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六階層は同じくオークの階層だった。
オークの上位種オークジェネラルが出てくるなど連携がとられていて手ごたえがある階層だった。
この階層の調査を終えたら一旦地上へ戻ることになっていた。
ジェネラルのドロップはオーク肉の上位種だった、もしくは斧。
斧に縁があるが残念なことに斧は使えない。
ガロンがジェネラルの首を落としたと同時にドロップしたのが肉だったのでうれしかった。
戦闘はほとんどガロンに任せていたのだ。
地上に戻った私たちは宿に戻り湯を借りて疲れをいやす。
ダンジョン内では体を拭くくらいしかできなかったので少しの湯とサウナに入れてよかった。
サウナは男女共用でタオルを巻いて入る。
暖められた石に水をかけ蒸気を発生させる。店主が途中入ってきて大きな布でこちらを扇ぎ熱風を浴びせられる。すると汗が滝のようにでていき、体に蓄積された汚れがすべて洗い流されていくような感覚になる。
そうして出たあとは水を浴び体を拭く。そしてよくキンキンに冷えた、水で割られた酒を飲むのだ。これがまた気持ちいい。
サウナのほてりが残ったまま椅子に座ると先に土産として渡しておいたオーク肉の煮込みが出される。
スプーンでほろほろと崩れるほど柔らかい肉と山盛りのマッシュポテトが合う。私はパンは取らずにハーブ酒を呷った。ガロンは蒸留酒を飲んでいる。
透明の液体の酒のうまいこと。オーク肉との組み合わせの合うこと。地域毎に違う食文化に感動しながら食事を楽しんだ。
部屋に戻ってからはほろ酔いの状態だがまだ意識はしっかりしているのでドロップ品の整理を始めた。
ガロンは飲みすぎたらしくふら付きながら茶を入れ始めた。
浅層での魔石がそこそこと大量のオーク肉。上位種もちらほら。それと斧。
ちなみに狼系のドロップ品はあたりだと毛皮、外れだと魔石だ。当たりがいくつかある。
「飲みすぎた・・・・・・」
茶を入れたガロンがテーブルにつっぷしながらそういう。
「オーク肉の煮込みが酒に合いましたね」
「イシュドラもそこそこ飲んでいたのに強いんだな」
「師匠が酒飲みだったせいで鍛えられてますからね。明日はゆっくり起きてダンジョンドロップ品の納品をしましょう。」
外では雪が吹雪いている。
「上位種の肉をどう調理するのか楽しみなのでワルターさんに渡しましょうね。」
「それは同意する。が、自分で料理したいとかないのか?」
「私のスキルは料理メインでは育ててないんです。それに私のスキルがそういうんです」
「だからそれ俺の真似な。スキルツリーの育て方は悩むよな」
「フィールドワークがメインになっていたので調理はとっていますがほとんど解体とかにまわしてますね」
「俺も第六感スキルから派生してる直感系ばかりだな。戦闘職になりたいと思ったこともあったがスキルに何度も助けられてる。」
「スキルは長所くらいに考えるのがいいのかもしれません。冒険者としてトップを目指したいとかでないかぎり」
ガロンは突っ伏しながら器用に茶を飲んでる。私もいただく。
「昔は目指したさ。トップの冒険者ってやつをね。でも俺には向いてなかった。」
「でも金級ですよ?熟練冒険者じゃないですか」
「これ以上望んでしまったらいけない気がする。でも君に出会ってしまった。」
「ミスリル級目指しますか?」
「君となら簡単なんだろうな。でもそれじゃあ俺の実力なのかどうかわからない」
「どうしてパーティを組まずにソロで活動していたんですか?」
「それは」
「ガロンなら誰とでもうまくやれると思います。何か理由があるんですよね?」
座り直した。ガロンは椅子に深く腰掛け両手に持った茶を見つめている。
「いつか聞きたいと思ったんです。パーティだから」
「ありきたりな話だ。面白くもなんともない」
「それでもあなたから聞きたいです」




