考察
「なあ・・・テルさん。」
「は・・・・い・・・」
りょーちゃんを自宅に送ってもらったあと、
私はテルを自室に招いた。
「やっぱりりょーちゃんに暴力をはたらいていた一味って、
ただのアンチなのかな??
「へ・・・・?」
「いやね。あそこまで露骨なアンチっていないだろ?私だって、
たぶん特定しようと思えば部屋の特定くらいできると思うんだよ。
でもアンチはそれをしない。これはどういうことだろうか?」
「っ・・・・・」
テルは相変わらずもじもじしていて口数が少ない。
これでりょーちゃんを襲った男たちをまいたんだから
よくわからない。
「うむ・・・・確かにりょーちゃんは恨みを買うくらい革新的な部活運営をしていたよ。
でもけがを負わせるレベルで、、暴行なんて、やりすぎな気がするんだよね。」
「はっ・・・・・」
テルは何かに気づくようにこちらをちらりと見る。
「そう思うよね。うむー。テルの企画には乗りたい。でも
この感じだとさ、いずれ何かの妨害が入る気がしてならないんだよ。」
テルは頭を抱えている。
「キャスティングは続けるからさ・・・・その申し訳ないんだけど
その辺のことを調べてほしいな・・・・」
「・・・・はい・・・・」
テルは何やら目をしかめながら首を縦に振った。
私もキャスティングを続けなければならない。
「時間は有限だからね・・・・」
テルには聞こえないように呟いた。




