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童話とか寓話とか絵本風の短編集  作者: 如月ふたば


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レイラの尾鰭

魚人の国の端にある村には、たった一人だけ足が人間のように二本に別れている女の子がいました。

 青い尾鰭が二本ある彼女。レイラと呼ばれていました。


 人間が大嫌いな魚人の国に住むものたち。

 当然レイラを忌み嫌いました。


 ある日のことです。

 この村に魚人の国の姫君が遊びに来ることになしました。

「あんたは姫様の前に出てくるんじゃないよ」きつく言い渡されたレイラ。

 しかし、魚人の国の姫は村の人魚たちにこう聞きました。

「この村には尾鰭が人間のようになっている子がいるのでしょう。会いたいわ」


 村の魚人たちは眉を顰めました。

 しかし、姫君のお言いつけ。仕方なくレイラを姫の前に差し出します。


 お姫様はレイラに声を掛けました。

「本当にあなたの足は人間のように二本あるのね」更に委縮してしまうレイラ。

 溜息を付き話す姫の姿を見て、レイラを連れてきた魚人たちはニヤニヤと目を合わせました。

 彼等の目つきを無視して姫様は続けたのです。

「あなたの二本の尾鰭が羨ましい」

 この言葉を聞いた魚人たち。驚き慌てふためきました。

「レイラと二人にさせて」姫の言葉により、レイラと部屋で二人きりになったのです。


 レイラはどうして私なんかと2人で?と、びくびくとしてしまいました。 

 しかし庇ってくれた方だから、きっと言い方なんだわ。そう勇気を出して背筋を伸ばします。


「ねぇ、レイラ。私があなたの足を羨ましいと思う理由聞いてくれる?それはね、人間の王子様に恋をしたからなの」

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