魔王転生(3)
こちらもまた深夜テンションです・・・はい。深夜しか書く時間がなかったので毎回深夜テンションです。まあ最後まで読んでくれるとうれしいです。(前作と比べて短いよ★)それと今作は最初にすこしグロ描写があるので嫌な人はそこらへん飛ばして読んでください。(プロローグがちょいグロです。)
プロローグ
斎藤家では2回目の葬式が行われた。梨花の葬式だ。頭から落ちて顔が潰れて頭全体が半壊している状態で発見されたのだ。斎藤夫婦は涙を流している。「壱に続いて梨花までも・・・」母、斎藤 和子が涙を流す。「天国で元気にやってるだろうよ。」父、斎藤 元治が空を見上げ寂しそうに言う。
第1章「鉱山」
俺の国は今日、新しい進歩をした。鉱脈を見つけたのだ。その鉱脈には、鉄や石炭。金や胴などがあった。その場所の洞窟に採掘場が作られ、採掘が始まった。「この鉱石ってなんだ?」俺が見たことのないピンクに蛍光している鉱石を指す。「これはエミル鉱石。鉄ほど丈夫でもなく、武器などにも使えず、魔力を込めてもすぐ割れてしまうもろいものですが、アクセサリーとするとかなりの値段になりますぞ。」ゴルバの説明わかりやすいな。「じゃあこれは?」今度は青光りする鉱石を指す。「それはソリッド鉱石です。とても硬く、丈夫さで言うと防具に最適です。それにソリッド鉱石で作った剣は魔法剣と呼ばれ、素晴らしい切れ味だそうです。」なるほど。ソリッド鉱石とやら、羅生門にあとで融合させるか。「これは・・・鉄か。」俺が言うと、「そちらは鉄によくにているのですが、鉄ではありません。」なんだって?「じゃあこの鉱石は?」「そちらはパブロン鉱石。ティル様の間違えた通り鉄によくにていて間違える人も多いです。鉄に比べると物理的な防御性は劣っているものの魔力には強く、魔力をある程度分散させる効果があります。」すげぇな。剣の表面に付着させれば魔法を弾く、または打ち消すことも出来そうだ。「さっそく持ち帰って試してみるか!」
第2章「実験」
俺はさっそく鉱石を全てもって、べリムの鍛冶屋へ行った。「おーいべリム、ちょっと鍛冶屋借りるぞ〜」すると奥から、「どうぞ〜」と声が聞こえる。早速開始だ!まずはエミル鉱石。このもろい鉱石をどう加工するか。一旦溶かしてみる。すごく簡単に溶けた。この鉱石、もろいだけじゃなくて溶け出す温度も低いんだ。これは使い所がわからないな。こんなに溶けやすかったら太陽の下に出しておけば変形してしまいそうだ。「扱いがむずいな。」他の鉱石と組み合わせてみよう。まずは鉄。「スキル:融合」俺は最近覚えたスキルでエミル鉱石と鉄の原石を組み合わせる。完成だ。「うーん・・・きれいとも言い難いし丈夫とも言い難い。」さっきより固くはなったがこれまた落としたら割れそうな感じだ。今度は金。金は元が柔らかいので案の定柔らかくなり割れやすくなった。「こいつは本当にアクセサリー以外じゃ使えなさそうだな。じゃあ今度は・・・」俺はソリッド鉱石を取り出す。まずは硬さを確かめよう。イモータルルームで端から端まで全力で投げる。壁にぶつかる。「全力で投げても欠ける程度・・・結構硬いな。」これは期待できそうだ。試しに1本剣を作ってみる。けっこう上手く出来たな。石カカシで試し切りをする。カカシに斬りつける。すると・・・かかしが真っ二つに割れたのだ。「え?」こいつ、硬いだけじゃねぇ。素材がいいだけあって切れ味がすごい!さて、こいつと色々融合させたらどうなるかが楽しみだ。まずは鉄。「融合!」おお!ちょっと紺色ですこし黒光りしたかっこいい見た目になった。こんどは・・・鉄が見つかったことで新しく作られた、「カカシくん第2号!出番だ!」鉄でできたカカシだ。しかしながら鉄も圧縮されているため硬い。切れるわけがないだろう。そう思って振り下ろす。驚くほど簡単に切れる。「これは・・・何で鞘を作れば良いんだ・・・」これは一旦封印だな。