私たちの決意
「ルナ。こうやって動画あげているのはいいのだけれど、
一向にスポンサーがつかないわね。」
「ファンはそこそこいるんだけどなあ・・・・」
りょーちゃん、エリカ、私。
かつての瑠璃大学ダンス部はそろっている。
そこに青髪の女の子。
実質プロデューサーのような感じでテルという子が加わっている。
テルはほとんどしゃべらないで、もじもじしながら部屋の
端にいる。
私たちはダンスができそうなレンタルスペースで
撮影を行うことにしている。
りょーちゃんは、すこし最初は反対していたようだが、
安全面の管理が難しいと普段は話さないテルからも猛反対を
食らった感じである。
「やっぱスキャンダルがあった部活っすからマジきついんすかね。詰んだんすかねえ。」
「それは覚悟していたわ。やっぱりちょっと昔のつてをたどっても
厳しいもの。」
りょーちゃんはお手上げといった感じで両手をあげる。
りょーちゃんのつてをもってしても厳しいのか。
「ダンス連盟からも除名されてしまっているから、部活を作り直して
復帰するなんて難しいよなあ・・・」
動画の再生数はそこそこ。
このまま動画配信者として収入を得るならばこの感じでもいいのだが。
「やっぱりリアルでお客さんに見せたいよなあ・・・・」
天井を見上げてぼやく。
「テル・・・なんかアイデアないか・・な?」
テルは目の前でノートパソコンを開く。
カタカタとものすごいスピードで入力をしていく。
「こ・・・・れ・・・でどうか・・・な。」
テルは喉から鉄の玉を出すように言葉を吐きだす。
そこには企画資料が映し出されていた。
「ああまあ・・・そうなるよね。」
手元の資金はある。
仮に失敗してもまた動画配信を行ってお金を稼げばいい。
今のメンバーでリアルイベントは耐えられるのだろうか。
しかもすべて自分たちで運営、集客すべてを行う
少し体調はよくなったとはいえ、りょーちゃんもエリカもまだ
万全ではない。
だが、どこかではやらないといけないのだ。
だとしたら。
今やるしかなかった。




