵を焼き尽くし、その後ロボのティルが手から無数の弾丸を。そして残った兵をすべて第3のティルの衝撃波でなぎ倒す。「残るはお前か。」そう言って隊長らしき男が険しい顔をして「ならば、受けて立とう。」そう言って剣を抜く。抜いた直後に赤色のオーラが剣から滲み出る。「どりゃ!」先手必勝!そう思ったのか、第3のティルが殴りにかかった。「残切・・・」隊長らしき男はそう唱えると、剣をおろした。その直後・・・第3のティルの腕が飛んだ。「は?」そう言いながらも左で攻撃する。「それでも向かってくるか。」そう言われ、弾き飛ばされる。「なんだこいつ・・・」強い。なんでこんなに強いんだ。「魔王も所詮こんな程度ですか・・・」いや、違う。俺が前に出る。「ならやってみろよ。」そう言って一瞬にして隊長の前に現れ、蹴りを入れる。「なるほど。こちらの魔王はかなり俊敏だな。」そう言っている間にも背後に周り、「アドラフレイム。」隊長は裏を向き、少し焦ったがもう遅い。「結局はただの馬鹿なんだな。」そう言ったあと隊長が倒れる。「おま、マジで強いな。というか俺の腕回復させてくれ。」そう言って切れた右腕を突き出す。「マジで初っ端突っ込んでくのは無しだろ。」「すまん。」そんな話をしながら俺は腕をくっつける。「よし、出来た。そろそろ王の場所だな。」まだ城内に兵がいるかも知れないが・・・な。その後、俺達はどんどん進んでいった。そして・・・「城もデカいな・・・」第3のティルの言う通りだ。デカすぎる。こん中からどうやって探すんだよ・・・そう言って中にはいると・・・「早速お出迎えのようだな。」騎士団が数十名居る。数分後、こいつらはすぐに倒せたが、上の階にもいるかも知れない。「めんどくせぇなぁ・・・」ロボのティルが言う。ホントにそうだ。「でも、なんだかんだ言って今多分10階ぐらいじゃない?」そう言って横の部屋を覗く。奥には20代男性が座ってこちらを見ていた。「こいつじゃ・・・ないよな。」そう言って扉を閉める。すると勢いよくまた扉が開き、20代男性がすぐ近くまで来ていた。「前言撤回・・・こいつだ。」目の前に居るのが・・・龍ノ王。もっと年寄り想像してた。


第5章「翻弄」

俺達は一瞬にして外に弾き飛ばされ、地面に叩きつけられた。王は余裕の表情で降りてくる。「お主ら・・・正面からやるとは馬鹿か・・・」そう言って妖狐が前に出る。「狐・・?」「私が時間を稼ぐ。その間に体勢を立て直せ。」ああ分かったよクソ狐。俺達は立ち上がり、すぐに攻撃を開始した。まず第3のティルが頭上から殴り、俺とロボのティルで上へふっとばす。そしてまた第3のティルが叩きつける。からの・・・・と攻撃を繰り出そうとしたその時・・・「俺がそのまま負けるとでも思ったかぁ!」そう言って王が空中でぐるっと体を回転させ、第3のティルを焼き払う。「うわぁぁぁぁぁ!」そう言って落ちていく。「おい!お前・・・」そう言って俺は王を見る。「戦闘での情けは隙だぞ。」そう言って殴りかかってくる。俺もぶっ飛ばされ、今度は城内に突っ込んだ。「なんだ・・・ここ・・・」大きな広間だ。戦闘するにはうってつけの場所・・・・「なんでこんな空間が用意されてるんだよ・・・宴会会場か?」そう言いながらも攻撃を避けるが、いつの間にかロボのティルも火花を散らして座っていた。「クソ・・・やっぱり物理や科学じゃ魔法には敵わないか・・・」そう言ってから炎を吹き出す。が、炎を吹き返される「くそっこいつの魔法、かなり強いぞ。」「私の魔力は300年ためてきたものだからな・・・お前なんかよりも莫大だ。」そりゃそうだ。300年なんて、勝てるわけねぇ。そう思いながらまた吹っ飛ばされる。壁に叩きつけられ、口から赤いものが出てくる。死ぬのか?その時・・・天井がぶっ壊れ、大量の人影が降ってくる。なんだ・・・?目の前に杖に乗った少女が降りてくる。「梨花・・・?」「お兄ちゃん!1人で・・・いや、3人だけで行くなんて!死ぬかもしれないんだよ!」そう言われて俺は少し笑った。「笑い事じゃないよ!」そう言いながら俺を地面に下ろす。その他にも黒霧や刹那、咲良、雷牙やアクリア。リゲルにべリムに稲荷にゴルバ、さらには国の守りに徹していたはずのケントやベニーズのB/astまでいる。「皆・・・」少し泣きそうになる。「ティル様、少しは私たち〝仲間〟も頼ってくださいよ。」ああ。そうだったな。「さあ、ここからが逆転劇だ。」俺達の番だ。