そしたら、ちょっと気になってたことをしよう。ソリッド鉱石がこれだけ硬いのなら、エミル鉱石と合体させたらなにか分かるかも?「融合!」俺は2を融合させて形も整えた。これは・・・思ったのと違うかたちになった。エミル鉱石がソリッド鉱石を侵食しているのだろうか、とてももろい。「こいつは、本当に使い道がない鉱石だな。」それじゃあ最後にパブロン鉱石!・・・と言いたいところだけど、先に羅生門とソリッド鉱石を・・・まてよ?融合したら鞘が切れてしまう可能性が・・・どうすれば良いんだ。とりあえず保留だ。それでは、パブロン鉱石といこう。おお!もうすでに魔力を弾いている。ちょっとイモータルルームで試す。部屋の奥の方にパブロン鉱石を置き、俺がパブロン鉱石に向かって魔法を放つ。ほとんどが分解され、残りが跳ね返ってくる。俺の上半身が一瞬にして吹き飛ぶ。そして再生する。・・・ははっ...こいつはとんでもねぇ。最強の盾が作れるじゃねぇか。俺はいそいで鍛冶台のところへ戻って、盾を作成し始めた。ついでに魔法を弾くことのできる剣も作り上げた。大量に。「これをリザードマン一行に持たせれば魔法はもう怖くないな。」パブロン鉱石最強じゃんか。そして気になった。このパブロンとソリッドを組み合わせたらどんなものが出来上がるのか・・・早速試してみよう!「融合!」眼の前に虹色の光があふれる。おお!!何ができる・・・[ドカン!]・・・??????今起こったことをありのまま話すぜ。俺はパブロン鉱石とソリッド鉱石を融合させた。それだけで爆発したんだ。ん?待てよ?これ、時限爆弾作れるんじゃないか?!俺は早速取り掛かる。まずソリッドとパブロンを別で溶かし、魔力を込めた特別な容器に流し込む。この容器に入れると固体にならない。そして時間が経つとソリッドとパブロンが中の管を通り抜け、真ん中で混じり合って・・・ドカン!威力を試してみよう。もう一度イモータルルームへ行き、爆弾をセットする。管を塞いでいるピンを外す。液体が流れ出す。そして・・・混ざる。鉱石同士が混ざり合い、急激に固まり、熱が発生する。空気が急激に膨張し、破裂する。発生した気体が空気中の酸素と混ざり、火が起こる。そしてそれが広がり、爆発につながる。[ドカン!]しっかり爆発した。俺は一瞬ふっとばされたが、体勢を立て直す。「こいつは・・・すげぇ。」これで遠距離からの投擲爆発物も完成だ。
第3章「散々」
俺はさらに町を発展させるため、今更畑を作ることにした。「ここら一体を畑にするか。」俺は地震技で耕していく。耕された更地が完成する。その後に地面を整え、魔力を込めて作った農業用ドローンのようなものを設置する。これで種、水は自動でやってくれるだろう。普通は手動からやるのが基本だろうが、これだけ発展してからだと最初から自動化が可能なのだぁ!これで動物が狩れない日でも野菜や米、パン(小麦)などを食べることができる!最強だな。「さて、まだまだ試したいことはたくさんある。」俺は鉄を取り出した。「これでゴーレムかなんかを作れないかな〜なんて。」俺は鍛冶屋へ行き、鉄を溶かして形を整える。あの4体だけじゃちょっと少ないしアイツラだけを働かせるわけにもいかないし・・・人工知能持たせたやつ作るか。そうすればみんなの負担を減らせる。・・・でもまてよ?そうなると現世のように皆ぐうたらになるってことだな。2〜3体にしておこう。俺はかなり前に黒霧に作ってもらった〝アバターコア〟を持ち上げる。これはどう使おう。軍で使うと言ったものの、軍は今かなり力がついている。使う必要はないだろう。そこに、「ティル様ぁ!」咲良だ。「どうした?咲良。」咲良は俺の手に乗っているアバターコアを見て、首を傾げている。「これ、なんですか?」「ああ。これはだな、この黒いのに魔力を込めてモンスターとかの形を想像するとその想像したモンスターの形になる。」おお!と咲良の目が輝く。