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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 新年度の『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第十三章 『特殊な部隊』の新たな日常

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第79話 甲武国……それはロリコンの国だった

「かなめちゃん……何ふてくされた顔をしてるの?誠ちゃんを誘惑して失敗でもしたの?」


 アメリアの辞書にデリカシーの文字はない。その言葉を聞いた途端に誠の隣に立って貧乏ゆすりをしていたかなめの目は見開かれアメリアの糸目をにらみつけた。


「ああ、図星。でもね、たぶん……このままじゃ誠ちゃんはかえでちゃんに落される。時間の問題かも。かなめちゃんの部下で、いつも護衛として誠ちゃんのそばに居て……そして誠ちゃんの趣味にも合わせる柔軟性もある。そんな立場の妹と誠ちゃんを取り合う。勝ち目はあるのかしら?まあ、私としてもそれは面白くはないんだけどね」


 そんなアメリアの指摘にかなめは舌打ちをするとそのまま機動部隊の詰め所の出入り口に足を向けた。


「ああ、都合が悪くなるとすぐに逃げるのね。それもかなめちゃんの悪い癖。タバコが理由?違うわよね。誠ちゃんに相手にされなくてつまらないからでしょ?まあ、ニコチンで頭を活性化してなんとかいいアイディアが浮かぶと良いわね」


 アメリアの皮肉にかなめは殺気を込めた一瞥をアメリアに向けた後、そのまま部屋を出て行った。


「それより、誠ちゃん……今朝、風君に迫られていたみたいだけど……どんな感想?」


 誠はあの場面をかなりの人間が見ていた事実に驚きながらも見られたくない人間に限ってそう言う場面は見ているものなのだと自分の不運を呪った。


「だってあの娘8歳ですよ。完全に犯罪じゃないですか」


 黙っていると『人間拡声器』の異名を持つアメリアにどんなありもしないでたらめを隊中にばらまかれるかを恐れて誠は思ったことを正直に口にした。


「でも、かえでちゃんはもうすでにその年ではかなめちゃんに十分開発されていたって聞いてるわよ」


「アメリアさん。あの人達を普通の人の基準で見るのは止めた方がいいですよ。あの人達はおかしいですから」


 かなめとかえでが重度の性犯罪者なのは十分知っているので誠は面白そうにそう言って来るアメリアにそう返した。


「でも、今回はお母さんである華子さんの公認でしょ?しかも、甲武って女子の結婚年齢に制限がない。つまり、風ちゃんは誠ちゃんと結婚できる。風ちゃん、お母さんのかえでちゃんを出し抜いて誠ちゃんを自分のものにしちゃうかも!これはライバル登場!気が抜けないわね!」


 誠はアメリアの言葉に目が点になった。


「甲武って女子の結婚年齢に制限がないんですか?そんな話聞いてないですよ!」


 妄想力豊かな誠は自分の前で服を脱ぎだす8歳女児の風を妄想して絶望の色をさらに強めていった。

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