第6章「王VS絆」

「オラァ!」まず俺がクリスタルバレットを放つ。その後に梨花と咲良の合体魔力弾が飛び、その直後に裏から黒霧と雷牙のダブルスラッシュ。そして稲荷の竜巻とべリムのハンマーが襲う。さらにリゲルのラジアルストライクが炸裂する。ゴルバが拳をラッシュし、アクリアが全員に攻撃強化や自己再生のバフを掛けながら王に鈍足効果を付与している。ベニーズのしびれ粉&突撃で怯ませ・・・「ケント!」「ああ!」ケントがソーサリー・アーマーを発動する。そして・・・「ティル!」「行くぞぉ!」俺とケントで突っ込む。「ウオォォォ!」「グランド・フィストォォォ!」「バースト・フィニッシュ・ソード!!!」俺達は一気に切りつけた・・・が、「その程度か・・」傷が回復していく。「こんなの・・・どうやって勝つってんだ・・・」いや、俺達ならまだ出来る・・・「回復する隙を与えるな!」そう言って皆が攻撃を続ける。ロボのティルはこの光景を眺めながら光を消した。第3のティルも、最後笑いながら命の灯火を、消した。「死んじまった第3、第4の世界のティル2人のためにも・・・」そう。負けるわけには行かない。この戦いに勝って・・・あいつらを生き返らせてから元の世界に帰ってもらうんだ。そうしないと、あいつらは・・・・未練を残して死んでいったことになる。その時、俺の体から金色のオーラがでていることに気がつく。「これ・・・」妖狐が驚いたような顔をして、「魔王に・・・神光・・・?!まさか・・・」まさかって、なにか知ってるのか?「お前は・・・いや、今はそれどころではない。」そう言って俺から目をそらし、王を見る。「その光で攻撃だ。」あぁ?指図するなこのクソ狐・・・そう思いながらも俺は王のもとへと走っていく。「喰らえっ!」そう言って俺は最初の方と同じくクリスタルバレットを放つ。クリスタルも金色になり、見た目は普通に高価そうだ。「・・・?!」王が戸惑い、もろに食らう。「回復してねぇぞ!」べリムが気づいたように言う。「これは・・・・俺達が手を付けても無駄なことです・・・ティル様・・・」ああ、分かってるよ。全員守ってやる。「アドラフレイム!!!」いつもよりも高温で強い炎が出る。「ぐ・・・」王は押されている。「おらぁぁぁ!」王も対抗するが、敵わない。「うあぁぁぁぁぁ!」〝光の炎〟に飲み込まれ、王が悶絶する。「なぜだぁぁぁ!」「龍の弱点が光だって知らなかったのか?300年何してたんだよ。」俺がからかう。「く・・そぉぉぉ!」そう言いながら消えていく。が・・・その時黒いオーラが吹き出る。「くっ・・・」俺が押され、冷や汗が出る。このままだとやべぇ・・・その時背中に誰かの手が触れ、魔力が注ぎ込まれていく。振り返ると・・・頭を痛そうに抑えながら立っている巫女だった。「壱・・・こんな、ところで・・・終わるんじゃねぇよ・・・」既視感のあるセリフだ。三石が小学校の頃の運動会でこけて泣いて諦めようとした時に放った言葉だ。「全部、思い出したよ・・・今はこんな姿だけど・・・私は・・・いや、俺は三石だ。」やっぱりな。力が増しているのが分かる。「クソ・・・・ここで終わってたまるかぁぁあ!」黒い力が強くなっていく。少し黒に黄色が混じっていく・・・「ウオォォォォ!」俺等の色は金色から赤みがかっていく。「「いけぇぇぇ!」」俺と初奈導、もとい三石は全力を出し切る。「ぐあぁぁぁぁ!この・・・クソがぁ!!」そう言いながら王は消えていく。「や・・った?」初奈導がそう言って倒れる。「大丈夫か?!三石!」「三石・・・って誰?魔王さん。」俺は背筋が凍ったような感覚に襲われた。「魔力を使いすぎて、忘れてしまったようだ。」せっかく記憶が戻ったのに・・・でも、この方が良いのかもしれない。あいつはいつも、自分が嫌いだと言っていた。「初奈導・・・ありがとうな。」「え、私なにかした?妖狐さん、私なにかしてました???」「ああ。ものすごく活躍していたぞ。」初奈導は無邪気に喜ぶ。まだ三石の面影はあった。


