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本日をもって・・・・

私はりょーちゃんが用意してくれた隠れ家で、その映像を見ていた。


「はあ・・・なんでこんなことに・・・・」



意図しない方向に物事が進むのは非常にストレスだ。



「彼女らに披露する機会をあげてほしい。」


それだけだ。


りょーちゃんに確かにそう伝えた。


だって、そうでもしなきゃ。

確かに悪意のもとに私は練習所の奈落の底に落とされた。



ただ、それとこれまでの積み上げを吐き出す場所を用意しないのは違うと思った。


りょーちゃんがこんな瑠璃市駅前で暴徒化するようにファンを募ってイベントをするよう仕向けたのだろうか。



「そんなこと・・・・りょーちゃんがするわけ・・・・」



そうなのだろうか。

りょーちゃんの目的は・・・・




♦♦♦


その映像が流れて数日が経った。

全体連絡が携帯のチャットアプリに来る。


りょーちゃんは淡々と伝達事項を送ってくる。




「先日の映像に出ていた瑠璃大学ダンス部のゲリライベントに参加した、部員ですがーーーー」



この映像は誰が設置した?

私はアーカイブに残っていたダンス部のゲリライベントの映像を繰り返しみていた。

この角度はいったい・・・・


「きわめて悪質なライブイベントとなりーーーー不起訴とはなったもの、私からの嘆願の甲斐もありーーー」



うるさいチャットだ。



ピロンピロンと音が鳴る。



映像はしばらく惨状を流したあと、突然ぶつっと切れる。

これはいったい誰が消したのだろうか。

アーカイブに残るように誰が設定した??



アカウント名は「瑠璃大学ダンス部OG」と書かれている。


OG・・・?誰がそんなことをやる?






「参加した部員は、無期限の停学処分となりーーーその復学にあたってはーーー」



りょーちゃんは淡々と後始末の結果をチャットで送ってくる。

りょーちゃんが仕組んだわけではないのだろうか。







「え・・・?」



目を疑う。

当たり前といったら当たり前なのかもしれないが。





りょーちゃんのチャット。



「本日をもって・・・瑠璃大学ダンス部は解散となります。部室の荷物などは〇月〇日までに各自、回収するように。」




瑠璃大学ダンス部はなくなった。










♦♦♦


「瑠璃大学ダンス部はなくなるんすか・・・・まじ乙っすわ。」


私は何の為にこの大学に入ってダンス部に入ったのだろうか。


就職の為。

一流企業に入るため。


それがこの体たらく。



掲示板は荒れていた。

「ROMるだけの日々・・・退屈っすね。」





ひたすらスナック菓子とコーラで瑠璃大学ダンス部の掲示板の傍観者として過ごす日々。




「マジ眠いっすわ。」



掲示板から落ちようとしたその時。






「エ・・・・なんすか・・・・このリンク・・・・」







1枚の画像が貼られた。





クリックする。










「え・・・うそ・・・ど・・・して??」









残りの大学生活は穏やかに。

適当に。

たまに授業に出て、こうやって引きこもって、適当な会社に入ろうと思っていた。








ただ。







それはこの画像のリンクを貼った人間が許してくれなかったみたいだ。





その画像は瑠璃大学ダンス部、部員名簿と部員一人ひとりの写真であった。





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