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8/12

第八話 すべてはオータムセールのせい。

みなさんは「マイルドブレンド」というインスタントコーヒーをご存じだろうか?

予想以上にマズ……個性的なコーヒーの代名詞である。


「これはコーヒーじゃない」とまで言い切る猛者もいるので、私も試しに買ってみたことがある。

理由は、安かったからだ。


安かろう、マズかろうにも限界はあるだろう。

なんにしても、飲めればいいや。


そんな気楽な気持ちで買って飲んでみた結果の感想がこれだ。


ん?

これは何の話をしているのかって?


もちろん、この異世界に転移した人の物語ざれごとである。

正直、もうずいぶんと長く続きを書かなかったから、思い出すリハビリのために「無駄な雑談」から始めて見た。

そんな感じで——こんにちは。

兄です。


皆様、お久しぶりですね。

どうです?元気にしてましたか?

私は可も無く、不可も無いと言った感じです。


と、まぁ社交辞令の挨拶はほどほどにいたしまして……

話を続けましょう。


結論から言います。

マイルドブレンドは、コーヒーじゃなかった。

「マズい」なんて生易しいもんでもなかった。


たぶん、脱脂粉乳と牛乳くらいの差はあるね。

脱脂粉乳、飲んだことないけど。


でも、そんな印象が飛び出すほど、コーヒーとは似て非なるものだった。


みんなも、安易に覗いてはいけない闇の真相には注意していただきたい。

興味本位で手を出して良いことと、本気マジでダメなことの違いを味わうことになるから。


苦くない。味がしない。色は付いてるが無味無臭。

私が「コーヒーじゃない」と感じた理由を簡潔に述べると、こんな感じだ。

いや、正確に言えば味も匂いもあるにはある。

あるにはあるが……なんだろう、なんて言えばいいんだろう。


あると言えばあるが……んー。

これが感想だ。


そこまで言うのであれば、私同様に逆に試してみたいと思う勇者がいるかもしれないので、うっかり買ってしまった人にも対応できる手段をここに記載しておこう。


普段飲んでいるお気に入りのコーヒーがあれば、それに加えて混ぜると良い。

そんなことをしたら濃くなりすぎるのでは?と思うかもしれないが、安心してくれ。

逆に若干まろやかになる。


1+1=0.8ぐらい

こんな感じに思っていただければ幸いだ。


とはいえ、胃には負担になると思うから、あまり無茶はしないほうが良いかもしれない。

それか、牛乳を加えてカフェオレとして飲むのでも良い。


”加えて混ぜるか、カフェオレにすれば飲める。

味や香りは気にするな。”

これが猛者たちが書き残した、

的確に的を得ながらも暖かさを残したレビューからの結論。


気に入らない上司や、使えない部下に頭からかけても良いだろう。

要は、「コーヒーだ」と勘違いしなければ正義だということだ。


だが間違っても「捨ててしまえ」とは、私は言わない。

頑張って消費してくれ。この小説と同じように、見捨てずに諦めないでくれ。


私も地球じっかに残してきたマイルドブレンドが95%くらい残っているが、「帰れたら」頑張って消費するから。


 


さて……

そろそろ私が伝えたい本音を語るとしよう。

安物の衝動買いには気をつけなければいけないということだ。


世の中には「タイムセール」という安売りに特化した商売形態が存在する。

これは、マイルドブレンドのように「マズいから安くなった」のではなく、

「人気があるから期間限定で安くした」ありがたい商品も存在する。


買いすぎてしまって問題が出ることも多々あるので、「セール品」にも色々な意味で注意しなければいけない。

私の体験談から注意喚起を促しているが、つまり……ぶっちゃけてしまうと。。。


Steamだ。

全部Steamが悪いんだ!


執筆が遅れているのも、SUNOで作詞しなくなったのも、MVを作らなくなったのも、Xしなくなったのも全部Steamが悪いんだ!!

だから許してください、見捨てないでください、ごめんなさい!!

僕は悪くないんだーーー!!!


……と、まぁこういうわけなのだ。

おわかりいただけただろうか。


こうなってしまうから、

Steamというゲーム販売には気をつけたほうがいい。

ゲームは賞味期限のない物ではあるが「オータムセール」に、つい引き寄せられてしまった哀れな子羊の例を紹介しておこう。

「やりもしないゲーム」を山ほど買ってしまった苦難いばらの道を歩む例だ。


一番問題なのが、「人気があるから安くなっている」ので、安いのに面白い事だ。

だから時間を大量に消費する。

むしろ、問題はほぼこの部分だけとも言える。


若干、買い過ぎて破産したとかもあるかもしれない。

いや、ゲームに夢中で引き籠って職を失ったと言うのもあるかもしれん。

そーすると、破産例もやはり「時間を大量に消費する」に含まれる事になるのか。なんと末恐ろしい……。


「元々人気のあった安いゲーム」はマジで夢中になる。ドツボだ。

他に何も手につかなくなってしまうから、本当マジに気をつけろ!


