再会
『ん?』
チャットアプリを見る。
そんなに時間は経ってないけど、懐かしい名前が
出てきた。
隣には、
撮影の為にいる金髪のカチューシャ、オールバックの女の子。
『りょーちゃん!』
『な、何よ、ルナ、、、』
私はリハビリのかいもあり、歩くくらいは出来る様になっていた。
『あなた!まだ、治りかけなんだから、そんな風に飛び付いたら、、ケガが。。』
りょーちゃんは、飛びついた私を抱き抱える。
『へへ、大丈夫だよ?こうやって、りょーちゃんが支えてくれるから。』
りょーちゃんに上目遣いをする。
『・・・・っ!』
りょーちゃんは顔を真っ赤しながら顔を逸らす。
『と、とにかく、なんなのよ?いきなり飛びついて、、、、』
『見てよ!』
チャットアプリの画面を見せる。
『あ・・・・。』
『ね?キャスティング、出来そうだね!!』
『そ、、そうね。』
そう、帰って来てくれるのだ。
私は彼女と会うことにした。
企画の骨子を伝えたいからテルも同席させようとしたが、2人で会いたいという。
『うーん、なんか、、勘違いさせちゃったのかなあ?』
そう、私は確かに彼女の艶々した胸元をまじまじと見ることはあった。
しかし、そこに下心も恋心もなかった。
ダンサーとしてどの辺をプロデュースするか。
ましてや、ダンサーだけでなく商業的にどう成功させるか。
彼女ははっきりと入部試験の時に教えてくれたから。
『成功して母を楽にさせたいんです。』
ダンサーとしても、
場合によってはタレントにもなれるのではないか。
『ま、、あの子見たらドキドキはしてしまうけどさ。』
そうこう思いを巡らせていると彼女はきた。
『お久しぶりです、ルナさん。』
『ごめんね、こんな場所が待ち合わせで。』
エリカだ。
エリカには市立病院のカフェに来てもらった。
『全くっす。なんで、病院なんか。』
『まあまあ、私ここで、お世話になってるからさ。』
『まだ足治らないんすか、大変すね。』
『・・・・ところで今日はどうしたの?』
『ええ。なんか、ルナさんとは話しなきゃいけないと思って、、、』
『うん、ありがとう。嬉しいな。』
『ルナさんのやってること聞く前に、あーしのことについて話をしていいすか?』
エリカは生い立ちを話してくれた。
心を抉るような話もあった。
聞くに堪えない話もあった。
『・・・で、お母さんは今、、、』
『ああ。今日はそこを1番話しようかと思いまして。』
エリカは体全体をこわばらせた。
震えながら。
何かに堪えながら。
エリカは口を開いた。




