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瑠璃大学ダンス部へようこそ

「これでよし・・・・」



便利な世の中になったものだ。


すべて機材はそろえることができた。

問題はここの住所を調べることが大変だった。



病院から着の身着のまま連れてかれて、ここが瑠璃市なのかどうかすらもよくわからない。


幸い携帯はあったからなんとなく位置を特定し、あとはなんとかやり取りを行った。



「痛い出費だな・・・・」



それでも。

今、ダンス部は瓦解してしまった。

だけど、私はダンス部をあきらめたわけではない。

そんな私に、今できることはなんだろうか。



「これくらいしかないよね。」




流れたデジタルタトゥ。

たまたま見ていたSNSに私らの顔写真んと名簿が流出していたのを見てしまった。

誰がやったかなんてしらないけど、だったらこれを逆手にとるしかないのではなかろうか。



就職とか安定した道なんて。

私には関係ない。

そんなものにもともと縁はなかったのだ。

この2年でそう感じていた。



デジタルカメラにスイッチを入れる。


「では、みなさんこんにちは!瑠璃大学ダンス部へようこそ!!今日の動画は・・・・」




今、踊れない私が瑠璃大学ダンス部を名乗るのはおこがましいからもしれない。

壊れてしまった絆をつなぐには居場所を作るしかないのだ。

だからこそ、あえて、炎上している私らの顔写真と名簿を逆手に使う。




「私は、例のダンス部の練習場で危うく殺されかけた、ルナでーす!!」



こんな方法だれが喜ぶのだろうか。

かえってダンス部復活から遠のいてしまうのではないだろうか。


一通り動画を取り終えた。

これもまた単なるデジタルタトゥになってしまうのではないだろうか。




それでも。




一歩を踏み出さないと何も変わらないから。






動画をアップロードした。

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