「そんで、こっちの黄色の方に魔力を込めるとその作り出したモンスターに魂を移すことが可能だ。戻る時はもう一度黄色の方に魔力を込めれば元の体に戻れる。」咲良はさっそく黒い方を持ち、魔力をこめ始めた。段々と形作られていく。それは、咲良の形になった。え?自分?俺じゃないんだ。「さあティル様!こちらに!」え?「早く!」俺に黄色い方を渡してくる。まさかだけど・・・俺が?ちょっと嫌だ。俺は何回女性にならなきゃいけないんだ?もう嫌だ。人間に変身する魔法だったり、アクリアの発明品だったり、アバターコアだったりと・・・何なんだ?これ。まあ咲良が機嫌を損ねると結構厄介だからここは大人しく・・・俺は黄色の球に魔力を込める。体から力が抜ける。目を開けると、眼の前に咲良がいた。「入ってくれましたか。」ちょっと上機嫌だ。俺はいつでも戻れるようにと黄色いアバターコアを取ろうとする。すると咲良は俺よりも先にその球を取り、「フフフ・・」と笑う。このやろぉ・・・やっぱり女性の体は慣れない。しかも、咲良は背が高い。ずっと子供の体だったからやはり大人や子供でも背が高い子などの体は慣れないものだ。「早く、戻させて・・・」案の定声も咲良だ。恥ずい。こんなのあってたまるか!俺は咲良からアバターコアを取り返そうとする。着物の裾につまずき転ぶ。「くそぉ・・・」「わたしのからだであんまりクソとか言わないでください!」ちょっとうれしそうに言う。「かえせ!」「嫌です!返してほしかったらあれを着てください!」咲良が服を指す。俺は指された服を見る。うわ、めっちゃロリ服だ。フリフリやリボンが大量についていて、いかにもロリだ。なんでこの世界にこのデザインがあるんだよ。せめて着物であってほしかった。「なんで・・・」咲良はアバターコアを掲げる。クソ・・・でもあれを割ってももとに戻れるから・・・俺は思いっきり踏み込む。と同時に着物の裾で転ぶ。1時間後・・・着てしまった・・・恥ずい。「はやく。約束だぞ。」咲良はアバターコアを渡してくれた。こんなのもうゴメンだ。俺は元の体に戻り、黒霧に知らせて説教してもらった。すこしは反省しろ。咲良には3日間ティルとの会話禁止刑が下された。「ティル様ぁ〜!ごめんなざぁい!」大粒の涙を流して俺の部屋のドアを叩く。ちゃんと反省するんだぞ。そして3日後、俺はいつも以上に咲良に優しくしてやった。咲良は泣いていなかったが、がっしりと俺の腕を掴み、少し震えていた。ちょっとやりすぎたかな。
第4章「恋」
私は、ティルの元へ急いだ。すごいことが分かったのだ。「ティルさん!」私は家のドアを勢いよく開ける。ティルがこちらを見る。「どうした?アクリア。」「すごいことが分かったんです!」ティルの顔が少し輝く。「なんだ?」「それはですね・・・このエミル鉱石を分析した所、ソリッド鉱石と融合ではなく、溶かして混ぜ合わせることで・・・」ティルが顔を近づけてくる。ちょ、近い!はわわ・・・赤面しちゃう!私は耐えた。「なんととても頑丈な鉱石ができるんです!」ティルの顔が驚きになる。「なんだって?!」さらにティルの顔が近い位置に来る。ち、近い!めっちゃ近い!!!私の顔がとうとう赤面し始める。元が青色だからものすごく目立つ。「ん?アクリア、なんか赤くなってないか?」?!?!「そ、そんなことな、ない、で、でっでです!」どんどん赤くなる。「・・・?熱でもあるんかな?」ティルの手が私のおでこに当たる。あわわ・・・「すごい熱だ。休んだほうが良い。報告ありがとう。」そして結局私はそこから動けずにティルの部屋で休むことになった。なんでだろう。いつもなら普通に対応できるのに今日だけなぜかドキドキしちゃう。これが、やっぱり恋ってやつなのかな・・・・そんな事無い!でもあの時の感覚も・・・でも!ティルは友達!恋人じゃない!・・・でも、やっぱり好きかも・・・・どうすれば良いんだろう、この気持ち。
第5章「龍」
