第44話 『特殊な部隊』の法術師の過激すぎる訓練
「久しぶりだね……ようやくクバルカ中佐も僕達の中を認めてくれたということなのかな?これで晴れて隊でも僕達は『許婚』と呼んでいい存在になれたんだ……僕はうれしいよ」
戦闘服を身にまとい、静かにほほ笑むかえでを見ながらその50m先の所に立つ誠は苦笑していた。
『おーい!日野!聞こえてんぞ!アタシはオメー等の関係を認めた訳じゃねーかんな!最近はオメーがわざと自爆して股を開いて神前の野郎に変な気を起こさせようとするワンパターンをしなくなると踏んでの今回の法術戦闘訓練なんだ。もしそんなことをしたらアタシがこの場所から法術弾をお見舞いするからな!そしたら木っ端みじんでひよこのヒーリング能力どころじゃどーしよーもねー状態になるんだから覚悟しておけよ!』
感覚通信機越しにランが激しい口調で叫んだ。
第二小隊設立後は週に一度は行われる法術師同士の白兵戦等訓練。確かに開始当初はかえでの変態性癖露出ショー以外に何物でもなかった。
茜相手には圧倒的実力差でその素質の片りんを見せるかえでだが、誠が相手となると近接してきた誠を見て法術弾を自分に向けて最弱能力で発射して服を吹き飛ばし、全裸の状態で股を広げて誠の前に倒れるというほとんどただの露出癖の公開のような訓練に呆れ果てたランはかえでと誠の対戦を決して許さなくなった。
そして、かえでの指示により誠の精液を採取してそれを大量に子宮内部に注入して性的行為にふけるというかえでとリンの愛の営みの結果、誠の能力を得てしまったリンまでもが法術師になるとランは誠の対戦相手にリンを選んだが、リンも又かえでと同じ変態行為を誠に対して試みるので誠は法術特捜の任務が暇な時の茜か、絶対に勝ち目のないランとの一方的なやられ役に徹する模擬戦しか経験していなかった。
『おい、かえで。オメエの変態が一日夜二日で直るとは思えねえ。またワンパターンの無修正ヌードショーか?そんなのやったら東和でも警察沙汰だって何回言っても分からねえなんてオメエの頭は島田並みだな』
嫌味たっぷりの見学中のかなめの言葉が姉妹喧嘩中のかえでに降り注いだ。
「法術も使えない姉さんにそんなことを言う資格があるのかな?それに……僕は日々誠君にふさわしい存在に近づくべく努力をしているんだ。そう言うのは少し誠君には刺激が強すぎることくらい分かっているに決まっているじゃないか」
微笑むかえでの余裕の表情に誠はただ緊張するばかりだった。
ヒーリング担当の看護師のひよこが控えているとはいえ、即死の可能性のある頭部と胴体への攻撃は禁止されている。しかし、腕が斬り落とされる、足が吹き飛ぶなどの事は日常茶飯事のこの法術白兵戦等訓練は誠にとっては苦行以外の何物でもなく、ましてや実力差が最初から知れているかえでが真面目にやる気で向かって来るとなれば最初から勝負は見えていて半分諦めていた。




