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飲み会

「えっと・・・・りょーちゃんがなんでここにいるんすか。」



「最近あんまり眠れなくてね。」




りょーちゃんの手元には見覚えのある薬がある。

眠剤だ。



この眠剤は強力な副作用がある。

それは徘徊したり、幻聴や幻覚を聞いてしまうことだ。



りょーちゃんも飲みすぎて耐性がついてしまったのかもしれない。





「元気だったすか。」


「元気なわけないじゃない。」



りょーちゃんの目頭には何重もしわができている。

瞳もいろんな方向に泳いでいる。



私よりやばい。



「・・・・そうっすよね。」


りょーちゃんにしてみれば

テルに裏切られれて、そのテルを信じていたルナさんはも抜けの殻だ。


それは裏切られたことではなく、ダンス部が崩壊したことによる

ものなのだろう。



りょーちゃんはたぶんそれが悔しい。




「・・・私じゃなくてもよかったのよ・・・」



返答に困る。

頭をぽりぽりかき、

手持ちのビニール袋を見る。



りょーちゃんに視線を移す。




「りょーちゃん、飲むっすか?」




さすがにうちに呼ぶことはできないので、近くの公園で

飲むことにした。



「かんぱい。」



りょーちゃんは1缶をものの10秒で飲み干す。


「おかわり。」


「・・・・うっす・・・」


がさごそビニール袋をあさり1缶渡す。


プシュッと音を立てたかと思うと

喉を鳴らしながら飲み干す。




「はあ・・・・おかわり。」





そうやって何缶か飲みながら

りょーちゃんは時たま

「ルナのばああかああ・・・・・・」


とつぶやきながら飲み続けた。



それを横目で見ながらレモン酎ハイに口をつける。

こんなに一人の人間を未練たらたらになれるまで

思うことができるのは羨ましいなと感じた。




「りょーちゃん、1個聞きたいことがあるんすけど・・・・」



「ふにゃあ?なんらっつーの。」





口に少したまっていたアルコールをゴクリと吞み込む。




「りょーちゃんはどうしてそんなにルナさんにこだわるんすか?」



りょーちゃんの動きが止まった。


口から缶を離す。




「ちょっと・・・・長くなるわよ。」



缶を公園のベンチに置く。


「まずね。私とルナの関係については1世代前まで起源はさかのぼることになるわ。」





「え・・・・?それってどういう・・・?」



りょーちゃんはこちらを見て、口角をあげた。

月明りがりょーちゃんを照らして、


とても

とても







不気味だった。

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