俺はアクリアを部屋へ運んだあと、外に出る。ついさっきから何やら外が騒がしかった。上空をなにか大きいものが通り過ぎる。「これは・・・」龍だ。ドラゴンとはちがって、羽がなくて長細い。と、その時。龍が人になり、俺の眼の前にゆっくりと降りてくる。え?龍だった人は降りてくるやいなや、「お主、ティル殿だな。」と言うと、俺の手を引いて町の外へ向かう。「何なんだお前?急に来て・・・何しに来た。」龍だった人は立ち止まって、「私はハナ。龍人族だ。」はぁ・・・「今日は理由があって魔王ティルを呼び出す事になった。」おいおい、「だからって、急に連れて行く事ぁねぇだろ。まず事情を聞かせてくれ。」ハナはもう一度立ち止まって、「龍神谷が危険なんだ。」おいおい、こういうの普通はもっとあとの方に来るんじゃないか?まあ良いけど・・・「その龍神谷ってどこにあるんだ?」ハナは少し黙って、「言ったら多分歩く気力なくすから・・・」どんだけ遠いんだよ!「まあいいか・・・ところで飛べないのか?」ハナが首を振る。「魔力を使いすぎて龍になれない。だから歩く。」おいおい、冗談じゃないぜ・・・そして俺とハナは山を超え、谷を超え、更には海までも超え(飛んで)・・・ってどんだけ行くねん!流石にもう見えても良い頃だ・・・眼の前に巨大な大陸が現れる。なんだ、これ。モンスターしかいない。こんな大陸、すでに騎士団に潰されていてもおかしくない。なぜ?「ここはモンスターで言う聖域。人からは見えないよう結界が貼られている。信用できる人間しか入ってこない。そこのなぜか付いて来ている魔法使いとかな。」俺は後ろに目を向ける。なんでいるんだよ。「お兄ちゃ〜ん!」梨花が杖に乗り、手を振っている。「なんでついてきてんだ?危険かもしれないんだぞ。」そう言うと、「だってお兄ちゃんのことが心配なんだもん!」この野郎・・・俺が小さくなったからって子供扱いしやがって・・・「とにかく、あそこが龍神谷だ。」ハナが指で指す。大きな谷の中になにやら石造りの物がある。「で、大変ってのはどういう事だ?」ハナが少し気を落とし、「この谷の外にある村の龍人族のみんなが石にされた。」「それと谷がどういう関係なんだ?この谷は人々の喜び、悲しみ、怒りを原動力としている生きた谷なんだ。いつもこの谷から恵みを育んでもらっている。」なるほど。「んで、村の全員石にされて原動力がなくなり、谷が死ぬ間際だと。」ハナは頷く。「んで、石にした張本人は?」ハルは、「谷の奥底に居る。」「じゃあそいつをぶっ倒せば事が終わるってわけだな。」「れっつ、ごー!」俺と梨花とハナは谷の奥へと突っ込んでいった。いっぽうその頃・・・「ティル様!どこですか!」「ティル様!もしかしてまだあのこと恨んでるんですか?」刹那と咲良は理由も知らずティルを呼んでいる。「もう5日も姿を見てません。どこへ言ってしまわれたのでしょう・・・」そこへ黒霧が、「ティル殿なら5日前に龍人族に連れて行かれたぞ。谷が危ないと言われてな。」二人の顔がすこしえ?という顔になる。そして、「その龍人族は男性でしたか?女性でしたか?」声に曇りがある。「女性だったな。声的にも。」「ありがとう、お兄様。」黒霧はまさか・・・という顔をする。「「ティル様、もしや浮気をしている?」」二人の目には光が宿っていなかった。「「ティル様は私の物。」」二人の執着心に引いた黒霧は、「ぜ、絶対にそれはないと思うぞ。」となだめる。「・・・だと良いのですが。」二人の顔がもとに戻る。黒霧は一安心した。
第6章「石」
