蛆虫
寝落ちしてからどのくらいたっただろうか。
「いけないっすね・・・・」
体が重い。
のっそりと体を起こす。
あたりを見わたす。
アルコールくさい。
無数の錠剤が散らかっている。
PCの電源はいつの間にか落ちていた。
・あんたなんて、出来損ないのくせに
・半端もの
・閉経乙
うるさい。
頭のあたりを手で振り払う。
「水でも飲むっすよ・・・」
立ち上がる。
台所へ向かう。
・乳臭い女
・所詮、あんたは体と顔だけ
・コミュ障乙
ああうるさい。
台所はカップ麺のごみの山だ。
いつこんなに食べたのだろうか。
いつのゴミだからわからないが、ハエがたかっている。
・ハエ女
・臭い
・くそ女
コップを探す。
きれいなガラスのコップがあった。
まだ使っていない、新品のコップ。
手に取る。
するとどうだろう。
ガラスはどんどん曇っていき、そのうち黒ずんでいく。
黒ずんだコップからは、蛆虫がわいてきてその蛆虫は私の腕を這う。
「いやああああ!!!!!!!!!!」
手を振り払った。
蛆虫は振り払えない。
何か水分で流さないといけない。
目に入ったのは、かみそり。
「そうか。」
このかみそりで腕を切り刻めばいい。
蛆虫も死ぬし、私の腕から流れる血で・・・
「ふふ・・・・ふふふ。・・・・・」
ざくざくと切り刻む。
蛆虫は切り刻まれ、その破片は私の血とともに流れ出る。
「はあ・・・きれいになった。」
コップを見る。
「あれ・・・・?」
きれいなガラスのコップ。
透き通ったガラスだ。
手垢も何もついていないコップ。
さっきはあんなにくすんで汚れて、蛆虫も沸いたのに。
「まあ・・・いいや・・・・」
私は冷蔵庫を開いた。
賞味期限の切れた酎ハイと錠剤を片手に晩酌を始めた。