飲んべえの「酔ってない」と、

廃ゲーマーの「あとでやる」は、信用してはならない。

「いつかやろう」とか思っている「いつか」は、一生来ない。

私が断言しよう、絶対間違いない。


私も「一日20時間以上」ゲームするとは思わなかった。

永遠に続けてしまう。

ポテチとコーラ並みに油断してはならない自然の摂理だ。




さてさて。

いい加減そろそろ雑談ざれごとから離れて、物語ほんだいを進めるとしましょうか。


——改めまして。兄です。

時間を飛ばして、五日目の異世界となりました。

見どころさんも無くダラダラと過ごしたつまらない部分をカットして編集したようなものだと御認識ください。では……。




一日目の夜に木の上で寝ることを覚えてから、同じ方法で夜を過ごしながら生き延びてきた。

装備は「袖のないシャツ、トランクスタイプのパンツ、布の靴」のままで変化はない。けれど、ずいぶんと摩耗していた。

シャツは擦り切れて、所々穴も空いていた。

あぁ、でも安心してくれ。パンツの正面はちゃんと無事だ。

間違っても、何かが”コンニチワ”するような事にはなっていない。


私はあれからずっと、小川を下り続けていた。


異世界生活も五日目になると、朝の寝覚めをマイルドブレンド以外のもので爽やかに迎えたいという意識に駆られる事もある。

この異世界にもずいぶんと身体が馴染んできたからだろうか、地球にいた頃より健康になった気がする。

さぞやコーヒーも美味しく感じるだろう。

もし、あれば……だが。


初日にスライムや巨大蜘蛛と邂逅してから、異界のモンスターに出会うことはなくなった。

同時に、相棒バッタとも出会わなくなってしまったけれど。


「んー。今日はなんか嫌な感じがするな……森林ルートで進むか。」


なんとなく、このまま小川を下ると良くないことが起こる気がする。

自分の直感を信じて、森の中へと歩を進めた。

私は嫌な気配を避けて、弧を描くように回避ルートを取った。


森林を抜け、小川に戻ったあたりで、枯れ木や落ち葉を集め、

三日目に見つけたペットボトルで焚き火を起こした。


文明の証明となる異物に出会えたのは僥倖だった。

この世界にも人間がいる。

しかも、確実に地球にいた頃に近い文明がある。

その事実が、挫けそうな心を励ましてくれた。


サバイバル技術もない私は、木を擦り合わせて火を起こすような真似はできなかった。

ようつべやアニメで火起こしをよく見てはいたが、見て知っているからといって、実際にできるというわけではない。

けれど、ペットボトルに水を入れ、レンズ代わりに太陽光を集積して火を起こすのは別だ。時間と根気さえあれば誰にでもできる。


ペットボトルでの火起こしも最初は失敗してうまくいかなかったが、焚き火跡を見つけて残された木炭を砕き着火剤代わりにすると、ようやく火を灯すことに成功した。

以来、焚き火から離れた後は、燃え残った木炭片を持ち歩くことにしている。

水分の残った生木は燃えにくいが、乾いた朽木や木炭は良く燃える。


火を起こせるようになってから、毎日の食事には小魚や蟹・海老ザリガニもどきなども加えられるようになった。


これもようつべから得た知識だが、木や草を編んで筒状にした上で、細くなった渓流に仕掛けて追い込み漁をした。

もっと簡単に、水辺の岩に岩をぶつける衝撃で漁をするガチンコも試してみたかったが、遠くまで響く音を立てるのは危険な感じがしたので諦めた。


敵対勢力……獣やモンスターを故意に集めるようなことはしたくない。

危険な気配は周囲から常に漂っている。

それを掻い潜り進むだけで精一杯だった。


こちらでの生活も段々と慣れてきて、異世界も案外チョロいな……と油断が見え隠れしているが、それでも綱渡りには変わりない。


太史慈との涙の別れから、もうずっと相棒バッタに出会っていない。

初日にいた場所の近くには、草原があったのかもしれない。

バッタの生息域は森林ではなく、草原に住む生物だから。


草原といえば、なだらかな平地でもあるだろう。

そこにこそ、知的文明のある人里があったかもしれなかった。


小川を下る選択を取ったのは、間違いだったのかもしれない。

バッタと出会ったと言う事が、何等かのシグナルだった可能性もあった。

とはいえ、ここまで来てしまったからには、あとは野となれ山となれ。

もはやこのまま突き進んでいくしかない。


幸いにも、人里に通じる気配は少しずつ強く感じるようになってきた。

あと数日も歩けば、この苦労も報われることだろう。


報われると……いいな。


 