俺等はどんどん谷の奥へと進んでいく。動物がいないのは分かるが、無視一匹さえ居ない。それどころか何一つ生命を感じない。「何なんだ?ここは。」するとハナが、「ここは元、谷の中にもかかわらず緑が生い茂り、生き物に溢れていた。けれど・・」ハナが少し悲しげに下を見る。俺も目を向ける。「これは・・・」「ひどい。」梨花も声を漏らす。今まで全く気づかなかったが、そこには大量の動物の死骸や骨、石になったものまでいる。「あやつが来てからこうなった。」「あやつって・・・こいつらを石にした張本人か。」ハナは無言で頷く。「そうなったら早く見つけて早く倒さなくちゃ!」梨花もやる気だ。「ちょっと待ちな。」突然男の声がする。誰だ?「あのな、ナルガ。今はそんな暇はない。」ハナと知り合いか?「なあ、あいつ誰だ?」ハナは少しだまり、「関係ないことだ。あやつのことなど知らぬ。」仲悪そうだな・・・俺はそう思った。「んで、この先に居るんだろ?」「無視するなぁ!」飛びかかってくる。「そんな暇はないと言っているだろう。」ハナが少しきつめに言う。「そんな事言うなって、だいたい俺たちゃ小さい頃からの仲なんだから・・・」「行くぞ。」可哀想だな。俺は苦笑いする。少し遠ざかったところで語っていたナルガが気づき、「あ、おい!まだ話は終わってないぞ!逃げるな!」・・・やかましいやつだ。「あんなやつ放って置くのが一番じゃ。」なんと冷酷な。まあ、やかましそうだしそれが正解かな。「ところでみんなを石にしたやつってどんな見た目なんだ?」ハナは、「あまり見ていないが、馬に乗った首のない騎士だったのは覚えている。」首がない騎士・・・デュラハンか。でもデュラハンに相手を石にする能力なんてあったか?「なあ、そいつデュラハンじゃね?」ハナは首を横に振る。「デュラハンでないことは確かだ。なにせやつは空を飛べるからな。」空を飛べる・・・?ますますわからない。「そいつはバルセロ。飛ぶ馬、フィグロスにまたがった首無しの騎士さ。もともと人間だったことを忘れ、周りの人やモンスター、動物や無視なんかまでものエネルギーを吸収して生きている。エネルギーを吸いつくされた者は何であろうと石になる。」声が聞こえてきた方を見ると、「なんだナルガか。」ハナが呆れて言う。しかしナルガは本気で、「あいつはおれの親友だった。だから、俺の手で仕留める。だから俺が今ココに居るわけだ。」説明からするとそのバルセロとやらは元人間。ナルガの親友となる。モンスターと親友ということはロンと同じように騎士団などを嫌っているのだろう。ナルガは見た所ハナと同じ龍人族だ。「そして、あそこに見えるあの巨大なアメジスト空洞が奴の住処だ。俺は先に行ってるぜ。」ナルガは急に真顔になって走っていった。ハナはため息をついて、「あやつ、相手がどれだけ強いかも知らずに突っ込んでいくことが多いんじゃ。だからすぐ死ぬんじゃないかと心配しておる。それなのに・・・」なるほど。じゃあ俺達も早く向かわなきゃだな。
第7章「激戦」
俺達はアメジスト空洞へとついた。そこではもうすでにフィグロスにまたがったバルセロとナルガが戦っていた。ナルガの持ち武器は銃らしい。銃を両手に美しく、そしてかっこよく舞っている。「ナルガ・・・」ハナが少し心配そうに見ている。一回踏み出そうとしてとどまる。「でも、私にそんな力は・・・」俺がそっと肩に手を置く。「何ボーッとしてんだ?早く助けに行こうぜ。」俺が走り出す。梨花も杖に乗って接近する。「アクリアちゃん!出てきてどうぞ!」梨花がそう言うと、「はい!」梨花が取り出した瓶の中から勢いよくアクリアが飛び出す。え?「お前も来てたのか・・・うお?!」頭上を巨大な剣が通り抜ける。「ぶねぇ・・・」アクリアが飛びついてくる。「頭、血が出てる!」え?そういえば気づかなかった。たぶんついさっきの攻撃がかすったのだろう。「まって、治すから・・・」アクリアが手を俺の頭に乗せる。傷が癒やされていく。「ありがとう。よし、おーい、ナルガ!援護するぜ!」ナルガがこっちに気づく。「おう!ありがとうな!」さて、行くぞ!俺は再び走り出し、まず馬の足を攻撃しバランスを崩す。馬の前足にクリスタルライズを繰り出す。馬がヒヒィィィン!と悲鳴を上げバランスを崩す。「よっしゃ!成功!」そこにすかさずナルガが「ガトリングスマッシュ!」