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オークは簡単に言うと豚が人型になった魔物だ。初めて見るが豚が二足歩行であるいている。
腰布を巻いて武器を持っていることからして知能はあるらしい。
そうして倒すとオーク肉がドロップする。肉がドロップするとはどういうことだ。
「ところでオーク肉はおいしいんですか?」
「それ今聞くことか?」
オーク五体に囲まれている段階でする質問じゃなかったかもしれないが、ここまでの道中でもかなりの数のオーク肉が手に入っている。しばらく肉に困らないくらい。
「このフロア肉ばかりドロップするのでつい」
「煮ても焼いてもうまいぞ。」
「そうですか。それならちょっと試したいことがあるんですが」
そういって投げナイフを投げる。もちろんオークたちはよけるが関係ない。
「雷よ」
ナイフが崩壊すると共に閃光が走り五体のオークが倒れ消えていくと同時に肉が地面に落ちていた。
「・・・・・・」
「便利かなと思って作っておいたんですが効果はあるみたいですね。特に集団戦闘で。」
ガロンは静かに肉を拾っていた。
「何かが違う気がする。俺のスキルが久々に反応するくらいには危険な魔術だな。」
「怪我も消耗もしなくてすむならいいじゃないですか」
「それはそうだがそうなんだが。魔物達に同情してしまった。」
笑いながら肉を渡してくる。ドロップ品は基本私のバッグに入れることにしている。
「肉階層はそろそろおわりですね。」
「肉階層・・・・・・」
下へ行く階段の近くにセーフティエリアがあるとマップに記載されている。
食事にして今日はさっさと休んでしまうのもありだ。肉も気になることだし。
「さ、セーフティエリアに行きましょう」
セーフティエリアには何パーティか滞在していた。ので、バックから薪を取り出し火をつけるのをガロンに任せる。私は先ほど手に入れたオーク肉の塊をどうするか考えていたらスキルが反応した。
「オーク肉を使うのか?」
「私のスキルが大丈夫だと言っています」
「それ、俺の真似じゃないよな」
オーク肉を少し厚めに切り軽く包丁の背で叩く。ジンジャーと調味液を混ぜ合わせ唐辛子を一本入れて肉を沈める。
「おいおい辛子一本まるごと入れるのか」
「私のスキルがそう言っています」
「だから俺の真似をするなって」
その間に簡単なスープを準備する。沸騰した湯にスープの素を入れ柔らかい野菜を煮込むだけだ。
煮詰まったら鍋をどけ、フライパンに油をひく。何か視線を感じると思ったが無視する。
フライパンには二枚しか乗らないので二枚ずつ焼くこととする。調味液と唐辛子を一緒に入れて煮詰めるように焼いたら完成だ。唐辛子は食べない。私は好きだから食べるけれど。
先に焼いた方からガロンに渡し味見してもらう。
「うまい!酒が欲しい!」
そういいながらスープを飲んでる。長々と何がうまいか隣で説明されたが割愛しておく。
お代わり用にも焼いておき私も食べ始める。このぴりっとした感じがたまらない。お酒に合いそう。
パンとスープとオーク肉のジンジャー焼き。厚めに切った肉は包丁の背で叩いておいたからか程よく嚙み切れる。もとのオーク肉もいい肉なんだろうな。まあ健康的な食事ではないだろうか。あとはお酒があれば完璧だった。
師匠が酒飲みだったせいで私の作る料理は酒好き向けになってしまった。そして私も酒をすこしだけ飲むようになった。今日くらい飲んでもいいのではないだろうか。
「今日くらい飲みます?」
「・・・・・・一杯だけ少しだけ飲もう」
ガロンが陥落したのでこの地方の酒精の強い酒をほんの少しマグに入れる。私はハーブが付けられている方を選んで同じくマグに少量入れる。これくらいでは酔いもしないのでいいだろう。
セーフティゾーンには洗い場もあり、使ったものは洗っていく。
酔い覚ましに茶を入れ二人で飲む。
「肉階層よかったかもしれません。」
「同じくだ。先に寝るから時間になったらおこしてくれ。」
「わかりました。おやすみなさい」
セーフティゾーンでは基本他のパーティに干渉しない。しかし何が起きてもおかしくないので交代しながら睡眠をとる。
私は周りとの距離がある場合は自分の武器の整備をしている。投げナイフが効果があったのでベルトに差しておいた方がいいな。
肉階層よかったなと思った一日の終わりだった。