第7章「崩壊」

そう感動的なことをしている間にも、世界と世界をつなごうとしていたポータルが暴走。世界が崩壊しかけている。「これ・・どうすんだよ・・・」そこへ妖狐が「なぜ君たちは4人じゃない。」と聞いてくる。「はぁ?いや、第1の世界は・・・」「そうじゃない。第5の世界だ。」はぁ?まだあるのかよ・・・「5個しか無いわけじゃない。無限にある。」無限・・・「第5の世界のお主は世界を司る神となっているはずだ。」もうチートじゃん。そいつ呼んでくればよかったんじゃんか。といっても俺にはそれを呼ぶ手立てがない。さっき治療して完全復活した2人のティルがやってくる。「俺ならポータルを起動できるが、この状態だと難しかもしれない。」そう諦めかけた時・・・「私、直せるかも。」ベニーズが口を挟む。「ハァ?俺の体に仕組まれてる機械の仕組みが分か・・・あぁぁぁぁ!」ベニーズに捕まり、一旦分解され、再構築されていく。「案外やってること怖いな。」そう言いながら俺達はその状況を見ていた。「再起動・・・再起動・・・再起動が完了しました。」そう言ってロボのティルが立ち上がる。「すげっ、全部治ってる。それと・・・なんか昨日が追加されてる?」「昨日じゃないよ。全体的な機能を向上しただけ。だってロボティル君の中身さ、全く意味もなくすっごい重要なパーツがあってもったいなかったもん。」そうだったんだ。「なるほど・・・これなら・・・」目の前に電気の弾を発射し、ゲートが開く。「いつもより消費エネルギーが少ない・・・しかもまだ行ったことのない場所に行くにはさらにエネルギーが必要・・・それなのにこの消費量・・・すごい!」ベニーズはニカッと笑った。「で、ここからどうすればその第5の俺を呼び出せるんだ?」「呼んだか?」肌の色が緑ではない俺がでてきた。「世界が少しおかしいと思ったらそういうことか。ちょっとまってろ。直す。」そう言って浮かんでいき、光を放った。俺達はその光りに包まれ、目を閉じた。


第8章「元通り」

目を開けるとそこには、いつもの青空にいつもの草原。いつもの世界だった。ポータルを通して見てみると、第3第4の世界も元通りだそうだ。「やったぞ!俺達、やったんだ!」周りからは仲間の歓声が聞こえる。「で、お前たちも帰るんだな。」そう言って第3、第4のティル。そしてきたばっかりだが第5のティルを見る。「帰るとも。自分の世界での仲間が待っている。」ロボのティルが言う。「そうだな。俺もまだあいつらにしっかりおかえりを言えてないし。」「俺はそもそもあっちの世界にいないと世界が滅ぶ。」「「「お前は先に帰れ!世界滅んだらあかんだろ。」」」そうだな。と言う顔をして第5のティルは「そんじゃな。」と俺とグータッチだけをして帰っていった。「それじゃ、俺達も帰るよ。」俺達は拳を合わせ、しっかりとサヨナラを言った。その2人が帰ったあと・・・裏でこっそり這って逃げようとしていた王を俺達は捕まえ、魔物の村の一番奥の牢屋に入れた。一番奥と言っても俺達は優しいので太陽光はしっかり入ってくる設計になっていた。これで太陽が恋しくなることはないだろう。捕まったあと王はすべてを話した。自分がもともとこの体の持ち主ではないことやその他諸々をすべて話した。王はその後、自分から成仏したらしく、その20代男性は王の束縛から解放された。俺達はもう王ではなくなった男性を解放し、いつもの生活に戻った。


エピローグ

全てが元に戻り、また平和な日々が始まった。鉄を打つ音、街のにぎわい、ちょっとした喧嘩や笑い声。色んな音が響いてくる。地下の牢屋には・・・一冊の魔術書が落ちていた。


〜完〜

魔王転生Ⅱ、いかがだったでしょうか。現在魔王転生最終章作成中です。

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