ガトリングの如く弾を連射する。そこへ梨花のエーテルキャノンが炸裂。大爆発が起こる。しかし、「あれ?なんか足が動か・・・!」後ろにいるはずの梨花が急に黙った。「どうした?梨花・・・」後ろを向く。しかしそこに梨花はいなかった。代わりにあったのは梨花の〝石像〟だった。まさか・・・「お前、俺の妹に手を出したな。」これは絶対に倒さなきゃいけないな。「おい、ナルガ。挟み撃ちで行くぞ。」「ああ。と言いたいところだが俺も無理そうだな・・・」ナルガの足元を見ると少し石化している。ところでなんで俺とハナは石化しないんだ?少し謎だ。「ハナ!頼む!力を貸してくれ!」ハナは俯く。「私にそんな力は・・・」「力がない?そんなの知ったことか!そんな理由で諦めるのか!」俺は言い放つ。「俺が見た限りお前には大量の魔力がある。俺の目に狂いはないんだ。」ハナが少し顔を上げる。「どうなっても・・・しらんからな。」その途端ハナが白く光る。「あまり使いたくなかったのじゃ。これが使えることが知られたら次の長は私だと決まってしまう。」いつの間にかナルガは石になっている。「ナルガのほうが長に向いていると思うのじゃ。勇敢で元気。そして誰とでも仲良くできる。そんなナルガが長になったら素晴らしい村になると思わんか?」俺はにやると笑う。「そんな事無いさ。」俺とハナはバルセロに向かって走り出し、魔力を放った。バルセロが刃を振り下ろす。俺は素早くかわして「羅生門、開門!」羅生門の元から備わっているスキル、〚開門〛を発動する。開門とは、妖刀 羅生門の妖の力を最大限に引き出し、威力とスピードをアップさせるという技である。俺は斬りつける。何度も切りつけ、逆に切りつけられてふっとばされる。隙ができるとハナが魔力球を放ち動きを止める。そこへ俺が何度も斬りつける。「ナルガ・・・起きて!」ナルガの石化がハナの魔力によって剥がれる。「お?石化が解けた?」ナルガがなんだか拍子抜けな声を出す。「ナルガ、すぐ加勢してくれ!」ナルガは一瞬で状況を理解し、「OK任せろ!」と言う。「ハナ、ありがとうな・・・!」ハナはナルガを起こすのに魔力を使いすぎたせいか、石化し始めている。「頑張って...ナルガ、ティル・・・」完全に石になる。アクリアはいつの間にか石になっている。「いくぞ!早く倒してみんなもとに戻そう!」「ああ!」俺とナルガは素晴らしいコンビネーションでバルセロを追い詰めていく。「これで決める!渾沌覇気!」羅生門から赤い稲妻が飛び出す。俺が羅生門を振り下ろすのと同時に赤いイカヅチが落ちる。「ナルガ!トドメはお前がさせ!」ナルガは頷いて、瀕死のバルセロに歩み寄る。「なあ、ブライト。なんでお前はそうなったんだ。」バルセロは何も答えない。「そうか。苦しかったよな。今、楽にしてやる。」ナルガが弾を一発放ち、脳天を撃ち抜く。バルセロがちりとなり崩れてゆく。「安らかに眠ってくれ。」こうしてバルセロとの戦いは幕を閉じたのであった。
第8章「帰還」
俺は石化したアクリアと梨花、ナルガは石化したハナを担いで外へ出た。すると、外のもの達は石化が解かれている最中だった。「やった・・・成功だ。」ナルガの目には輝きが宿っている。しかし、「ハナは戻る気配がない・・・」アクリアと梨花はだいぶ戻ってきている。あと頭だけだ。戻っているはずの体はピクリとも動かない。俺は少し怖くなった。〈ハナパート〉ここはどこ?暗くてよく見えない。「アクリア?梨花?」呼んでも返事はない。私は・・・石化して、どうなった?二人はバルセロを倒せたのだろうか。それとも未だに戦っているのだろうか。心配だ。「誰か、いませんか!」私の声には何も反応しない。お供反響しず、私の声以外の音もない。どうなってるの?「誰か!」その時、後ろから声が聞こえる。その声は・・・「ナルガ!」私は振り返る。しかしそこにはナルガなんていない。その代わりに昔のナルガと私が写っている。