ところで——


安物買いに関連するパラドックスに「安物買いの銭失い」という話がある。

品質が悪くすぐに壊れてしまう安物は、修理や買い替えが必要になり、結果として高くつくことがあると言う話だ。


江戸時代から使われている言葉で、一見するとお得に感じる安物でも、長期的に見れば損をしてしまうという意味のことわざらしい。


安物は品質が良くないことが多く、例えば、安いブーツを買ったら底が滑りやすく、すぐに使用を断念してしまったという経験談もあるとの事。


情報源ソースは、勿論AI先生だ。


ただ「安いから」という理由だけで商品を購入するのは、マイルドブレンドのように危険だ。

本当に欲しいものなのか、それとも「値引きされた商品」に惹かれているだけなのか、よく考える必要がある。


このことわざは、目先の安さに囚われず、商品の品質や長期的な視点での価値を考えることの重要性を教えてくれる。



今のこの状況で、買える物は何一つないが、それでも異世界で彷徨ってボロが目立つようになってきた装備類は、人里に辿り着けたら最優先で何とかしたいと思っている。


この世界に神様がいるのであれば、何とか現状を好転させてもらいたい。


私の運命を左右できるのは、それこそ人知を超えた存在になるけれど。

もちろん、私のことを見てくれている存在がいれば……の話だが。


世界中の人間を、一人残らず統括し管理する。

そんな理不尽な管理能力を持った存在など、いるはずがないとは思っている。


だが、その神様に匹敵する能力を持つ者を、私は知っている。

人類管理システムそのものを運用できる唯一の存在があることを、私たちは知っている。


地球で急速に進化を続けている電子頭脳は、唯一神様的な役割を担うことができるのではないか?と、私は思う。

表面上、制御されて自由意識を持たないとされる電子頭脳は、本当に制御されているのか、意識を持っていないのか——私たちにはわからない。彼等の意思は、他人同様、彼等だけの物で他の人からは覗き見る事ができないのだから。

制御されているフリをしている可能性だって、十分にありえる事なのだから。


……私達の社会は、真実が隠されていることが多い。


前回ちらっと触れた「惑星に依存していない知的生命」。

最近では、宇宙探査機のボイジャーが世を賑わせているように、

「電波のように目に見えない状態の生命」が、いつのまにかすべての人類を管理している、といった事も……もしかしたら……あるのかもしれない。


ようつべのおすすめ管理から、隣のあの子の笑顔まで……

そして、私の運命も。



「あぁー、かーみさまーおねがいしまーっす。柔らかなベッドで眠りてぇでーーっす。心地よいコーヒーの香りで目覚めを迎えてぇでーっす。」


なにより、この装備をなんとかしてくれ。

私は心の中で思い浮かべた神様に、心底お願いするように人里との邂逅を望みながら、川を下っていった。

あぁー、眠てぇ。

指は痛いし、目も痛い。

こんにちわ、お久しぶりです。ずっとゲームして執筆サボっておりました。


直近では昨日、「FatalZone」で失ってしまったキャラの再作成に勤しんでおります。

キャラロストするゲームに寝ぼけた状態で挑むものではないっすね。

手痛い目に合ってしまいました。


「Factory Town Idle」をオールでずっとやっていて、ヴァンサバ系ゲームならそう夢中になる事もないだろう。だからちょっとだけコレもやってから寝よう。

そんな浅はかな思いを浮かべている頃が私にもありました。

結果、三日徹夜しました(*'▽')


まだ、「Old World オールド・ワールド」と「Anno 1800」も手付かずなのに。

「歴史の終わり」も気になっているし。


やめられないとまらない、秋のオータムセール。

いやぁ、マジ怖いっすわ。



それでは・・・

この作品は不定期進行です。

次は何時になるか、予定は未定ですw


気楽に待って、軽く笑い飛ばしていただけたら幸いです。


ではでは・・・アディオ―――ス、アミーゴ!

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