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 混乱していた。協力とは?


「ここで話せる内容ではない。君はそうだな、俺が探していた人間のようだ。これは俺の勘だがな」


 そう言って首元からチェーンを引っ張り出し冒険者タグを見せる。金級だ、逃げられる相手ではない。観念して相手の話を聞くしかないだろう。


「そう固い顔をするな。悪い話じゃない。ただ出国までこの国についてガイドしてくれないか?

 互いに協力し合えるだろう。俺も君にいい話を持ってる。信用してもらってもいい」


 詳しい話は拠点を移しながらがいいか?と食事をし始めた。

 私が拠点を移したがっていることに気付いている。探していた人間?信用?もう警戒するだけ無駄だと私も食事の続きをとった。


「宿を引き払おうと考えています。」


「それなら食事が終わり次第そうしようか。西に向かおう。歩きでも構わないだろ?」


 馬車だと御者が邪魔になる。頷いた。西ということは帝国側からきた冒険者のようだ。

 帝国は広く、この国の倍以上はある。ダンジョンもいくつかあり冒険者の数も相当数いるとか。

 この国へやってくる冒険者も多い。理由は様々だが。

 冒険者ランクで金級といえば熟練者に相当する。死地を何度も乗り越えてきたであろう古傷がいくつか見受けられる。

 眼光は鋭く、腰に差した剣と変わらないだろう。なのにどこか楽しそうだ。

 であれば私がギル達を見殺しにしたことを問い詰めどうにかしようとする輩ではないことは確かだ。どちらかというと()()な要件で来た方かもしれない。


 面倒事にならなければいいがこの男について行けば、うまくいけば帝国側から出国出来るかもしれない。そうして帝国で冒険者ライセンスを取得すれば私がこの国の人間だという形跡がなくなる。金級ならば道中も安全だろう。


 少し流れに身を任せてみてもいいかもしれない。

 自衛は出来る。

 奥の手もある。

 どうにかなる。

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