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童話とか寓話とか絵本風の短編集  作者: 如月ふたば


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10/16

のんびりなラッコさん

 今日ものんびりラッコさんは海を漂います。

 彼はラッコちゃんと遊ぼうかな。それとも、ご飯を食べたらお家に帰ってのんびりしようかな。

 そんなふうに考えながら、海面をくるりんと一回転。


 回転のときに見つけた海の中の、少し怖いお顔のお魚さんが、ずんずんと海面にやって来ました。

「お魚さんはじめまして。もしかして人間さんに虐められたの?」

「はじめまして、ラッコさん。人間?いじれめられた?」

 よく分からないなとばかりの表情のお魚さん。

「だって、その頭に刺さっているの人間の釣りの時に使うやつだよね。僕が取ってあげるよ」


 ラッコさんはお魚さんに近づき頭にある物を引っこ抜きました。

「痛いっ!それはオレのチョウチンだよ!人間なんて関係ない!!」

 元々怖かったお顔を更にしかめっ面にして言うお魚さん。

「あ、君がもしかしてチョウチンアンコウさん?」

「そうだよ」と、チョウチンアンコウさんはおこりんぼな声でラッコさんに答えます。


「僕はじめてチョウチンアンコウさんき会っちゃった。お友達に自慢してくるからまたね」

 そういうとラッコさんは足をパタつかせました。

「あっ!君のチョウチン返すね。じゃあまた」

 そう言ってラッコさんはお友達に自慢するためにまた足を泳がせチョウチンアンコウさんの側から離れて行きました。

読んで頂きありがとうございます

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