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「香草が利いていてうまいな」
三枚目のレッドベアステーキを食べても変わらない評価をいただく。ガロンからは黒パンが提供された。
「それで命の水についてですが、結局のところ神殿が絡んできます。」
「直接の販路は?」
「神殿直下の大店ですね。そこから枝別れして零細商家にも多少流れているようです。」
「だから金さえ積めば買えないことはないってわけか。そして神殿に金が入ると。」
食後の茶はあっさり目がいいだろう。香りが豊だがすっとする茶を準備する。
「俺は君を信用している。君にも俺を信用してほしい。出来る限りのことはしよう。
男と偽っているが今は女を隠してないところからみても少しは俺を信用してるとみていいか?」
「もちろんです」
「ちなみに魔女というのは女しかなれないのだろうか」
真剣な顔に少し笑ってしまった。
「男でも女でも魔女にはなれます。古代語が操れるかどうかなので。ただし人前で使うのは選びますが。
ここからの話は正直聞いてしまったが最後逃げられなくなりますが聞きますか?」
「あぁ、聞かせてくれ」
「神殿関係が金銭を集めている、というわけではなく、副産物的なものなんです。」
「どういうことだ?」
「命の水は雫という所謂麻薬を凝縮したような成分を多少混ぜて作られているんですが、実際はこれも副産物。とあるものを生成するために出た澱の再活用でしかないんです。」
「神殿は何を求めているんだ」
「神殿というよりも聖女です。聖女が求めているものがあるんです。私にも何を求めているのか具体的なところまでは知りえません。しかし聖女も転生者、何かあると師匠は長年調べていました。わかったのは子供が定期的に連れ去らわれていることだけ。」
「子供を?全体像が見えない。いや、子供にしか出来ないこと、子供だから出来ることがあるんだな?」
「何かがあるはずです。転生者たちが転生して今年で十年。何かが。あともう少しというところで師匠の存在がバレてしまい結果は分からずじまいですが」
「なるほど、だから神殿に入れる身分証明書が必要なんだな「
「をういう訳なんです」




