22
ダンジョンは街から近く、森のそばにあった。
遺跡のようなゲートを越え入口から階段を下っていく。
松明が壁につけられているためそこまで暗くはなく、足元に不安はない。
「一階層からゆっくり見ていくか」
階段を抜けた先は草原だった。いや正しくいうならば遺跡が草木に飲み込まれている。
「わぁーっ」
くつくつとガロンが笑っている。「君も年相応な反応をしたりするんだな」なんて言われてしまった
。
今日のガロンはいつもの革鎧にグローブ、剣に短剣なども差している。バックパックに寝袋を乗せて背負っているが私が預からなくても大丈夫とのこと。
私もローブは着ずにいつものスタイルだ。短杖だけ片手にしている。
草原の向こう側にゴブリンがいてこちらに気づいた様子だった。走ってこちらをめざしてるようだ。
「三体ですね。」
「これくらいなら俺でやっておくよ」
私たちは歩きながらゴブリンの方向へ近付いていく。
さっくりガロンがゴブリンを屠っている間に索敵魔法をかけておく。
「Αναζήτησηεχθρών」
フロア全体を見渡したがまばらにいるようだ。
「今のは何を?」
「索敵魔法です。フロアの広さはぼちぼちってところですね。ここでは何がドロップするんですか?」
「魔石だよ。索敵魔法なんてまた便利な・・・・・・。イシュドラ一人いればパーティは事足りるんじゃないか?」
「一人である程度出来るようには師匠から教えられてますよ」
「まったく頼りになるね。さてお嬢さんどこから回ろうか?一番近いソーンは東の方だが」
「東から回りましょう!」
最初のルーン文字に出会えるのが楽しくてしょうがない。一体何が隠されてるのか、何もないのか、見ないことには分からない。




