私の思い
ぼーっとしていた。
幸せだったころの夢から覚めて、
それはもう過去のことだったんだって気づいて。
ぼろぼろと涙がこぼれていく。
あの頃の幸せはもう来ない。
何気なく、動画サービスのトップに来ていた動画を見た。
「あ・・・・」
ルナさんとりょーちゃんだった。
どことなく以前のりょーちゃんに比べると元気がないように見えた。
だけど、楽しそうだった。
誰にも気兼ねなく踊っている。
ルナさんは・・・・
まだ踊れないようだった。
でも・・・
この女は私の体を・・・・。
でも楽しそうだった。
次の日。
幸せだった夢。
もう戻れない過去。
夢から覚めて、また動画サービスを見る。
ルナさんとりょーちゃん。
楽しそうだ。
「ふざけてるっすね・・・」
そうだ。
アンチコメントを書いてやろう。
そうすれば、この楽しそうな二人をずたずたにできるはず。
キーボードに手を置く。
「はあ・・・・」
動画のいいねボタンだけ押して閉じた。
また次の日。
夢を見た。
ルナさんとりょーちゃんを見るのが日課になっていた。
この二人。
ダンス部の時には、距離があるように感じたのに。
なんでこんなに楽しそうなのだろうか。
私だって・・・・。
「え・・・?」
なんだろうか。
この感情は。
特にルナさんは私の体目当てだったって、あの女が・・・。
「そっか。」
そう。
あのケイという女がそういっただけだった。
言葉尻だけなら、ルナさんはそれを否定していたじゃないか。
じゃあ真実は・・・・?
なんだか逃げたくなった。
マウスに触れる。
「あ・・・」
動画の概要欄に触れてしまった。
開かれた画面。
「メンバー、待ってます。DM先はこちら。」
そのまま閉じた。
その晩も夢を見た。
それは。
幸せだったころの・・・
とても悲しい夢だった。




