表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
童話とか寓話とか絵本風の短編集  作者: 如月ふたば


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/3

根本療法

 ある加減を知らないおじいさんの家の庭のお話です。

 彼の隣の家は、園芸好きなおじいさんが住んでおりました。

 二人の家の間の遮りは、低木の垣根。


 さて加減を知らないおじいさんの庭の雑草は、抜いても抜いてもすぐに生えてきます。

 彼は気付きました。お隣の庭は時々のお手入れで雑草はあまり生えてこないなぁと。

「さすが園芸好きのおじいさんの住む庭じゃのう」


 加減を知らないおじいさんは聞きました。

「何故、雑草が生えてこんのじゃ」

 園芸好きのおじいさんは答えます。

「ちゃんと根っこまで抜いているからです。根っこが残っているから、また簡単に生えてきてしまうのです」

 彼の答えに、加減を知らないおじいさんは納得。


 そして気付きました。

 隣のように庭に丁寧に植えられた、花のような物は必要ない。

「だからワシの家の庭の全てを腐らせてしまえ」


 加減を知らないおじいさんは庭に薬を撒きました。

 徐々に庭に浸透していった薬。

 加減を知らないおじいさんの庭に生えていた雑草は全て枯れていきました。


 しかしおじいさんは加減を知りません。

 だから薬を大量に撒きすぎたのです。

 お陰で園芸好きのおじいさんとの家の垣根も腐ってしまいました。


 園芸好きのおじいさんは呆気にとられました。

「あのじいさんには言葉が足りなかったようだ」


 園芸好きのおじいさんは、加減を知らないおじいさんにある日話しかけました。

「あなたの家の雑草は取り除かれましたね」


「でもワシのせいで垣根が枯れてしもうた」


「仕方がありません、調子が悪くなっただろう土を入れ替えますから問題ありません」


「ワシのせいだから手伝おう」


「お気になさらず。それに今までも我が家の花の種が飛んで行ってしまい、あなたの家の庭に生えてしまったから」


 そして園芸好きのおじいさんは、加減を知らないおじいさんに続けて伝えました。

「もし花を植えたくなったら教えてください。あなたのやり方ではまた全て台無しになるでしょう。

 だから一緒に適切に注意深くするのです。でないとまた必要な物すら消えてしまうからです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