「これは・・・」小さい頃の記憶だろうか・・・周りに他の記憶も灯り始める。私は少し笑った。私はこれで終わりなのか。「これが、走馬灯ってやつなのかな。」笑って、涙が出てくる。「私、ナルガともっと一緒にいたいのに、なんで先に死んじゃうんだろう。」情けない自分に笑っているのに泣けてもくる。この気持ち、なんだろう。そしてあたりが開ける。《まだ、生きたいか?》声が聞こえる。「誰?」《まだ、生きたいか?》謎の声は同じことを繰り返す。「・・・生きたい。」《それに伴う代償を払ってもか?》「生きたい。」《・・・分かった。ではお前の愛する人を犠牲に!・・・って冗談冗談〜》???何を言ってるんだこの天の声は。《普通に言ってみたかっただけだからなぁ。いいよ〜生き返らせてやろう。》光が強くなる。《それと、俺の親友にこう伝えてくれ。ありがとうな。と》これはやわらかで真剣な声だった。私はその言葉にハッとした。〈ティルパート〉少し経って、梨花とアクリアは戻った。俺は梨花とアクリアが戻るのと同時に抱きつく。「良かった・・・」俺の目からは涙が流れていた。あのまま梨花とアクリアが死んでいたら俺はもうなにもできなくなっていた。二人に抱き返される。「おかえり」「ただいま」そしてハナを見る。よく見ると手先の石化が解け始めている。「ナルガ!」ナルガが振り返る。「ハナの手先、見てみろよ!」ナルガの顔が明るくなる。そして・・・ハナの石化が解けると同時にナルガの顔から水滴が垂れる。涙だ。「もう目を覚まさないと思ったぜ。」「・・・すまないな。」ハナは起き上がる。「お前に言ってくれとお前の親友から伝言があった。ありがとうな。だそうだ。」ナルガの目から更に涙があふれる。「ブライトも頑張ってたんだ。天国で見守っててくれよ。」ナルガは宇宙を見上げる。きれいな青だ。
第9章「普通」
俺達は町へ戻る。戻る途中であまりにも帰りが遅いからと心配して迎えに来てくれていた黒霧がいた。「ティル殿、要件は済みましたか?」「ああ。」「早く戻らないとあの二人が・・・」あ、そういやあいつら・・・俺達は町へ急いだ。「ティル様・・・」「一体どこへ行ってたんですか・・・?」この気配は・・・「ふ、2人とも・・・ただいまぁ。」俺は少し怯えて言う。「ただいまじゃないですよ!女性に連れて行かれて、何してたんですか!」え?あ、そういう事?「村救ってきた。」二人はへ?という顔になり、どういう事?という顔になった。「あのだな、なんか変な想像とかしてるようだけども俺は村の危機で呼ばれたんだからな。そもそも会った時はまじで知らんし、正直言うと急につれていかれてこわかったというか・・・」咲良がぎゅっと抱きしめてくる。「咲良、やめろ。」俺の声は聞こえていないらしく、「怖かったんですね。」となんかシリアスに受け止めている。俺は無理矢理引き剥がして、「だけど、他のやつの役に立てたから俺は満足だよ。」コイツラは本当に毎日怖い。でも今よくよく考えるとこれが普通になってるんだな。最初の頃は洞窟に転生して、何もわかんなかった。でも今はこんなふうに仲間たちとバカやりあえて、本当に楽しい。父さんと母さんも元気にしてるかな・・・〈父母パート〉その思いは、次元を超えて父親と母親に伝わっていた。《父さんと母さんも元気にしてるかな・・・》「・・・!壱?壱なのか?!」少し間を開けて母が、「壱・・・私たちは元気よ。家の中は、壱と梨花がいなくなってから静かで寂しくなったけど、あなた達の写真を見るとね。まだまだあなた達の分まで生きなきゃって思えるの。」「壱、天国に行ってるのか、もしかすると転生でもしてるのかわからないが、そっちでも元気出やれよ!」父母が泣き始める。〈ティルパート〉「おーい、みんな!待たせたな!」
第3巻~完~
最後まで読んでくれてありがとう!たぶん次回も深夜テンションでぶっ飛んでる作品になるので・・・次回もよろしく!




