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童話とか寓話とか絵本風の短編集  作者: 如月ふたば


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対話

 あるお友達の居ないクマノミさんは、住処でもあるイソギンチャクくんを話し相手としたいました。

「ただいまイソくん」

「おかえりクマノミさん」

「え?このクマノミ……?だれ?」

「僕を住処と決めたクマノミちゃんだよ」

「はじめまして、クマさん。よろしくね」

「あ、うん。イソギンチャクくんがいいと言うなら。よろしくクマノミちゃん」

 こうして、イソギンチャクくんを縁に出会った2匹のクマノミはすぐに夫婦となりました。


「ただいまクマノミちゃんとイソくん、話聞いて」

「「うん、もちろん」」


 三者三様に楽しく生活していた時です。

 クマノミ夫妻の住む地域の魚たちこんなお触れが出されました。

【泳ぐ魚さんたち。君たちは意思の思うがままに移動できふ生き物だ。だから、住処など、動けないものと相談した意見は意見とは今後認めない】


 クマノミくんも、クマノミちゃんも困りました。

 2匹にとってイソギンチャクくんは家族同然で、大切な話相手。

「ねぇクマくん、クマちゃん。

 2匹が困るなら僕はもう沈黙するね」

 2匹が止めるのも関わらず、イソギンチャクくんは2匹との意思疎通をやめました。

 しかし、2匹は今で通りイソギンチャクくんにも話しかけました。

 更に夫婦だけの話題も増えたそうです。

 2匹の会話を海の流れとともにイソギンチャクくんはゆらゆらと揺れていました。

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