発覚 そして家族大集合
炎華一向が町への潜入を目論むなか、天界では炎華の姿が無いことに気付いた親兄弟が帝狐の元へと集結する。
~天界~
炎華、暁の二人が町への潜入を目論んでいた時、天界では狐一族の一部では炎華の姿が無いことに気づく者たちがいた。
それは、純潔の狐。
一族の最高峰を誇る九尾達。
すなわち、炎華の親兄弟達だった。
「あ~炎華は、やはり行ってしまったか。」
金色の髪を揺らしながら長男 克穂は周りからの視線に目を逸らした。
「やはり、解っていて見逃しおったか。かっちゃんは炎華に甘いえなぁ、、、。」
克穂と同じように美しく輝く金髪を弄びながら豊満な胸が人目を引くその女性、麗春は克穂を睨んだ。
「いやぁ、私とてそこまで甘くはないぞ、、、れいちゃん。」
己の妻であり半分血の繋がった妹の言葉に克穂は弱弱しく言葉を濁す。
「ふん、、、どうだか。そもそもわらわよりも炎華のほうが嫁にしたかったのではないかえ?」
「まさか、私はお前を一番に愛しているとも!」
克穂の迷いのない返答に麗春は頬を染める。
そんなにも断言されて悪い気はしない。
「、、、、、、、、、、、、、兄上、義姉上、惚気るならば余所でやっていただきたい。」
甘い空気を醸し出す二人にようやく仲裁をいれたのは克穂の実弟であり麗春の半分血の繋がった弟、翡翠だった。
「ひーちゃん。わらわは惚気てなどおらぬ。かっちゃんを叱っておるのだ。」
「ひーちゃんと呼ばないでいただきたい。姉上。」
ぴしゃり、と翡翠は言いきる。
「ひーちゃんの何がいけないのだ、ひーちゃん!炎華もそうだが、冷たいぞ二人とも。」
「炎華のことは、そのまま呼んでおられるでしょう、、、。」
「炎華は、ちゃんづけしたら二度と口を聞かぬと脅されたのだっ!」
「、、、なるほど、その手が、、、。」
翡翠は冷たくあしらうが、克穂は引かないので平行線に言いあいは続いてしまう。
そんな子供たちを止める者がいた。
「これ、三人ともおやめなさい。」
「お前たちの父上の前でしょうに。」
炎華、麗春の母、嶺花と克穂、翡翠の母、香織であった。
二人の背後の御簾には、一族の長 帝狐がいた。
「申し訳ありませぬ。我を失っておりました。」
それに一番に反応したのは翡翠だった。
「むう、、、申し訳ない。」
「はしたのうございました、、、。」
それに続き克穂、麗春も背を正した。
「ふふふ、、まったく。皆が揃うとまるで幼きころのように、、、微笑ましいですが今は炎華のことで集まっております事を忘れてはなりませぬよ?」
艶やかに嶺花は銀髪の髪をゆらして笑う。
「ほんに、、、お前たちは幼き頃より成長がみられませぬ。」
ふふふ、、、と言葉とは裏腹に香織は嬉しそうに笑っていた。
「おにーさま、おねーさま、えんちゃんはどこへいっちゃったの?」
覚束ない言葉で首をかしげる妹に周りは温かな眼差しを向けた。
「案ずるな露玉、炎華は何処かへ遊びに行ってしまったようじゃ。
まったく、、、一言も言わず行ってしまうとは、情のないやつよ、、、。」
憂いを帯びた眼差しで開いた障子の向こう。
下界へと続く妖道を見つめる麗春の瞳は複雑な心を写しているようだった。
「えんちゃん、はやくかえってこないかなぁ、、、。」
幼き露玉の瞳にはその姿がどう写ったのか、、、。
静かな室内に帝狐の声が響くのはもうしばらくした時の話であった、、、。
えんちゃん=炎華、ひーちゃん=翡翠、かっちゃん=克穂、れいちゃん=麗春、、、わかりにくいですかね。
多分、次の次くらいで新キャラ登場します(多分)
更新遅いっと思った方、言ってくださればがんばります、、、。(更新してなくてもチェックはしてますので、、。)




